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公開番号2024087954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202874
出願日2022-12-20
発明の名称固型トリートメント
出願人資生堂ホネケーキ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 8/365 20060101AFI20240625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
本発明が解決すべき課題は、熟成工程を経ることにより、コンディショニング成分を含みかつ均一性及び硬度が良好な固型トリートメントを提供することにある。
【解決手段】
(A)ヒドロキシステアリン酸と、
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、
(C)高級アルコールと、
(D)水と、
(E)揮発性アルコールと、
を含み、
揮発溶媒である水及び揮発性アルコールを熟成、揮散させることにより20質量%以下であることを特徴とする熟成固型トリートメント。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ヒドロキシステアリン酸と、
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、
(C)高級アルコールと、
(D)水と、
(E)揮発性アルコールと、
を含み、
揮発溶媒である水及び揮発性アルコールを熟成、揮散させることにより20質量%以下であることを特徴とする熟成固型トリートメント。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の前記(A)ヒドロキシステアリン酸は、組成物中5~15質量%であることを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項3】
請求項1に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が、PEG-30水添ヒマシ油及びPEG-60水添ヒマシ油よりなる群より選択されることを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の前記(C)高級アルコールがセタノール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールよりなる群より選択されることを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
シリコーン油を含むことを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の(D)水及び(E)アルコールが15~47質量%であることを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
pHが7.0以下であり、好ましくは3.0~5.0であることを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
カチオン性ポリマーを含むことを特徴とする熟成固型トリートメント。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の熟成固型トリートメントにおいて、
グリセリン脂肪酸エステルを含むことを特徴とする熟成固型トリートメント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は毛髪に塗布する固型トリートメント、特に製造時は水やアルコールなどの溶剤を含み、各種成分を均一溶解、冷却固化後、熟成により溶剤を揮発させる枠練り製造法を活用した固型トリートメントに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックごみは海洋汚染問題の大きな原因となっており、SDGsの観点からもプラスチックごみの削減が推奨されている。たとえばプラスチック製の包装容器を紙製に変更することでプラスチックごみの削減が図られており、液体製品も固形化することで、紙製の包装容器を選択できるようになる。ヘアケア製品においてもシャンプーやコンディショナー、トリートメント等も固形化することで包装容器の選択肢が広がり、環境問題の改善、搬送作業・保管スペースの減少など物流面での改善にも大きく貢献することができるといえる。
しかしながら、ヘアケア製品を固形化するためには、毛髪にハリや柔軟性を与えることのできる油剤やコンディショニング成分を大量に配合できない点で、使用性など性能に問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-051941号公報
特開昭63-301808号公報
特開2022-001554号公報
特表2004-534807号公報
特開2010-180164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のヘアトリートメント成分は、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高級アルコール、保湿剤、油脂、シリコーン油等が配合されており、これらがゲル構造をとり水が60~80%を占めており、ゲル化するものの固化させることは困難であった。
一方従来の固型ヘアトリートメントの製造方法では、水を含まず高級アルコール等の固形原料を例えば高温下で溶解し、練って固化させるため、シリコーン油、エステル油及び植物抽出物等のコンディショニング成分の均質な配合が困難であった。
本発明は前記従来技術に鑑みなされたものであり、その解決しようとする課題はコンディショニング成分を容易に含むことのできる固型トリートメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明にかかる熟成固型トリートメントは、
(A)ヒドロキシステアリン酸と、
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、
(C)高級アルコールと、
(D)水と、
(E)揮発性アルコールと、
を含み、
揮発溶媒である水及び揮発性アルコールを熟成、揮散させることにより20質量%以下であることを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の前記(A)ヒドロキシステアリン酸は、組成物中5~15質量%であることを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が、PEG-30水添ヒマシ油及びPEG-60水添ヒマシ油よりなる群より選択されることを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の前記(C)高級アルコールがセタノール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールよりなる群より選択されることを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
シリコーン油を含むことを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
製造時の(D)水及び(E)アルコールが15~47質量%であることを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
pHが7.0以下であり、好ましくは3.0~5.0であることを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
カチオン性ポリマーを含むことを特徴とする熟成固型トリートメントである。
また前記熟成固型トリートメントにおいて、
グリセリン脂肪酸エステルを含むことを特徴とする熟成固型トリートメントである。
【発明の効果】
【0006】
本発明にかかる未熟性固形トリートメントは、製造時には水やアルコールなどの溶剤を含むことから、従来の製法では配合することが困難であった成分を均一に溶解できる利点を有する。
また本発明にかかる熟成固型トリートメントは、熟成工程を経ることでアルコール等の溶剤が揮発し、アルコール特有の臭いが残りにくく、適度な硬度、過剰な溶け減り、使用中のべたつきがない、という利点を有する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(A)ヒドロキシステアリン酸
本発明において固化作用剤としてヒドロキシステアリン酸が好適に用いられる。
ヒドロキシステアリン酸を単独で配合した場合またはノニオン性界面活性剤であるPEG-60水添ヒマシ油等を単独で配合した場合には固化効果が低いものの、両者を混合することにより均一で硬度の高い固化物を得られる。
ノニオン性界面活性剤であるPEG-60水添ヒマシ油等との混合を前提に、ヒドロキシステアリン酸は配合量に応じて硬度が高くなる傾向にあり、ヒドロキシステアリン酸の配合量が組成物中5質量%より少ない場合は硬度が不十分であり、15質量%より多いと硬度が高すぎて使用時に溶けにくいという問題が生じる。
そのため、ヒドロキシステアリン酸の仕込み量(未熟成固型トリートメントにおける配合量)は5~15%であることが好ましい。
【0008】
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
本発明において用いられるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、PEG-30水添ヒマシ油及びPEG-60水添ヒマシ油よりなる群から選択されることが好ましい。
ヒドロキシステアリン酸との混合により均一でかつ硬度の高い固化物を得られる。
【0009】
(C)高級アルコール
本発明に用いられる(C)高級アルコールは、具体的にはセタノール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールが好適に用いられる。これらの成分は一種を単独で用いてもよく、二種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
高温安定性(50℃/4週間)の観点から、炭素数18以上の高級アルコールで構成することが好ましく、仕込み量(未熟成固型トリートメントにおける配合量)として5~15質量%、さらに好ましくは5~10質量%配合することが好ましい。
【0010】
(D)水、(E)アルコール
本発明において、揮発性溶媒としては基剤を含め、配合物の均質溶解のために水、エタノールなどが好適に用いられる。
本発明において、揮発性溶媒の仕込み量(未熟成固型トリートメントにおける配合量)は、15~47質量%であることが好ましく、熟成工程を経ることにより20質量%以下程度まで低減させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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