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公開番号2024091888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024070388,2020003954
出願日2024-04-24,2020-01-14
発明の名称アシスト制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60W 20/00 20160101AFI20240628BHJP(車両一般)
要約【課題】クラッチの発熱を抑えつつ、急勾配での発進性及び加速性を高めることができるアシスト制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジンと、エンジンの回転を変速して駆動輪に伝達するトランスミッションと、トランスミッションとエンジンとの間の動力伝達経路を遮断又は接続するクラッチと、駆動輪に動力を伝達可能なモータジェネレータとを備えたハイブリッド車両のアシスト制御装置であって、所定勾配以上の登坂路であり、かつクラッチが半係合状態を含む非締結状態であり、かつ変速要求がないことを実行条件として、該実行条件が成立すると、駆動輪に対してモータジェネレータから登坂アシストトルクを出力する登坂アシスト制御を実行するHCUを備え、HCUは、車速が所定車速以上になったことを条件に登坂アシスト制御を停止する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの回転を変速して駆動輪に伝達する変速機と、
前記変速機と前記エンジンとの間の動力伝達経路を遮断又は接続するクラッチと、
前記駆動輪に動力を伝達可能なモータと、を備えた車両のアシスト制御装置であって、
所定勾配以上の登坂路であり、かつ前記クラッチが半係合状態を含む非締結状態であり、かつ変速の要求がないことを実行条件として、該実行条件が成立すると、前記駆動輪に対して前記モータからアシストトルクを出力する登坂アシスト制御を実行する制御部を備え、
前記制御部は、前記車両の速度である車速が所定車速以上になったことを条件に前記登坂アシスト制御を停止することを特徴とするアシスト制御装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記所定車速は、前記車両の目標車速よりも低い速度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のアシスト制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記登坂アシスト制御の実行開始から所定時間が経過したことを条件に前記登坂アシスト制御を停止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアシスト制御装置。
【請求項4】
前記車両に対する加速要求の度合いを示す加速要求値が所定値以上であることを前記実行条件にさらに含み、
前記制御部は、前記登坂アシスト制御の停止後、前記加速要求値が前記所定値未満の状態から前記所定値以上になったことを条件に前記登坂アシスト制御を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアシスト制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記車両に対する加速要求に応じて、前記駆動輪に対して前記モータから加速アシストトルクを出力する加速アシスト制御を実行可能であり、
前記登坂アシスト制御は、前記モータに電力を供給するバッテリの残容量が第1の閾値以上であることを条件に実行され、
前記加速アシスト制御は、前記バッテリの残容量が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上であることを条件に実行されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアシスト制御装置。
【請求項6】
目的地までの走行経路上の登坂路情報を取得する登坂路情報取得部を備え、
前記制御部は、前記登坂路情報取得部によって取得した前記登坂路情報に基づき目的地までの走行経路上に登坂路が存在することが判明した場合、前記車両の現在位置から前記登坂路に到達するまでに前記第1の閾値以上の前記バッテリの残容量を確保することを特徴とする請求項5に記載のアシスト制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アシスト制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クラッチが半クラッチ状態にある場合、運転者から要求された運転者要求トルクとエンジンがアイドリングで発生するアイドリングトルクとの差に等しい発進時アシストトルクを発生させるように電動機を制御するハイブリッド車両が開示されている。
【0003】
この特許文献1に開示されたハイブリッド車両において、補正部は、所定の勾配以上の登坂路である場合、勾配に応じて、電動機の駆動力によってエンジンをアシストするか否かを判定する閾値であるアシスト開始トルクを、平坦路におけるアシスト開始トルクに比べて大きくするようにアシスト開始トルクを補正する。さらに、補正部は、所定の勾配以上の登坂路である場合、勾配に応じて、電動機の駆動力によってエンジンをアシストするときの電動機のトルクの上限値であるアシストフルトルクを、平坦路におけるアシストフルトルクに比べて小さくするようにアシストフルトルクを補正する。
【0004】
これにより、特許文献1に開示されたハイブリッド車両では、登坂路の勾配が大きい場合、アシスト開始トルクを敢えて大きくして、エンジンのトルクの不足する分のトルクのみを電動機によって補い、基本的な動力(トルク)を、エンジンに発生させるので、バッテリの過度な放電を防止して、半クラッチ状態にある期間を短くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2012/053596号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のハイブリッド車両にあっては、登坂路の勾配が大きい場合にはクラッチ出力軸側に作用するアシストトルクが小さいため、クラッチ出力軸側の負荷が高い状態でクラッチを接続することとなり、クラッチの発熱量が大きくなってしまう。こうした発熱量を抑えるには、クラッチ入力軸側からクラッチ出力軸側に伝達するトルクの変化量を小さくして半クラッチ状態の期間を長くする必要がある。この場合、クラッチを半クラッチ状態から接続状態に遷移させる遷移時間が長くなり、急勾配の登坂路での車両の発進性及び加速性が損なわれてしまう。
【0007】
また、特許文献1に記載のハイブリッド車両では、平坦路において頻繁に電動機によるエンジンのアシストが行われることによってSOCが減少してしまうおそれがある。SOCが減少すると、電動機の出力可能トルクが制限されてしまい、急勾配の登坂路でエンジンのアシストを行おうとしても所望のアシストトルクを出力できず、結果として車両の発進性及び加速性が損なわれてしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、クラッチの発熱を抑えつつ、急勾配での発進性及び加速性を高めることができるアシスト制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、エンジンと、前記エンジンの回転を変速して駆動輪に伝達する変速機と、前記変速機と前記エンジンとの間の動力伝達経路を遮断又は接続するクラッチと、前記駆動輪に動力を伝達可能なモータと、を備えた車両のアシスト制御装置であって、所定勾配以上の登坂路であり、かつ前記クラッチが半係合状態を含む非締結状態であり、かつ変速の要求がないことを実行条件として、該実行条件が成立すると、前記駆動輪に対して前記モータからアシストトルクを出力する登坂アシスト制御を実行する制御部を備え、前記制御部は、前記車両の速度である車速が所定車速以上になったことを条件に前記登坂アシスト制御を停止する構成を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クラッチの発熱を抑えつつ、急勾配での発進性及び加速性を高めることができるアシスト制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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