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公開番号2024093996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210683
出願日2022-12-27
発明の名称積層基板の製造方法、表示装置の製造方法及び積層基板
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B41F 15/30 20060101AFI20240702BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】スジムラの発生を抑制する。
【解決手段】本製造方法は、台座2の保持面21上に、主面G1が保持面21側となり、かつ回転軸24が湾曲部GAの曲げ軸に平行になるように基板Gを配置し、基板Gの主面G2側に配置されたスクリーン版3を、スキージ4により主面G2に押し当てつつ、スキージ4を回転軸24の交差方向に移動させて、主面G2上に印刷層を形成する。印刷層を形成する際において、主面G2上の湾曲部GAに印刷層を形成する際のスキージ4の移動速度を、主面G2上の平坦部GBに印刷層を形成する際のスキージ4の移動速度よりも、低くする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面及び第2主面を有する基板に、台座、スクリーン版、及びスキージを用いて、印刷層を形成して積層基板を製造する製造方法であって、
前記基板は、前記第2主面側に凸となる湾曲部と、前記湾曲部に隣り合う位置に設けられ、前記湾曲部よりも曲率半径が大きく、かつ曲率半径が5000mm以上となる平坦部と、を有し、
前記台座は、前記基板を保持する保持面と、前記保持面の反対側に設けられる回転軸とを有し、
前記台座の前記保持面上に、前記第1主面が前記保持面側となり、かつ前記回転軸が前記湾曲部の曲げ軸に平行になるように、前記基板を配置し、
前記基板の前記第2主面の側に配置された前記スクリーン版を、前記スキージにより前記第2主面に押し当てつつ、前記スキージを前記回転軸の交差方向に移動させて、前記第2主面上に前記印刷層を形成し、
前記印刷層を形成する際において、前記第2主面上の前記湾曲部に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度を、前記第2主面上の前記平坦部に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度よりも、低くする、
積層基板の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記湾曲部に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度Vr(mm/s)が、次の式(1A)を満たす、請求項1に記載の積層基板の製造方法。
Vr≦0.10×R-0.25 ・・・(1A)
ここで、Rは、前記湾曲部の曲率半径(mm)である。
【請求項3】
第1主面及び第2主面を有する基板に、台座、スクリーン版、及びスキージを用いて、印刷層を形成して積層基板を製造する製造方法であって、
前記基板は、前記第2主面側に凸となる湾曲部を有し、
前記台座は、前記基板を保持する保持面と、前記保持面の反対側に設けられる回転軸とを有し、
前記台座の前記保持面上に、前記第1主面が前記保持面側となり、かつ前記回転軸が前記湾曲部の曲げ軸に平行になるように、前記基板を配置し、
前記基板の前記第2主面の側に配置された前記スクリーン版を、前記スキージにより前記第2主面に押し当てつつ、前記スキージを前記回転軸の交差方向に移動させて、前記第2主面上に前記印刷層を形成し、
前記第2主面上の前記湾曲部に前記印刷層を形成する際に、前記回転軸を中心に前記台座を回転させ、前記台座の回転速度を設定値に到達させる際の、前記台座の回転速度の変化率である立ち上がり加速度At1(mm/s

)が、次の式(2)を満たす、
積層基板の製造方法。
At1≦1.5×ln(R)+46 ・・・(2)
ここで、Rは、前記湾曲部の曲率半径(mm)である。
【請求項4】
前記湾曲部に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度Vr(mm/s)が、次の式(1B)を満たす、請求項3に記載の積層基板の製造方法。
Vr≦0.084×R+5.4 ・・・(1B)
【請求項5】
前記基板は、前記湾曲部に対して隣り合う位置に、前記湾曲部よりも曲率半径が大きく、かつ曲率半径が5000mm以上となる平坦部が形成されている、請求項3又は請求項4に記載の積層基板の製造方法。
【請求項6】
前記湾曲部が形成されている領域に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度を、前記平坦部が形成されている領域に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度よりも、低くする、請求項5に記載の積層基板の製造方法。
【請求項7】
前記湾曲部に前記印刷層を形成する際の前記台座の振動が、1m/s

以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の積層基板の製造方法。
【請求項8】
前記湾曲部の曲率半径は、300mm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の積層基板の製造方法。
【請求項9】
前記印刷層の膜厚は、3μm以上10μm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の積層基板の製造方法。
【請求項10】
前記基板はガラスである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の積層基板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層基板の製造方法、表示装置の製造方法及び積層基板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
曲面を有する基板に印刷層を形成して積層基板を製造する方法が知られている。例えば特許文献1には、曲面を有する基板を台座上に配置し、台座を回転させながら基材上にスクリーン版を押し付けることで、印刷層を形成する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/162469号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、台座を回転させながら基材上に印刷層を形成する場合、振動が発生し、印刷層の厚みが不均一となることで、スジ状の厚みムラであるスジムラが発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、スジムラの発生が抑制可能な積層基板の製造方法及び積層基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る積層基板の製造方法は、第1主面及び第2主面を有する基板に、台座、スクリーン版、及びスキージを用いて、印刷層を形成して積層基板を製造する製造方法であって、前記基板は、前記第2主面側に凸となる湾曲部と、前記湾曲部に隣り合う位置に、前記湾曲部よりも曲率半径が大きく、かつ曲率半径が5000mm以上となる平坦部と、を有し、前記台座は、前記基板を保持する保持面と、前記保持面の反対側に設けられる回転軸とを有し、前記台座の前記保持面上に、前記第1主面が前記保持面側となり、かつ前記回転軸が前記湾曲部の曲げ軸に平行になるように、前記基板を配置し、前記基板の前記第2主面の側に配置された前記スクリーン版を、前記スキージにより前記第2主面に押し当てつつ、前記スキージを前記回転軸の交差方向に移動させて、前記第2主面上に前記印刷層を形成し、前記印刷層を形成する際において、前記第2主面上の前記湾曲部に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度を、前記第2主面上の前記平坦部に前記印刷層を形成する際の前記スキージの移動速度よりも、低くする。
【0007】
本開示に係る積層基板の製造方法は、第1主面及び第2主面を有する基板に、台座、スクリーン版、及びスキージを用いて、印刷層を形成して積層基板を製造する製造方法であって、前記基板は、前記第2主面側に凸となる湾曲部を有し、前記台座は、前記基板を保持する保持面と、前記保持面の反対側に設けられる回転軸とを有し、前記台座の前記保持面上に、前記第1主面が前記保持面側となり、かつ前記回転軸が前記湾曲部の曲げ軸に平行になるように、前記基板を配置し、前記基板の前記第2主面の側に配置された前記スクリーン版を、前記スキージにより前記第2主面に押し当てつつ、前記スキージを前記回転軸の交差方向に移動させて、前記第2主面上に前記印刷層を形成し、前記第2主面上の前記湾曲部に前記印刷層を形成する際に、前記回転軸を中心に前記台座を回転させ、前記台座の前記回転速度を設定値に到達させる際の、前記台座の回転速度の変化率である立ち上がり加速度At1(mm/s

)が、次の式(2)を満たす。
【0008】
At1≦1.5×ln(R)+46 ・・・(2)
【0009】
ここで、Rは、前記湾曲部の曲率半径(mm)である。
【0010】
本開示に係る積層基板は、第1主面及び第2主面を有し、前記第2主面側に凸となり曲率半径が300mm以下の湾曲部と、前記湾曲部に隣り合う位置に設けられ曲率半径が5000mm以上となる平坦部と、を有する基板と、前記基板の前記第2主面上に形成される印刷層と、を有する積層基板であって、前記積層基板は、外周部に前記印刷層が形成され、前記外周部よりも内側に、前記印刷層が形成されない開口領域を有し、前記湾曲部における前記印刷層の厚さは、前記平坦部における前記印刷層の厚さより小さい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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