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公開番号2024090022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205644
出願日2022-12-22
発明の名称フラットスラブ構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04B 5/43 20060101AFI20240627BHJP(建築物)
要約【課題】柱際でのスラブの貫通を許容してプランの自由度を向上できるフラットスラブ構造を提供する。
【解決手段】キャピタル3を有する柱1にてスラブ2が支持されているフラットスラブ構造であって、キャピタル3が、柱1の幅にほぼ対応する細幅で柱1の中心から外方に設定長さ以上延出する細幅帯状部31を備えて構成されている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
キャピタルを有する柱にてスラブが支持されているフラットスラブ構造であって、
前記キャピタルが、前記柱の幅にほぼ対応する細幅で前記柱の中心から外方に設定長さ以上延出する細幅帯状部を備えて構成されているフラットスラブ構造。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記キャピタルが、平面視で直交する複数の前記細幅帯状部を備えて構成されている請求項1記載のフラットスラブ構造。
【請求項3】
隣接する複数の前記キャピタルの相対向する前記細幅帯状部どうしを延長して接続一体化している請求項1又は2記載のフラットスラブ構造。
【請求項4】
前記細幅帯状部が、以下の(式1)、(式2)、(式3)を満たすように構成されている請求項1記載のフラットスラブ構造。
(式1) L1≧ft×A/fb/φ
L1:平面視で細幅帯状部の柱の中心から外方への延出長さ[mm]
ft:スラブの柱列帯の主筋の許容引張応力度[N/mm


fb:スラブの柱列帯の主筋の許容付着応力度[N/mm


A :スラブの柱列帯の主筋の断面積の合計[mm


φ :スラブの柱列帯の主筋の径の合計[mm]
(式2) L2×d1×fs>Qd
L2:細幅帯状部の幅[mm]
d1:細幅帯状部の有効せい[mm]
Qd:細幅帯状部に作用するせん断力[N]
fs:コンクリートの許容せん断応力度[N/mm


(式3) L3×d2×fs>Qd
L3:平面視で細幅帯状部の柱から外方に延出する部分の外周長さ[mm]
d2:スラブの有効せい[mm]
fs:コンクリートの許容せん断応力度[N/mm



発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キャピタルを有する柱にてスラブが支持されているフラットスラブ構造に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
フラットスラブ構造は、柱の柱頭部にキャピタルを有することで、そのキャピタルを介してスラブから柱に適切に応力を伝達するように構成されている。そのため、梁を無くすことができるので、設備配管のフレキシビリティ性が求められる場合や高さ方向の空間を広く確保したい場合等に多く採用されている。
そして、従来では、柱の柱頭部のキャピタルが平面視で柱の幅よりも3倍以上もの大きな幅を有する広幅矩形状に構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5601841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、給排水管や電気配管を上下方向に敷設するためのパイプスペースやトイレ等のスラブの貫通を必要とする用途は柱際にまとめられることが多い。
しかしながら、フラットスラブ構造においては、重要な応力伝達部であるキャピタルの主筋の切断は許されないことから、従来のように、柱の柱頭部に広幅矩形状のキャピタルが設けられていると、柱際でのスラブの貫通が許容されず、スラブの貫通箇所を柱際から大きく離すことになってプラン(平面計画)の自由度が低くなるという問題があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、柱際でのスラブの貫通を許容してプランの自由度を向上できるフラットスラブ構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、キャピタルを有する柱にてスラブが支持されているフラットスラブ構造であって、
前記キャピタルが、平面視で前記柱の幅にほぼ対応する細幅で前記柱の中心から外方に設定長さ以上延出する細幅帯状部を備えて構成されている点にある。
【0007】
本構成によれば、キャピタルが、平面視で柱の幅にほぼ対応する細幅で柱の中心から外方に設定長さ以上延出する細幅帯状部を備えて構成されているので、柱の幅にほぼ対応する細幅の細幅帯状部の際でスラブを貫通することにより、キャピタルを貫通することなく、柱際でスラブを貫通することが可能となり、柱際でのスラブの貫通を許容してプランの自由度を向上させることができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記キャピタルが、平面視で直交する複数の前記細幅帯状部を備えて構成されている点にある。
【0009】
本構成によれば、例えば、キャピタルを複数の細幅帯状部を直交させた十字状やL字状等に構成することができ、直交方向の夫々に細幅帯状部の延出長さを確保してキャピタルの性能を効果的に得ることができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、隣接する複数の前記キャピタルの相対向する前記細幅帯状部どうしを延長して接続一体化している点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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