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公開番号
2024132916
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2024027461
出願日
2024-02-27
発明の名称
迷光防止フィルム
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/00 20060101AFI20240920BHJP(光学)
要約
【課題】本発明は可視光および近赤外光の各反射率が低減された迷光防止フィルムを提供する。
【解決手段】本発明の迷光防止フィルム10Aは、その表面に形成された、凸部間の平均間隔が可視光の波長以下である微細凹凸構造3を有し、550nmの可視光の8度全反射率が0.50%以下であり、かつ、800nmの近赤外光の8度全反射率が1.0%以下である。好適例において、550nmの可視光の5度正反射率が0.10%以下であってもよく、800nmの近赤外光の5度正反射率が0.30%以下であってもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
迷光防止フィルムであって、
前記迷光防止フィルムの表面に形成された、凸部間の平均間隔が可視光の波長以下である微細凹凸構造を有し、
550nmの可視光の8度全反射率が、0.50%以下であり、かつ、
800nmの近赤外光の8度全反射率が、1.0%以下である、迷光防止フィルム。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
550nmの可視光の5度正反射率が、0.10%以下であり、かつ、
800nmの近赤外光の5度正反射率が、0.30%以下である、請求項1に記載の迷光防止フィルム。
【請求項3】
算術平均粗さRaが0.010μm以上1.00μm未満であり、周期Smが10~300μmである凹凸構造をさらに有し、
前記凹凸構造上に、前記微細凹凸構造が形成された、請求項1または2に記載の迷光防止フィルム。
【請求項4】
前記凹凸構造の前記周期Smが、70~200μmである、請求項3に記載の迷光防止フィルム。
【請求項5】
前記微細凹凸構造が形成された表面の反対側に粘着層をさらに有し、
前記粘着層が、可視光および/または近赤外光を遮蔽することができる、請求項1または2に記載の迷光防止フィルム。
【請求項6】
前記微細凹凸構造が形成された表面の反対側の粘着層を介して接着されたフィルムまたはシートをさらに有し、
前記フィルムまたは前記シートが、可視光および/または近赤外光を遮蔽することができる、請求項1または2に記載の迷光防止フィルム。
【請求項7】
前記微細凹凸構造が形成された表面の反対側にインキ層をさらに有し、
前記インキ層が、可視光および/または近赤外光を遮蔽することができる、請求項1または2に記載の迷光防止フィルム。
【請求項8】
前記微細凹凸構造が形成された表面の水との接触角が30度以下である、請求項1または2に記載の迷光防止フィルム。
【請求項9】
請求項1または2に記載の迷光防止フィルムを光学機器の内部に設置する迷光防止対策方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、迷光防止フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
光学機器の内部で発生する迷光は、カメラの撮影画像にフレアやゴーストを発生させることがあり、また、分光光度計のような計測機器の測定誤差の原因となる。反射光を吸収することで迷光を低減ないし防止できる迷光防止フィルムが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-332907号公報
特表2021-509487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1、2の各フィルムにおいては、可視光および近赤外光の各反射率を低減することに改善の余地がある。
【0005】
本発明は、可視光および近赤外光の各反射率が低減された迷光防止フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]迷光防止フィルムであって、前記迷光防止フィルムの表面に形成された、凸部間の平均間隔が可視光の波長以下である微細凹凸構造を有し、550nmの可視光の8度全反射率が、0.50%以下であり、かつ、800nmの近赤外光の8度全反射率が、1.0%以下である、迷光防止フィルム。
[2]550nmの可視光の5度正反射率が、0.10%以下であり、かつ、800nmの近赤外光の5度正反射率が、0.30%以下である、[1]に記載の迷光防止フィルム。
[3]算術平均粗さRaが0.010μm以上1.00μm未満であり、周期Smが10~300μmである凹凸構造をさらに有し、前記凹凸構造上に、前記微細凹凸構造が形成された、[1]または[2]に記載の迷光防止フィルム。
[4]前記凹凸構造の前記周期Smが、70~200μmである、[3]に記載の迷光防止フィルム。
[5]前記微細凹凸構造が形成された表面の反対側に粘着層をさらに有し、前記粘着層が、可視光および/または近赤外光を遮蔽することができる、[1]~[4]のいずれかに記載の迷光防止フィルム。
[6]前記微細凹凸構造が形成された表面の反対側の粘着層を介して接着されたフィルムまたはシートをさらに有し、前記フィルムまたは前記シートが、可視光および/または近赤外光を遮蔽することができる、[1]~[5]のいずれかに記載の迷光防止フィルム。
[7]前記微細凹凸構造が形成された表面の反対側にインキ層をさらに有し、前記インキ層が、可視光および/または近赤外光を遮蔽することができる、[1]~[6]のいずれかに記載の迷光防止フィルム。
[8]前記微細凹凸構造が形成された表面の水との接触角が30度以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の迷光防止フィルム。
[9][1]~[8]のいずれかに記載の迷光防止フィルムを光学機器の内部に設置する迷光防止対策方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、可視光および近赤外光の各反射率が低減された迷光防止フィルムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
迷光防止フィルムの一例を模式的に示す断面図である。
迷光防止フィルムの他の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
用語の意味は以下の通りである。
「可視光」とは、波長400nm~780nmの範囲の光を意味する。
「近赤外光」とは、波長800~2500nmの範囲の光を意味する。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
【0010】
本発明の迷光防止フィルムは、その表面に形成された凸部間の平均間隔が可視光の波長以下である微細凹凸構造を有し、550nmの可視光の8度全反射率が、0.50%以下であり、かつ、800nmの近赤外光の8度全反射率が、1.0%以下である。
このように本発明の迷光防止フィルムにおいては、可視光および近赤外光の各反射率が低減されている。550nmの可視光の8度全反射率は0.50%以下であるが、0.4%以下が好ましく、0.3%以下がより好ましく、0.1%以下がさらに好ましい。800nmの近赤外光の8度全反射率は1.0%以下であるが、0.9%以下が好ましく、0.8%以下がより好ましく、0.5%以下がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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