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公開番号2024088590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2023184024
出願日2023-10-26
発明の名称流体特性測定センサの取り付け具
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類G01D 11/30 20060101AFI20240625BHJP(測定;試験)
要約【課題】流体の特性を測定する際の作業性の向上を図ると共に流体の漏れを確実に防止する上で有利な流体特性測定センサの取り付け具を提供すること。
【解決手段】流体特性測定センサの取り付け具14Aは、流体流路12を構成する金属管10を切断し、その切断された金属管10の端部間に介設される。取り付け具14Aは、本体流路1606が貫通され温度センサ18と圧力センサ20とが予め取り付けられた本体16Aと、流体流路12と本体流路1606とを接続する一対の接続部材22とを備えている。一対の接続部材22として継手金具24Aを用いることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体流路を構成する金属管を切断し、その切断された前記金属管の端部間に介設される流体特性測定センサの取り付け具であって、
前記取り付け具は、
本体流路が貫通され前記本体流路が開口する一対の第1開口部を有し、前記本体流路を流れる流体の特性を測定する少なくとも一つのセンサが取り付けられた本体と、
前記一対の第1開口部が位置する前記本体の箇所にそれぞれ取り付けられると共に、前記金属管の端部に結合され前記流体流路と前記本体流路とを接続する一対の接続部材とを備えている、
ことを特徴とする流体特性測定センサの取り付け具。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記一対の接続部材は、前記金属管の端部に結合される継手金具である、
ことを特徴とする請求項1記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項3】
前記一対の接続部材は、前記流体流路と同一内径のフランジ流路が貫通されると共にこのフランジ流路が開口する一対の第2開口部を有するフランジであり、
前記本体と前記フランジとに、前記本体流路と前記フランジ流路とを同軸上に位置させる位置決め部が設けられ、
前記第1開口部の周囲と、前記一対の第2開口部のうちの一方の第2開口部の周囲との間に、前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記本体流路と前記フランジ流路とを液密、気密に接続するシール部材が設けられ、
前記一対の第2開口部のうちの他方の第2開口部が設けられた前記フランジの箇所に結合部を介して前記金属管の端部が接続されている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項4】
前記一対の接続部材のうちの一方の接続部材は、前記金属管の端部に結合される継手金具であり、
前記一対の接続部材のうちの他方の接続部材は、前記流体流路と同一内径のフランジ流路が貫通されると共にこのフランジ流路が開口する一対の第2開口部を有するフランジであり、
前記本体と前記フランジとに、前記本体流路と前記フランジ流路とを同軸上に位置させる位置決め部が設けられ、
前記第1開口部の周囲と、前記一対の第2開口部のうちの一方の第2開口部の周囲との間に、前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記本体流路と前記フランジ流路とを液密、気密に接続するシール部材が設けられ、
前記一対の第2開口部のうちの他方の第2開口部が設けられた前記フランジの箇所に結合部を介して前記金属管の端部が接続されている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項5】
前記位置決め部は、前記本体流路の端部に前記本体流路よりも大きい内径で設けられその内側に前記第1開口部が位置する大径部と、前記フランジから突設され前記大径部に挿入可能で前記フランジ流路が貫通された挿入管部とを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項3または4記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項6】
前記フランジが取り付けられる前記第1開口部の周囲の前記本体の箇所は、第1合わせ面として形成され、
前記本体に取り付けられる前記フランジの箇所は、第1合わせ面に合される第2合わせ面として形成され、
前記第1合わせ面に雌ねじが設けられ、
前記本体流路と前記フランジ流路とが同軸上に位置決めされた状態で前記雌ねじに合致する前記フランジの箇所にボルト挿通孔が貫通形成され、
ボルトが前記ボルト挿通孔に挿入されて前記雌ねじに螺合されることで前記フランジが前記本体に取り付けられ、
前記雌ねじは、前記第1開口部を中心とした単一の円周上の前記第1合わせ面に等間隔をおいて複数設けられている、
ことを特徴とする請求項3または4記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項7】
前記ボルト挿通孔は、前記フランジ流路の周方向に沿って延在する長孔で形成されている、
ことを特徴とする請求項6記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項8】
前記本体は、金属材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体特性測定センサの取り付け具。
【請求項9】
前記本体と前記フランジは、金属材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項2または3記載の流体特性測定センサの取り付け具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属管に流体特性測定センサを取り付ける流体特性測定センサの取り付け具に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
第1の熱媒体流路と第2の熱媒体流路とを備え、それら流路を流れる熱媒体の間で熱交換を行なう二重管熱交換器が提供されている(特許文献1参照)。
このような二重管熱交換器の特性を測定するために、第1の熱媒体流路と第2の熱媒体流路とのそれぞれを流れる熱媒体の温度および圧力を検出する必要がある。
具体的には、第1の熱媒体流路の入口近傍箇所と出口近傍箇所、および、第2の熱媒体流路の入口近傍箇所と出口近傍箇所の4箇所において熱媒体の温度および圧力を検出する必要がある。
従来は、第1、第2の熱媒体流路を形成する管体の壁部にそれぞれ貫通孔を設け、温度センサおよび圧力センサを熱交換器の外部から貫通孔を介して各熱媒体流路に挿入すると共に、各センサと貫通孔との間の隙間にシール材を充填して塞いだ上で、温度センサおよび圧力センサを、取り付け具を介して熱交換器に取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-8236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、熱交換器の管体の壁部に貫通孔を設けると共に、貫通孔と温度センサおよび圧力センサとの隙間にシール材を充填するといった準備作業が必要となり、この準備作業には例えば10時間以上かかっている。
また、貫通孔と温度センサおよび圧力センサとの隙間に十分な量のシール材が充填されていないと、熱媒体の圧力によってシール材が隙間から剥がれて熱媒体が漏れ出し、温度センサや圧力センサの検出値に誤差が生じるおそれがある。
このような問題は、二重管熱交換器以外の熱交換器においても同様に生じるものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱交換器に流れる熱媒体などの流体の特性を測定する際の作業性の向上を図ると共に流体の漏れを確実に防止する上で有利な流体特性測定センサの取り付け具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、流体流路を構成する金属管を切断し、その切断された前記金属管の端部間に介設される流体特性測定センサの取り付け具であって、前記取り付け具は、本体流路が貫通され前記本体流路が開口する一対の第1開口部を有し、前記本体流路を流れる流体の特性を測定する少なくとも一つのセンサが取り付けられた本体と、前記一対の第1開口部が位置する前記本体の箇所にそれぞれ取り付けられると共に、前記金属管の端部に結合され前記流体流路と前記本体流路とを接続する一対の接続部材とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、簡単な作業により流体特性測定センサの取り付け具を金属管に介設できることから、測定作業の効率化を図る上で有利となり、流体の温度や圧力などの流体の特性を正確に測定する上で有利となる。
また、流体特性測定センサは予め本体に取り付けられているので、流体特性測定センサが取り付けられた本体の箇所から流体が漏れることもなく、流体の特性を正確に測定する上で有利となる。
したがって、測定エラーによるサンプル作成のやり直し作業を不要とし、測定作業の効率化を図る上で有利となり、測定時間の短縮化を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施の形態の流体特性測定センサの取り付け具が金属管に介設された状態の正面図である。
第1の実施の形態の本体の説明図で、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
第2の実施の形態の流体特性測定センサの取り付け具が金属管に介設された状態の正面図である。
第2の実施の形態の本体の説明図で、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図、(D)は(C)のD矢視図である。
第2の実施の形態のフランジの説明図で、(A)は正面図、(B)は断面側面図である。
第3の実施の形態の流体特性測定センサの取り付け具が金属管に介設された状態の正面図である。
第3の実施の形態の本体の説明図で、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
第3の実施の形態のフランジの説明図で、(A)は正面図、(B)は断面側面図である。
変形例のフランジが本体に取り付けられた状態の要部断面図である。
変形例のフランジの説明図で、(A)は正面図、(B)は断面側面図である。
配管用ナットの説明図で、(A)は正面図、(B)は断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
本実施の形態では、二重管熱交換器の特性を測定するために、第1の熱媒体流路と第2の熱媒体流路とのそれぞれを流れる熱媒体の温度および圧力を検出するために用いられる流体特性測定センサの取り付け具について説明する。
したがって、本発明の実施の形態で用いる流体特性測定センサは熱媒体の温度を検出する温度センサと、流体の圧力を検出する圧力センサである。
【0009】
(第1の実施の形態)
まず、図1、図2を参照して第1の実施の形態から説明する。
図1に示すように、金属管10の内部は流体が流れる、本実施の形態では熱媒体が流れる流体流路12となっている。
金属管10の流体流路12は、二重管熱交換器の第1の熱媒体流路あるいは第2の熱媒体流路である。
流体特性測定センサの取り付け具14Aは、流体流路12を構成する金属管10を切断し、その切断された金属管10の端部間に介設されるものである。
取り付け具14Aは、本体流路1606が貫通され温度センサ18と圧力センサ20とが予め取り付けられた本体16Aと、流体流路12と本体流路1606とを接続する一対の接続部材22とを備えている。
第1の実施の形態では、一対の接続部材22として継手金具24Aを用いている。
【0010】
図2に示すように、本体16Aは立方体状のブロックとして形成されている。
なお、本体16Aは、金属や合成樹脂など従来公知の様々な材料により構成してもよいが、流体流路12が金属管10で構成されていることから、本体16Aも金属により構成すると、流体流路12を流れる熱媒体の温度の変動などを抑制し熱媒体の特性を正確に測定する上で有利となり、さらに、本体16Aを金属管10と同一の金属材料で形成するとより有利となる。
また、本体16Aの形状は、円柱状や多面体状であってもよく、立方体に限定されない。
本体16Aに貫通された本体流路1606は、流体流路12と同一の内径で貫通形成され、流体流路12の延在方向の両端は一対の第1開口部1608となっている。
なお、本体流路1606の内径は、金属管10の流体流路12と同一の内径でなくてもよいが、本体流路1606を流体流路12と同一の内径で形成すると、流体流路12を流れる熱媒体の圧力の変動などを抑制し熱媒体の特性を正確に測定する上で有利となる。
本実施の形態では、本体流路1606は本体16Aの互いに対向する一対の端面1602にわたり貫通形成され、一対の端面1602には本体流路1606の第1開口部1608がそれぞれ位置している。
一対の端面1602には、本体流路1606と同軸上で本体流路1606よりも大きい内径の雌ねじ1609が形成され、第1開口部1608はこの雌ねじ1609の内側空間で形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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