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公開番号2024132406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043152
出願日2023-03-17
発明の名称球状シリカ粒子を含む光学フィルムおよび光学積層体
出願人AGC株式会社,AGCエスアイテック株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G02B 5/02 20060101AFI20240920BHJP(光学)
要約【課題】ぎらつきやヘーズを抑えた光学フィルムおよび光学積層体を提供すること。
【解決手段】光学フィルムは、球状シリカ粒子を含む樹脂層を備え、前記球状シリカ粒子は、体積基準の粒度分布において累積10%、累積50%及び累積90%の粒径をそれぞれD10、D50及びD90としたとき、D90/D10が2.0~4.0であり、D50が1~20μmである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
球状シリカ粒子を含む樹脂層を備える光学フィルムであって、前記球状シリカ粒子は、体積基準の粒度分布において小さい方から累積10%、累積50%及び累積90%の粒径をそれぞれD10、D50及びD90としたとき、D90/D10が2.0~4.0であり、D50が1~20μmであることを特徴とする、光学フィルム。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記球状シリカ粒子の細孔容積が0.001~1.0cm

/gである、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
前記球状シリカ粒子のうち、粒径が1μm以下の粒子の体積割合が7%以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記球状シリカ粒子のうち、粒径が20μm以上の粒子の体積割合が10%以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記球状シリカ粒子のBET比表面積が0.3~800m

/gである、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項6】
前記樹脂層が、硬化性樹脂の硬化物を含む、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項7】
球状シリカ粒子と樹脂を混錬して樹脂層を形成する、請求項1~6のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項8】
球状シリカ粒子を含む樹脂層を有する光学積層体であって、前記球状シリカ粒子は、体積基準の粒度分布において小さい方から累積10%、累積50%及び累積90%の粒径をそれぞれD10、D50及びD90としたとき、D90/D10が2.0~4.0であり、D50が1~20μmであることを特徴とする、光学積層体。
【請求項9】
球状シリカ粒子と樹脂を混錬して樹脂層を形成する、請求項8に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載の光学フィルムあるいは請求項8に記載の光学積層体を有する表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、球状シリカ粒子を含む光学フィルムおよび光学積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
パソコン、モニター、タッチパネル等に用いられるディスプレイは、近年明所環境下で使用される状況が増えており、明所下において十分な輝度および視野角を持つことや、蛍光灯および日光からの外光反射による映り込みの抑制が求められている。
【0003】
こうした課題に対して、内部に光拡散粒子を持つ光学積層体を液晶セル内に形成し、バックライトの透過光を散乱させることで視野角の拡大による表示品質向上が可能である。加えて、表面に微小な凹凸を持たせた光学フィルムおよびこれらを備えた防眩フィルムをディスプレイ表面および液晶セル内に形成することで、入射光を散乱させ、ディスプレイに防眩性を付与できる。
【0004】
先行技術として、例えば特許文献1には、シリカ系微粒子を添加することで、表面に凹凸が形成された防眩フィルムを作製することが記載されている。また、特許文献2には、粒径分布が非常にシャープな球状シリカ粒子を含む光硬化性樹脂組成物により硬化被膜を形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-251378号公報
特許第6822792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された防眩フィルムは、ぎらつきが生じやすく、ヘーズ(曇り度)が悪化する問題があった。また、特許文献2に記載されたようなシリカ粒子を用いた場合、特定の波長の光が選択的に干渉して強められ、特定の色味(構造色)が生じてディスプレイの色味に影響を及ぼしてしまうことがあった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ぎらつきやヘーズを抑えた光学フィルムおよび光学積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、防眩フィルムに含まれるシリカ粒子が大きすぎることでぎらつきが生じ、小さな粒子が存在することによりヘーズが悪化するという知見を得た。そして、粒径分布が適度に揃った球状シリカ粒子を用いることで、上記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、下記(1)~(14)に関するものである。
(1) 球状シリカ粒子を含む樹脂層を備える光学フィルムであって、前記球状シリカ粒子は、体積基準の粒度分布において小さい方から累積10%、累積50%及び累積90%の粒径をそれぞれD10、D50及びD90としたとき、D90/D10が2.0~4.0であり、D50が1~20μmであることを特徴とする、光学フィルム。
(2) 前記球状シリカ粒子の細孔容積が0.001~1.0cm

/gである、(1)に記載の光学フィルム。
(3) 前記球状シリカ粒子のうち、粒径が1μm以下の粒子の体積割合が7%以下である、(1)に記載の光学フィルム。
(4) 前記球状シリカ粒子のうち、粒径が20μm以上の粒子の体積割合が10%以下である、(1)に記載の光学フィルム。
(5) 前記球状シリカ粒子のBET比表面積が0.3~800m

/gである、(1)に記載の光学フィルム。
(6) 前記樹脂層が、硬化性樹脂の硬化物を含む、(1)に記載の光学フィルム。
(7) 球状シリカ粒子と樹脂を混錬して樹脂層を形成する、(1)~(6)のいずれか1つに記載の光学フィルムの製造方法。
(8) 球状シリカ粒子を含む樹脂層を有する光学積層体であって、前記球状シリカ粒子は、体積基準の粒度分布において小さい方から累積10%、累積50%及び累積90%の粒径をそれぞれD10、D50及びD90としたとき、D90/D10が2.0~4.0であり、D50が1~20μmであることを特徴とする、光学積層体。
(9) 球状シリカ粒子と樹脂を混錬して樹脂層を形成する、(8)に記載の光学積層体の製造方法。
(10) (1)~(6)のいずれか1つに記載の光学フィルムあるいは(8)に記載の光学積層体を有する表示装置。
(11) 前記表示装置が液晶表示装置または有機ELディスプレイである、(10)に記載の表示装置。
(12) (1)~(6)のいずれか1つに記載の光学フィルムあるいは(8)に記載の光学積層体を備えた防眩フィルム。
(13) (12)に記載の防眩フィルムを備えた表示装置。
(14) 前記表示装置が液晶表示装置または有機ELディスプレイである、(13)に記載の表示装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、粒径分布が適度に揃った球状シリカ粒子を用いることで、ぎらつきとヘーズを抑えた光学フィルムおよび光学積層体を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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