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公開番号
2024120288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023026971
出願日
2023-02-24
発明の名称
錠剤検査装置
出願人
CKD株式会社
代理人
個人
主分類
G01N
21/85 20060101AFI20240829BHJP(測定;試験)
要約
【課題】シンプルかつコンパクトな構成とすること等が可能な錠剤検査装置を提供する。
【解決手段】錠剤検査装置23は、錠剤における一側面領域を反射した光の光路を変換可能な光路変換シート62a~62dと、光路変換シート62a~62dにより光路が変更された光を撮像素子64cに結像させる結像光学系66とを備え、撮像素子64cに結像した光により得られた画像データに基づき、側面部の良否を判定する。光路変換シート62a~62dは、撮像素子64c側から見て、錠剤5の複数列に跨るとともに、錠剤の搬送方向に沿って複数設けられている。複数の光路変換シート62a~62dは、それぞれ異なる一側面領域に対応するものであって、対応する一側面領域を反射した光の光路を、結像光学系66の光軸方向に沿った光路に変換させる。それぞれの光路変換シート62a~62dが対応する複数の一側面領域によって、錠剤の側面部の全周がカバーされる。
【選択図】 図7
特許請求の範囲
【請求項1】
複数列に並んだ状態で搬送される複数の錠剤における側面部を検査するための錠剤検査装置であって、
複数の錠剤に対し所定の光を照射する照射手段と、
前記照射手段から照射された光を撮像するための撮像素子と、
前記照射手段から照射されて、前記側面部におけるその周方向に連続する一側面領域を反射した光の光路を変換可能な光路変換シートと、
前記光路変換シートにより光路が変更された光を前記撮像素子に結像させる結像光学系と、
前記撮像素子に結像した光により得られた画像データに基づき、前記側面部の良否を判定可能な判定手段とを備え、
前記光路変換シートは、前記撮像素子側から見て、錠剤の複数列に跨るように構成されるとともに、錠剤の搬送方向に沿って複数設けられており、
複数の前記光路変換シートは、それぞれ異なる前記一側面領域に対応するものであって、対応する前記一側面領域を反射した光の光路を、前記結像光学系の光軸方向に沿った光路に変換させるように構成されており、
それぞれの前記光路変換シートが対応する複数の前記一側面領域によって、前記側面部の全周がカバーされるように構成されていることを特徴とする錠剤検査装置。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記結像光学系は、物体側テレセントリック光学系となるように構成されるとともに、前記撮像素子に結像される光を調節可能な絞りを有することを特徴とする請求項1に記載の錠剤検査装置。
【請求項3】
前記結像光学系は、前記光路変換シートにより光路が変換された光を集光するための物体側レンズを有し、
前記物体側レンズは、フレネルレンズであることを特徴とする請求項1に記載の錠剤検査装置。
【請求項4】
前記光路変換シートにおける表面には、平行に並んだ複数の突条部が形成されており、
前記突条部は、
該突条部の延びる方向と直交する断面において、前記光路変換シートの平坦な裏面に対してなす角の角度が80°以上95°以下の略垂直面と、
前記断面において、前記裏面に対してなす角の角度が10°以上55°以下の傾斜面とを備えることを特徴とする請求項1に記載の錠剤検査装置。
【請求項5】
前記照射手段は、複数の前記光路変換シート間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の錠剤検査装置。
【請求項6】
前記結像光学系は、複数の前記光路変換シートの間を通って、錠剤における前記撮像素子側を向く面を反射した光を前記撮像素子に結像可能に構成されており、
前記判定手段は、前記画像データに基づき、錠剤における前記撮像素子側を向く面の良否を判定可能であることを特徴とする請求項1に記載の錠剤検査装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤の側面部の検査を行うための錠剤検査装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、搬送される錠剤を撮像する撮像手段と、該撮像手段により得られた画像データに基づき錠剤に関する良否を判定する判定手段とを備えた錠剤検査装置が知られている。錠剤検査装置としては、錠剤の側面部の良否を判定可能なものがある(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
上記特許文献1に係る錠剤検査装置は、所定の検査エリアに搬送されてきた錠剤に対し所定の光を照射する照明装置と、前記検査エリアの周囲に位置し、錠剤を斜め上方から撮像する複数(6つ)のカメラと、カメラにより得られた画像データを基に、錠剤の側面部に係る検査を行う画像処理手段とを備えている。カメラは、複数の受光素子が二次元配列されてなる撮像素子(例えばCCDエリアセンサ)と、該撮像素子に対し検査エリア内に位置する錠剤の像を結像させる撮像光学系(レンズユニット)とを有している。撮像光学系は、物体側テレセントリック光学系又は両側テレセントリック光学系により構成される。また、検査エリア内に位置する複数の錠剤に対して、撮像素子の受光面及び撮像光学系の主面がシャインプルーフの条件を満たすように設定されている。このように構成された錠剤検査装置によれば、撮像素子と錠剤との距離に関係なく、画像データにおける複数の錠剤の大きさを略同一とすることができ、また、検査エリア内に位置する全ての錠剤にピントが合った画像データを取得することができる。その結果、画像処理手段による検査精度を高めることが可能である。
【0004】
また、錠剤検査装置としては、錠剤を吸着しつつ複数列に並べた状態で搬送する回転ドラムと、吸着された錠剤の側面部を取り囲むようにして配置される環状プリズムとを備え、該環状プリズムを利用して錠剤の側面部全周に係る画像データを取得可能なものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-39762号公報
特開平5-87744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に係る錠剤検査装置では、撮像光学系が物体側テレセントリック光学系などにより構成され、また、複数の錠剤に対して、撮像素子の受光面及び撮像光学系の主面がシャインプルーフの条件を満たすものとされるため、カメラの大型化を招くおそれがある。さらに、複数のカメラ同士の物理的干渉を避けるためには、これらカメラを錠剤から十分に離れた位置に配置する必要があるから、カメラの大型化と相俟って、結果的に装置全体の大型化を招くおそれがある。
【0007】
また、上記特許文献2に係る錠剤検査装置においては、検査対象となる錠剤の形状やサイズが変わる都度、環状プリズムを該錠剤に合うものに交換したり調整したりする必要があり、検査に係る利便性や効率が劣る。
【0008】
本発明は、上記事情の鑑みてなされたものであり、その目的は、シンプルかつコンパクトな構成とすることができるとともに、検査に係る利便性や効率を高めることが可能な錠剤検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0010】
手段1.複数列に並んだ状態で搬送される複数の錠剤における側面部を検査するための錠剤検査装置であって、
複数の錠剤に対し所定の光を照射する照射手段と、
前記照射手段から照射された光を撮像するための撮像素子と、
前記照射手段から照射されて、前記側面部におけるその周方向に連続する一側面領域を反射した光の光路を変換可能な光路変換シートと、
前記光路変換シートにより光路が変更された光を前記撮像素子に結像させる結像光学系と、
前記撮像素子に結像した光により得られた画像データに基づき、前記側面部の良否を判定可能な判定手段とを備え、
前記光路変換シートは、前記撮像素子側から見て、錠剤の複数列に跨るように構成されるとともに、錠剤の搬送方向に沿って複数設けられており、
複数の前記光路変換シートは、それぞれ異なる前記一側面領域に対応するものであって、対応する前記一側面領域を反射した光の光路を、前記結像光学系の光軸方向に沿った光路に変換させるように構成されており、
それぞれの前記光路変換シートが対応する複数の前記一側面領域によって、前記側面部の全周がカバーされるように構成されていることを特徴とする錠剤検査装置。
(【0011】以降は省略されています)
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