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公開番号2024086262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201299
出願日2022-12-16
発明の名称補修指示装置および補修指示方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類C25D 5/02 20060101AFI20240620BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】対象物に対する適切なめっきを指示できる補修指示装置を提供する。
【解決手段】被補修箇所122を有する補修対象品120の形状を計測した結果である測定形状SMに基づいて、めっき施工部50が前記補修対象品120に施すめっき厚の目標である目標めっき厚を決定する目標めっき厚決定部28と、算出した前記目標めっき厚に基づいて、前記補修対象品120に付着させるめっき用ゲル材102の厚さ、および/または、めっき用電極103を介して前記めっき用ゲル材102に流す電流値をめっき条件として決定するめっき条件決定部40と、を補修指示装置10に設けた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被補修箇所を有する補修対象品の形状を計測した結果である測定形状に基づいて、めっき施工部が前記補修対象品に施すめっき厚の目標である目標めっき厚を決定する目標めっき厚決定部と、
算出した前記目標めっき厚に基づいて、前記補修対象品に付着させるめっき用ゲル材の厚さ、および/または、めっき用電極を介して前記めっき用ゲル材に流す電流値であるめっき条件を算出するめっき条件決定部と、を備える
ことを特徴とする補修指示装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
被補修箇所を有する補修対象品の形状を計測した結果である測定形状に基づいて、前記補修対象品に施す目標めっき厚を決定する目標めっき厚決定部と、
算出した前記目標めっき厚に基づいて、前記補修対象品に付着させるめっき用ゲル材の形状であるゲル材形状と、前記めっき用ゲル材に接するめっき用電極の設置位置を含む電極条件と、をめっき条件として決定するめっき条件決定部と、を備え、
前記めっき条件決定部は、形成済みのめっきゲルを加工し、または溶融したゲルを固化することによって前記補修対象品の前記被補修箇所を補修するめっき施工部に対して、前記ゲル材形状および前記電極条件を供給する
ことを特徴とする補修指示装置。
【請求項3】
前記めっき用ゲル材および前記めっき用電極は一体化され、前記補修対象品と接して通電されるものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の補修指示装置。
【請求項4】
前記めっき用電極は、前記被補修箇所の形状に追従可能な金属薄板、金属メッシュまたは導電性布を含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載の補修指示装置。
【請求項5】
前記めっき施工部は、
溶融しためっきゲル材を前記被補修箇所に向かって吐出する吐出部と、
前記被補修箇所に付着したゲル材を冷却することによって前記めっき用ゲル材を形成する冷却部と、を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の補修指示装置。
【請求項6】
前記めっき条件決定部は、前記めっき用ゲル材および前記めっき用電極の配置を最適化することによって、前記被補修箇所に対する補修を最適化する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の補修指示装置。
【請求項7】
被補修箇所を有する補修対象品の形状を計測した結果である測定形状に基づいて、めっき施工部が前記補修対象品に施すめっき厚の目標である目標めっき厚を決定する目標めっき厚決定過程と、
算出した前記目標めっき厚に基づいて、前記補修対象品に付着させるめっき用ゲル材の厚さ、または、めっき用電極を介して前記めっき用ゲル材に流す電流値を算出するめっき条件決定過程と、を有する
ことを特徴とする補修指示方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、補修指示装置および補修指示方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1,2には、ゲルめっきに関する技術が記載されている。これら文献の記述は本願明細書の一部として包含される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-145502号公報
特開2011-74464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した技術において、対象物にめっきを施工する各種装置に対して一層適切なめっきを指示したいという要望がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、対象物に対する適切なめっきを指示できる補修指示装置および補修指示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明の補修指示装置は、被補修箇所を有する補修対象品の形状を計測した結果である測定形状に基づいて、めっき施工部が前記補修対象品に施すめっき厚の目標である目標めっき厚を決定する目標めっき厚決定部と、算出した前記目標めっき厚に基づいて、前記補修対象品に付着させるめっき用ゲル材の厚さ、および/または、めっき用電極を介して前記めっき用ゲル材に流す電流値であるめっき条件を算出するめっき条件決定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、対象物に対する適切なめっきを指示できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態による補修システムのブロック図である。
コンピュータのブロック図である。
補修指示装置において実行される補修指示ルーチンのフローチャートである。
第1実施例の内容を示す模式図である。
第2実施例の内容を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態の概要]
環境課題や資源確保に向け、廃棄物削減や省資源化を目的とした産業製品の長寿命化や補修技術による製品再生が望まれている。特に金属製品では、摩耗や変形、腐食などで局所的な欠損が発生した場合には、補修が必要となることが多い。補修には、金属を溶解させ、損傷部を埋める肉盛や、めっきによる補修などが採用される。肉盛は広く用いられているが、特に精密な寸法が求められる部位では、熱による変形を考慮する必要があり、その補正に作業工数がかかってしまう可能性がある。
【0009】
一方でめっきは、めっき液への浸漬時間や、電流の印加条件や印加時間によって補修量が調整でき、また施工温度も低いことから、熱変形を気にすることなく精密部位の補修が可能である。一方で、局所的な補修をするためには対象部位をマスクし、めっきを施工し、しかる後にマスクを除去するという手順が必要であり、工数的には望ましくない。
【0010】
そのため、マスクの使用頻度を抑制できるめっき技術が望まれており、ゲルめっきはこの課題の解決策となりえる。
ゲルめっきは、めっき成分を含むゲルまたはめっき成分を含むゲルおよび電流を流すための電極、電圧・電流を流すための電源によってめっきを施工する技術である。すなわち、形状に追従し、作業中に変形しない一定の硬さを持つゲルを、補修部位に貼り付けることで、マスクすることなくめっき範囲を制限することができる。また、補修量はゲルの中に含まれるめっき成分量や、ゲルの厚みによってめっき量を制限することで調整できる。また、電流を流してめっきを施工する場合には、ゲルの厚みによって抵抗成分を増加させ、めっき速度を調整することで補修速度や補修量を調整することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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