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公開番号2024093125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209303
出願日2022-12-27
発明の名称パウチ
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 33/10 20060101AFI20240702BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】操作性に優れ、コスト増を招くことなく簡単に詰め替え作業を行うことができるパウチを提供する。
【解決手段】シール部と、収容室と、注出部とを有するパウチ本体を備える。シール部は、パウチ本体における幅方向の一方側の端縁に配置され上下方向に延びる第1サイドシール部および幅方向の他方側の端縁に配置される第2サイドシール部を有する。注出部は、パウチ本体の上側における第1サイドシール部寄りに配置される。第2サイドシール部は、上下方向に延び2つの可撓性フィルムの積層方向に貫通する挿入孔と、挿入孔における幅方向の外側に位置する持手部と、挿入孔の上側に位置し、持手部の上端から幅方向の内側に延びる第1部分と、第1部分の上側に第1部分と間隔をあけて配置され、幅方向の内側から外側に延びる第2部分と、を有し、幅方向の外側に開口し内側に窪み、第1部分と第2部分とを繋ぐ袋状に形成された指挿入部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向する2つの可撓性フィルムの周縁がシールされたシール部と、内容物が収容される収容室と、前記収容室に連通する注出部とを有し、正面視で略四角形のパウチ本体を備え、
前記シール部は、前記パウチ本体における幅方向の一方側の端縁に配置され上下方向に延びる第1サイドシール部および前記幅方向の他方側の端縁に配置され上下方向に延びる第2サイドシール部を有し、
前記注出部は、前記パウチ本体の上側における第1サイドシール部寄りに配置され、
前記第2サイドシール部は、
上下方向に延び2つの前記可撓性フィルムの積層方向に貫通する挿入孔と、
前記挿入孔における前記幅方向の外側に位置する持手部と、
前記挿入孔の上側に位置し、前記持手部の上端から前記幅方向の内側に延びる第1部分と、
前記第1部分の上側に前記第1部分と間隔をあけて配置され、前記幅方向の内側から前記幅方向の外側に延びる第2部分と、
を有し、
前記パウチ本体は、前記幅方向の外側に開口し前記幅方向の内側に窪み、前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ袋状に形成された指挿入部を有する、パウチ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記持手部の下端は、前記パウチ本体の下端から、前記パウチ本体の上下方向の最大寸法の1/3以上の位置に配置されている、
請求項1に記載のパウチ。
【請求項3】
前記指挿入部は、
前記積層方向の一方側に位置する第1フィルム部と、
前記積層方向の他方側に位置する第2フィルム部と、
を有し、
前記第1フィルム部と前記第2フィルム部の少なくとも一方は、前記幅方向における外側の端部に、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部の他方と非対向となる領域を有する、
請求項1または2に記載のパウチ。
【請求項4】
前記指挿入部の前記幅方向における内側の端部の位置は、前記挿入孔の前記幅方向における内側の端部の位置よりも前記幅方向の内側に位置する、
請求項1または2に記載のパウチ。
【請求項5】
前記挿入孔および前記指挿入部よりも前記幅方向の内側に位置する前記第2サイドシール部の縁部は、下側から上側に向かうにつれて前記幅方向の内側に向かう方向に傾斜している、
請求項4に記載のパウチ。
【請求項6】
前記収容室に前記内容物が、1.0L以上、3.5L以下で収容される、
請求項1または2に記載のパウチ。
【請求項7】
前記パウチ本体には、上端縁に隣接する前記幅方向の一方側の角部に、上方に傾斜する隅切部が形成され、
前記シール部は、前記第1サイドシール部から前記隅切部の傾斜に沿って前記上端縁まで延びる傾斜シール部と、
前記傾斜シール部に溶着され前記パウチ本体から突出するスパウトと、
を有する、
請求項1または2に記載のパウチ。
【請求項8】
前記パウチ本体の底部に設けられたガセット部を有する、
請求項1または2に記載のパウチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パウチに関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、液体製品の詰め替え用製品では、コスト(経済性)や消費者の利便性(購買回数低減)などの目的から、内容量の大型化(大容量製品化)が進んできている。
詰め替え用製品としては、例えば、フィルムからなる収容部と、収容部内に収容された液体製品を注出するスパウト(液体注出部)とを備えたパウチ(例えば、スタンディングパウチ)が広く使用されている(例えば、特許文献1)。パウチは、フィルムで構成されているためプラスチック使用量の削減に繋がり環境対応に大きく貢献できるが、一方で、フィルムは柔軟であり自重によって形状が変化しやすいという特性を有している。そのため、詰め替え作業時の操作性が低下するという問題が生じている。
【0003】
解決策のひとつとして、エアーをパウチ本体部の縁熱融着部に充填し、保持しやすいようにしたスタンディングパウチも現行品として存在するが、導入には設備が必要でありコスト面の課題が生じる。特許文献2には、注出ノズルを形成した側と反対の側に、抜き加工部に納まる形状の把手が設けられたパウチが開示されている。特許文献2のパウチでは、把手を持って詰替え操作を行うことができるので、より安全にまた容易に詰替え操作を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-54484号公報
特開2011-1099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2のパウチにおける把手は、上下方向に延びており、上下方向の中途ではサイドシール部に対して開口部を介して設けられ、上端および下端がパウチ本体部のサイドシール部に連結されている。
そのため、開口部に指を挿し入れて把手を把持した場合、把手に対してパウチ本体部がぐらつき操作性が低下する。特に、パウチ本体部が大容量で重い場合、ぐらつきが大きくなり詰め替え作業が困難である。
【0006】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、操作性に優れ、コスト増を招くことなく簡単に詰め替え作業を行うことができるパウチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は下記の態様を有する。
[1]対向する2つの可撓性フィルムの周縁がシールされたシール部と、内容物が収容される収容室と、前記収容室に連通する注出部とを有し、正面視で略四角形のパウチ本体を備え、前記シール部は、前記パウチ本体における幅方向の一方側の端縁に配置され上下方向に延びる第1サイドシール部および前記幅方向の他方側の端縁に配置され上下方向に延びる第2サイドシール部を有し、前記注出部は、前記パウチ本体の上側における第1サイドシール部寄りに配置され、前記第2サイドシール部は、上下方向に延び2つの前記可撓性フィルムの積層方向に貫通する挿入孔と、前記挿入孔における前記幅方向の外側に位置する持手部と、前記挿入孔の上側に位置し、前記持手部の上端から前記幅方向の内側に延びる第1部分と、前記第1部分の上側に前記第1部分と間隔をあけて配置され、前記幅方向の内側から前記幅方向の外側に延びる第2部分と、を有し、前記パウチ本体は、前記幅方向の外側に開口し前記幅方向の内側に窪み、前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ袋状に形成された指挿入部を有する、パウチ。
[2]前記持手部の下端は、前記パウチ本体の下端から、前記パウチ本体の上下方向の最大寸法の1/3以上の位置に配置されている、前記[1]に記載のパウチ。
[3]前記指挿入部は、前記積層方向の一方側に位置する第1フィルム部と、前記積層方向の他方側に位置する第2フィルム部と、を有し、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部の少なくとも一方は、前記幅方向における外側の端部に、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部の他方と非対向となる領域を有する、前記[1]または前記[2]に記載のパウチ。
[4]前記指挿入部の前記幅方向における内側の端部の位置は、前記挿入孔の前記幅方向における内側の端部の位置よりも前記幅方向の内側に位置する、前記[1]から前記[3]のいずれか一項に記載のパウチ。
[5]前記挿入孔および前記指挿入部よりも前記幅方向の内側に位置する前記第2サイドシール部の縁部は、下側から上側に向かうにつれて前記幅方向の内側に向かう方向に傾斜している、前記[4]に記載のパウチ。
[6]前記収容室に前記内容物が、1.0L以上、3.5L以下収容されている、前記[1]から前記[5]のいずれか一項に記載のパウチ。
[7]前記パウチ本体には、上端縁に隣接する前記幅方向の一方側の角部に、上方に傾斜する隅切部が形成され、前記シール部は、前記第1サイドシール部から前記隅切部の傾斜に沿って前記上端縁まで延びる傾斜シール部と、前記傾斜シール部に溶着され前記パウチ本体から突出するスパウトと、を有する、前記[1]から前記[6]のいずれか一項に記載のパウチ。
[8]前記パウチ本体の底部に設けられたガセット部を有する、前記[1]から前記[7]のいずれか一項に記載のパウチ。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、操作性に優れ、コスト増を招くことなく簡単に詰め替え作業を行うことができるパウチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のパウチ1の第1実施形態を示す正面図である。
図1におけるA-A断面図である。
第1実施形態のパウチ1を用いた詰め替え作業時の正面図である。
第2実施形態のパウチ1を用いた詰め替え作業時の正面図である。
比較例2のサンプルにおける挿入孔51および持手部52周辺を拡大した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のパウチの実施の形態を、図1から図5を参照して説明する。
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
(【0011】以降は省略されています)

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