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公開番号2024089157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204348
出願日2022-12-21
発明の名称電極
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類A61B 5/263 20210101AFI20240626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】部品交換や頻繁な洗浄などの、ウェアラブルデバイスの使用に大きな負荷となる行為を必要とせずに、生体電気信号を継続的にセンシング出来るよう、防汚性を有する電極の提供を課題とする。
【解決手段】電極は、基材と、体積抵抗率が10MΩcm以下であり、水接触角が40°以下の防汚コート層を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
体積抵抗率が10MΩcm以下であり、水接触角が40°以下の防汚コート層とを有する電極。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
電極体積抵抗率が100kΩcm以下である、請求項1に記載の電極。
【請求項3】
前記防汚コート層が両極性アクリルアミドを含むモノマーの重合体を含む、請求項1に記載の電極。
【請求項4】
前記防汚コート層の膜厚が2μm以下である、請求項1に記載の電極。
【請求項5】
前記防汚コート層の鉛筆コードがH以上である、請求項1に記載の電極。
【請求項6】
前記基材が金属又は導電ゴムのいずれかから構成される、請求項1に記載の電極。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の電極を含む、ウェアラブルデバイス。
【請求項8】
生体電気信号測定用電極である、請求項1~6のいずれか1項に記載の電極。
【請求項9】
皮膚電気活動測定用電極である、請求項1~6のいずれか1項に記載の電極。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体電気信号を取得するために用いられる電極に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
生体電気信号(例えば、心電、皮膚電気活動(抵抗、インピーダンス)、脳波など)は、診断、予防を目的に、これまで特に医療分野で広く用いられてきた。電気信号の取得は、人体に接触させた電極に、電位変化、抵抗変化などを測定する回路を接続した測定系により行われてきた。
【0003】
生体電気信号は微弱な場合が多く、また、人体と電極の接触性によりその値が大きく変化するため、体動や、電極および人体表面の汚れ、人体表面の保湿量などに強く影響する。測定したい要因以外の外部影響による測定信号の変化はノイズとなり、その信号を用いた診断の精度を損ねる。そのため、病院等に設置された診断装置での測定では、ディスポーサブルな粘着性電極によりしっかりと人体に固定する、一回一回皮膚をアルコールで洗浄する、接触性を高めるためのジェルを用いる、などの接触性を安定させる工夫がなされてきた。
【0004】
一方、近年、スマートウォッチ、スマートリングなどのウェアラブルデバイスに、バイタルセンサーが搭載され、継続的に生体信号を取得することにより、ヘルスケア、予防に役立てる動きが加速している。特に、従来の病院に設置された装置による測定が、ある瞬間のものに限られていることと異なり、ウェアラブルデバイスは、ほぼ24時間常時生体信号を測定することができ、長時間のデータの取得、解析により従来できなかった分析、体調診断が可能となっている。その中で、皮膚電気活動の測定など、生体電気信号をセンシングする方法も搭載が進んできている。
【0005】
スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスでは、使い捨てでなく、耐久材としての使用が前提となっているため、付加的な操作なく、部品交換もできるだけ少なく、日常継続的に使用できる状態が必要である。生体電気活動の、電極による測定は、前述の通り、電極の汚染がノイズになる課題があるが、ウェアラブルデバイスでは、病院装置で実施されてきたような、ディスポーサブル部品の使用、使用毎の洗浄などを行う事ができない。そのため、電極自体が汚れにくい様な状態が必要となる。防汚性を持たせるため、例えば、人体由来の物質が付きにくいように防汚コートを対象物に付与する例はあり、例えば、公知文献1では、指紋汚れなどが付きにくい様、タッチパネル表面に施す防汚コートの例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-169295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のような方法での防汚コートは、そのまま電極表面に敷設しても導電性もしくは耐久性などが不足しており、電極としての機能が不十分であった。導電性、耐久性などを有し電極として機能しつつ防汚性を有する態様についてはこれまで開示されてこなかった。
【0008】
本発明の目的は、部品交換や頻繁な洗浄などの、ウェアラブルデバイスの使用に大きな負荷となる行為を必要とせずに、生体電気信号を継続的にセンシング出来るよう、防汚性を有する電極を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 基材と、
体積抵抗率が10MΩcm以下であり、水接触角が40°以下の防汚コート層とを有する電極。
[2] 電極体積抵抗率が100kΩcm以下である、[1]に記載の電極。
[3] 上記防汚コート層が両極性アクリルアミドを含むモノマーの重合体を含む、[1]または[2]に記載の電極。
[4] 上記防汚コート層の膜厚が2μm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の電極。
[5] 上記防汚コート層の鉛筆コードがH以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の電極。
[6] 上記基材が金属又は導電ゴムのいずれかから構成される、[1]~[5]のいずれかに記載の電極。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の電極を含む、ウェアラブルデバイス。
[8] 生体電気信号測定用電極である、[1]~[7]のいずれかに記載の電極。
[9] 皮膚電気活動測定用電極である、[1]~[8]のいずれかに記載の電極。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、部品交換や頻繁な洗浄などの、ウェアラブルデバイスの使用に大きな負荷となる行為を必要とせずに、生体電気信号を継続的にセンシングできる新規な電極が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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