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公開番号2024091122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207594
出願日2022-12-23
発明の名称情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01C 21/34 20060101AFI20240627BHJP(測定;試験)
要約【課題】ユーザの嗜好に応じて特定の他車両を回避できるルート及び特定の他車両に遭遇できるルートの少なくとも一方を提案することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを得る。
【解決手段】情報処理装置は、自車両の車室内に設けられた入力装置から、嗜好情報を受け付ける嗜好受付部と、自車両の走行路周辺の衛星画像を取得する衛星画像取得部と、衛星画像に映る他車両のうち、嗜好情報に基づいて、特定の区分に該当する他車両を検出する検出部と、嗜好情報に基づいて、遭遇回避が希望された特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が低いルート及び遭遇が希望された特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が高いルートの少なくとも一方のルートに関する経路情報を、自車両の車室内に設けられた表示領域に出力する情報出力部と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
自車両の車室内に設けられた入力装置から、遭遇回避を希望する他車両の区分及び遭遇を希望する他車両の区分の少なくとも一方の特定の区分に関する情報を嗜好情報として受け付ける嗜好受付部と、
自車両の走行路周辺の衛星画像を取得する衛星画像取得部と、
前記衛星画像に映る他車両のうち、前記嗜好情報に基づいて、前記特定の区分に該当する他車両を検出する検出部と、
前記嗜好情報に基づいて、遭遇回避が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が低いルート及び遭遇が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が高いルートの少なくとも一方のルートに関する経路情報を、自車両の車室内に設けられた表示領域に出力する情報出力部と、
を有する情報処理装置。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
目的地への走行開始前に、少なくとも一つの通常ルート及び嗜好情報に合わせた嗜好ルートのいずれのルートでの走行を希望するかに関するルート希望情報を前記入力装置から受け付けるルート希望受付部と、
前記ルート希望情報を基にルート案内する案内部と、
をさらに有する請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
車室内に前記入力装置及び前記表示領域を備えた車両と、
前記入力装置から前記嗜好情報を受け付け、前記表示領域に前記経路情報を出力する請求項１又は請求項２に記載の情報処理装置と、
を有する情報処理システム。
【請求項４】
自車両の車室内に設けられた入力装置から、遭遇回避を希望する他車両の区分及び遭遇を希望する他車両の区分の少なくとも一方の特定の区分に関する情報を嗜好情報として受け付け、
自車両の走行路周辺の衛星画像を取得し、
前記衛星画像に映る他車両のうち、前記嗜好情報に基づいて、前記特定の区分に該当する他車両を検出し、
前記嗜好情報に基づいて、遭遇回避が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が低いルート及び遭遇が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が高いルートの少なくとも一方のルートに関する経路情報を、自車両の車室内に設けられた表示領域に出力する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項５】
自車両の車室内に設けられた入力装置から、遭遇回避を希望する他車両の区分及び遭遇を希望する他車両の区分の少なくとも一方の特定の区分に関する情報を嗜好情報として受け付け、
自車両の走行路周辺の衛星画像を取得し、
前記衛星画像に映る他車両のうち、前記嗜好情報に基づいて、前記特定の区分に該当する他車両を検出し、
前記嗜好情報に基づいて、遭遇回避が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が低いルート及び遭遇が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が高いルートの少なくとも一方のルートに関する経路情報を、自車両の車室内に設けられた表示領域に出力する
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、蛇行、割り込み、飛び出し、速度超過などの危険運転をする危険車両との遭遇を回避するように一般車両を案内する車両案内システムが開示されている。当該車両案内システムは、事故履歴などの走行履歴を含む車両情報に基づいて危険車両を特定すると共に、当該危険車両との遭遇が予測される一般車両を特定する機能を有している。さらに、当該車両案内システムは、一般車両の走行予定経路を、危険車両と遭遇しない経路に設定する機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－３６３６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、危険車両以外にも、ユーザの嗜好によっては、遭遇を回避したい他車両は存在し得る。一例として、バスは上記の危険車両には該当せずとも、ユーザによっては、バスの後ろを走行すると、バス停で都度停車しなければいけないことが煩わしく、バスの後方を走行することを避けたい場合がある。一方、例えば珍しい車種の車両など、ユーザの嗜好によっては敢えて遭遇したい他車両も存在し得る。
【０００５】
上記先行技術では、各車両から取得する車両情報を用いて危険車両を特定するため、細かな区分で車両を特定することはできない。よって、ユーザの嗜好に応じて特定の他車両を回避できるルートや特定の他車両に遭遇できるルートを提案することはできない。
【０００６】
本発明は上記事実を考慮し、ユーザの嗜好に応じて特定の他車両を回避できるルート及び特定の他車両に遭遇できるルートの少なくとも一方を提案することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に係る情報処理装置は、自車両の車室内に設けられた入力装置から、遭遇回避を希望する他車両の区分及び遭遇を希望する他車両の区分の少なくとも一方の特定の区分に関する情報を嗜好情報として受け付ける嗜好受付部と、自車両の走行路周辺の衛星画像を取得する衛星画像取得部と、前記衛星画像に映る他車両のうち、前記嗜好情報に基づいて、前記特定の区分に該当する他車両を検出する検出部と、前記嗜好情報に基づいて、遭遇回避が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が低いルート及び遭遇が希望された前記特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が高いルートの少なくとも一方のルートに関する経路情報を、自車両の車室内に設けられた表示領域に出力する情報出力部と、を有している。
【０００８】
請求項１に記載の本発明によれば、嗜好受付部によって、自車両の車室内に設けられた入力装置から、遭遇回避を希望する他車両の区分及び遭遇を希望する他車両の区分の少なくとも一方の特定の区分に関する情報が嗜好情報として受け付けられる。つまり、自車両のユーザが、特定の区分に該当する他車両との遭遇回避を希望し当該希望を入力装置において入力した場合、回避希望である旨と、どのような他車両との遭遇回避を希望するかに関する情報が嗜好情報として受け付けられる。また、自車両のユーザが、特定の区分に該当する他車両への遭遇を希望し当該希望を入力装置において入力した場合、遭遇希望である旨と、どのような他車両との遭遇を希望するかに関する情報が嗜好情報として受け付けられる。さらに、自車両のユーザが回避希望の他車両の区分及び遭遇希望の他車両の区分の双方を入力した場合には、双方の情報が嗜好情報として受け付けられる。
【０００９】
また、衛星画像取得部によって、自車両の走行路周辺の衛星画像が取得される。そして、検出部によって、嗜好情報に基づいて、衛星画像に映る他車両のうち、特定の区分に該当する他車両が検出される。つまり、自車両のユーザが特定の区分に該当する他車両との遭遇回避を希望し当該希望を入力装置において入力した場合、衛星画像に映る他車両のうち、忌避された当該特定の区分に該当する他車両が検出される。また、自車両のユーザが特定の区分に該当する他車両への遭遇を希望し当該希望を入力装置において入力した場合、衛星画像に映る他車両のうち、歓迎された当該特定の区分に該当する他車両が検出される。このように、本発明によれば、衛星画像から特定の区分に該当する他車両が検出されるため、各車両から取得する車両情報から他車両が特定される方法と比較して、細かな区分で車両が特定される。なお、特定の区分に該当する他車両の検出は、例えば機械学習を用いて行ってもよい。
【００１０】
さらに、情報出力部によって、嗜好情報に基づいて、ユーザが遭遇回避を希望した特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が低く、ユーザが遭遇を希望した特定の区分に該当する他車両に遭遇する確率が高いルートに関する経路情報が、自車両の車室内に設けられた表示領域に出力される。これにより、ユーザの嗜好に合わせた嗜好ルートがユーザに提案される。
（【００１１】以降は省略されています）

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