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公開番号2024092045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024075259,2021515568
出願日2024-05-07,2019-09-03
発明の名称少なくとも1つの画像を表すデータストリームを符号化および復号するための方法およびデバイス
出願人オランジュ
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 19/117 20140101AFI20240628BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ブロックに分割される少なくとも1つの画像を表すコード化データストリームを復号する。
【解決手段】現在ブロックと称される、画像の少なくとも1つのブロックに対して、現在ブロックの第1および第2のコーディングモードのうちのコーディングモードを示す情報の項目がデータストリームから復号され(E42)、この項目に応じて現在ブロックが復号される。現在ブロックのコーディングモードが第2のコーディングモードに対応するとき、現在ブロックは、ピクセルごとに、現在ブロックまたは画像の以前に復号されたブロックに属する、以前に復号された別のピクセルから取得された予測から、かつ当該ピクセルに関連する復号された残差から、再構成される。現在ブロックのおよび/または隣接ブロックのコーディングモードに応じて、現在ブロックの少なくとも1つのピクセルに対して、再構成された現在ブロックに少なくとも1つの処理方法が適用される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの画像を表すコード化データストリームを復号するための方法であって、前記画像がブロックに分割され、前記復号方法が、現在ブロックと称される、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 少なくとも第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目を復号するステップ(E42)であって、前記第2のコーディングモードが、前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得することであって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと、
- 前記ピクセルに関連する予測残差を復号すること、および
- 取得された前記ピクセルの前記予測、および前記ピクセルに関連する前記復号された予測残差から、前記ピクセルを再構成すること
によって、前記現在ブロックがそれに従って復号される(E44)コーディングモードである、復号するステップ(E42)と、
- 情報の前記復号された項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックを復号するステップ(E44,E43)と、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに対応するとき、前記再構成された現在ブロックに少なくとも1つの処理方法を適用するステップと、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが前記第2のコーディングモードに対応するとき、前記現在ブロックの少なくとも1つのピクセルに対して、前記再構成された現在ブロックへの前記少なくとも1つの処理方法の前記適用を無効にするステップと
を含む、方法。
続きを表示(約 3,900 文字)【請求項2】
少なくとも1つの画像を表すデータストリームを符号化するための方法であって、前記画像がブロックに分割され、前記符号化方法が、現在ブロックと称される、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 少なくとも第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目をコーディングするステップ(E20)であって、前記第2のコーディングモードが、前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得すること(E222)であって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと(E222)、
- 前記ピクセルの前記予測から取得された、前記ピクセルに関連する予測残差をコーディングすること(E223)、および
- 前記ピクセルに関連する前記復号された予測残差、および前記ピクセルの前記予測から、前記ピクセルを再構成すること
によって、前記現在ブロックがそれに従ってコーディングされる(E22)コーディングモードである、コーディングするステップ(E20)と、
- 情報の前記コーディングされる項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックをコーディングするステップ(E21,E22)と、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに対応するとき、前記再構成された現在ブロックに少なくとも1つの処理方法を適用するステップと、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが前記第2のコーディングモードに対応するとき、前記現在ブロックの少なくとも1つのピクセルに対して、前記再構成された現在ブロックへの前記少なくとも1つの処理方法の前記適用を無効にするステップと
を含む、方法。
【請求項3】
前記処理方法が、前記画像の中の再構成された隣接ブロックとの前記再構成された現在ブロックの境界に位置する、前記再構成された現在ブロックの前記ピクセルに適用されるデブロッキングフィルタ処理である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
- 前記現在ブロックが前記第2のコーディングモードに従って復号またはコーディングされるとき、
- 前記再構成された現在ブロックへの前記デブロッキングフィルタ処理の前記適用が、前記再構成された現在ブロックのすべてのピクセルに対して無効にされ、
- 前記現在ブロックが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに従って復号またはコーディングされるとき、
- 前記ピクセルが、前記画像の中の再構成された隣接ブロックとの前記再構成された現在ブロックの境界に位置する場合、かつ前記隣接ブロックが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに従って復号またはコーディングされる場合、前記デブロッキングフィルタ処理が、前記再構成された現在ブロックのピクセルに適用される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
- 前記現在ブロックが前記第2のコーディングモードに従って復号または符号化されるとき、
- 前記ピクセルが、前記画像の中の隣接ブロックとの前記再構成された現在ブロックの境界に位置する場合、かつ前記隣接ブロックが、前記第2のコーディングモードに従って復号またはコーディングされる場合、前記再構成された現在ブロックへの前記デブロッキングフィルタ処理の前記適用が、前記再構成された現在ブロックのピクセルに対して無効にされ、
- 前記ピクセルが、前記画像の中の再構成された隣接ブロックとの前記再構成された現在ブロックの境界に位置する場合、かつ前記隣接ブロックが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに従って復号またはコーディングされる場合、前記デブロッキングフィルタ処理が、前記再構成された現在ブロックのピクセルに適用される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記処理方法が、前記データストリームの中に符号化されるかまたは前記データストリームから復号される、情報の項目から取得された値を、前記ピクセルの再構成された値に加算することによって、前記再構成された現在ブロックの少なくとも1つのピクセルを修正するための方法である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記現在ブロックが前記第2のコーディングモードに従って復号または符号化されるとき、前記再構成された現在ブロックへの前記修正方法の前記適用が、前記再構成された現在ブロックのすべてのピクセルに対して無効にされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの画像を表す符号化データストリームを復号するためのデバイスであって、前記画像がブロックに分割され、前記復号デバイスが、現在ブロックと称される、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 少なくとも第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目を復号することであって、前記第2のコーディングモードが、前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得することであって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと、
- 前記ピクセルに関連する予測残差を復号すること、および
- 取得された前記ピクセルの前記予測、および前記ピクセルに関連する前記復号された予測残差から、前記ピクセルを再構成すること
によって、前記現在ブロックがそれに従って復号されるコーディングモードである、復号することと、
- 情報の前記復号された項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックを復号することと、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに対応するとき、前記再構成された現在ブロックに少なくとも1つの処理方法を適用することと、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが前記第2のコーディングモードに対応するとき、前記現在ブロックの少なくとも1つのピクセルに対して、前記再構成された現在ブロックへの前記少なくとも1つの処理方法の前記適用を無効にすることと
を行うように構成されたプロセッサ(PROC0)を備える、デバイス。
【請求項9】
少なくとも1つの画像を表すデータストリームを符号化するためのデバイスであって、前記画像がブロックに分割され、前記符号化デバイスが、現在ブロックと称される、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 少なくとも第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目をコーディングすることであって、前記第2のコーディングモードが、前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得すること(E222)であって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと(E222)、
- 前記ピクセルの前記予測から取得された、前記ピクセルに関連する予測残差をコーディングすること(E223)、および
- 前記ピクセルに関連する前記復号された予測残差、および前記ピクセルの前記予測から、前記ピクセルを再構成すること
によって、前記現在ブロックがそれに従ってコーディングされるコーディングモードである、コーディングすることと、
- 情報の前記コーディングされる項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックをコーディングすることと、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが、前記第2のコーディングモードとは異なるコーディングモードに対応するとき、前記再構成された現在ブロックに少なくとも1つの処理方法を適用することと、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが前記第2のコーディングモードに対応するとき、前記現在ブロックの少なくとも1つのピクセルに対して、前記再構成された現在ブロックへの前記少なくとも1つの処理方法の前記適用を無効にすることと
を行うように構成されたプロセッサ(PROC)を備える、デバイス。
【請求項10】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1もしくは3から7のいずれか一項に記載の復号方法、または請求項2から7のいずれか一項に記載の符号化方法を実施するための命令を含む、コンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、画像または画像のシーケンスを、詳細には、ビデオストリームを符号化および復号する分野である。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
より詳細には、本発明は、画像のブロック表現を使用する、画像または画像のシーケンスの圧縮に関する。
【0003】
本発明は、特に、現在または将来のエンコーダ(JPEG、MPEG、H.264、HEVCなど、およびそれらの補正)において実施される画像コーディングまたはビデオコーディング、および対応する復号に適用され得る。
【背景技術】
【0004】
デジタル画像および画像のシーケンスは、メモリに関して多くの空間を占有し、そのことは、これらの画像を送信するとき、この送信のために使用されるネットワーク上での輻輳問題を回避するために、そうした画像を圧縮することを必要とする。
【0005】
ビデオデータを圧縮するための多くの技法がすでに知られている。これらの中で、HEVC圧縮規格(Matthias Wien,「High Efficiency Video Coding, Coding Tools and Specification」,Signals and Communication Technology,2015年)は、同じ画像(イントラ予測)または前もしくは後の画像(インター予測)に属する他のピクセルに対して、現在の画像のピクセルの予測を実施することを提案している。
【0006】
より具体的には、イントラ予測は画像内の空間的な冗長性を使用する。これを行うために、画像はピクセルのブロックに分割される。ピクセルのブロックは、次いで、画像の中のブロックの走査順序に従って、現在の画像の中の以前にコーディング/復号されたブロックに対応する、すでに再構成された情報を使用して予測される。
【0007】
さらに、標準的な方式では、現在ブロックのコーディングは、予測子ブロックと称される、現在ブロックの予測、および現在ブロックと予測子ブロックとの間の差分に対応する、予測残差または「残差ブロック」を使用して実行される。得られた残差ブロックは、次いで、たとえば、DCT(離散コサイン変換)タイプの変換を使用して変換される。変換された残差ブロックの係数は、次いで、量子化され、エントロピーコーディングによってコーディングされ、この残差ブロックを予測子ブロックに加算することによって現在ブロックを再構成できる、デコーダへ送信される。
【0008】
復号は、画像ごとに、かつ各画像に対してブロックごとに行われる。各ブロックに対して、ストリームの対応する要素が読み取られる。残差ブロックの係数の逆量子化および逆変換が実行される。次いで、予測子ブロックを取得するためにブロック予測が計算され、復号された残差ブロックに予測(すなわち、予測子ブロック)を加算することによって現在ブロックが再構成される。
【0009】
米国特許第9253508号では、イントラモードにおいてブロックをコーディングするためのDPCM(差分パルスコード変調)コーディング技法が、HEVCエンコーダの中に統合される。そのような技法は、以前に再構成されている同じブロックのピクセルの別のセットによってイントラブロックのピクセルのセットを予測することにある。米国特許第9253508号では、コーディングされるべきイントラブロックのピクセルのセットは、ブロックの行、もしくは列、または行および列に対応し、ピクセルのセットを予測するために使用されるイントラ予測は、HEVC規格において定義される方向性イントラ予測のうちの1つである。
【0010】
しかしながら、そのような技法は最適ではない。確かに、イントラブロックのピクセルのセットの再構成は、ロスレスコーディングの場合には予測残差の加算に相当し、したがって、かなり小さい圧縮率を示すか、または予測に役立つピクセルの前記他のセットの逆変換および/もしくは逆量子化の後の、予測残差の加算に相当するかの、いずれかである。したがって、そのような技法は、イントラブロックの各ピクセルが、局所的な予測関数を使用して予測されること、および後続のピクセルが予測される前に、予測されたピクセルが再構成されることを可能にしない。確かに、この技法は、ピクセルの別のセットを予測するためにピクセルのあるセット(たとえば、ブロックの行/列)が再構成されることを必要とする。言い換えれば、ブロックの一部の各予測および再構成を用いて、ブロックのいくつかのピクセルが予測および再構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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