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公開番号2024085329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199815
出願日2022-12-14
発明の名称椅子
出願人コクヨ株式会社
代理人個人
主分類A47C 31/02 20060101AFI20240619BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】張地が緩んだ場合であっても、張地が座や背凭れを構成する板状部材から離脱し難い好適な構成を備えた椅子を提供する。
【解決手段】座インナーシェルQの第一係留部q2が、座インナーシェルQの中央部方向に向かって延設された延設部である先端延設部q22を備えている。座張地Hの端縁部heが、紐状部材hjと、トンネル状をなし内部に紐状部材hjが挿通される挿通路hwを有した紐通し部分htとを有し、紐状部材hjを締めることにより巾着状に縮径される略環状をなしたものである。紐状部材hjが、部分的に紐通し部分htから露出した紐状部材露出部分hrを有したものであり、当該紐状部材露出部分hrが第一係留部q2に係留されている。
【選択図】図42
特許請求の範囲【請求項１】
座又は背凭れを構成する板状部材と、前記座又は前記背凭れの表層部を構成し端縁部が前記板状部材の周縁部近傍に設けられた係留部に係留される張地とを備えた椅子であって、
前記係留部が、前記板状部材の中央部方向に向かって延設された延設部を備えたものであり、
前記端縁部が、紐状部材と、トンネル状をなし内部に前記紐状部材が挿通される挿通路を有した紐通し部分とを有し、前記紐状部材を締めることにより巾着状に縮径される略環状をなしたものであり、
前記紐状部材が、部分的に前記紐通し部分から露出した紐状部材露出部分を有したものであり、当該紐状部材露出部分が前記係留部に係留されている椅子。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記端縁部に、前記紐状部材露出部分を複数箇所に設けたものであり、
前記紐状部材露出部分を、前記板状部材に配した複数の前記係留部に係留させている請求項１記載の椅子。
【請求項３】
前記紐通し部分に、前記紐状部材露出部分を設けるための切欠部が形成されており、この切欠部から露出された前記紐状部材露出部分のみを前記係留部に係留させるようにした請求項１記載の椅子。
【請求項４】
前記係留部が、片持ち状に延設された基端延設部と、この基端延設部の先端部に連続した前記延設部である先端延設部とを備えたものである請求項１記載の椅子。
【請求項５】
前記板状部材が、前記座を構成するものであり当該板状部材の上面に座クッションが載設されたものであり、
前記張地が、前記座クッションの上部及び外周部と、前記板状部材の周端縁を被覆するものである請求項１記載の椅子。
【請求項６】
前記係留部が、前記板状部材に設けられた壁部の外向面側に設けられたものであり、
前記基端延設部が、前記外向面から外側方に延びてなる外方延出部分と、この外方延出部分の先端部から上方に延びてなる上方延出部分と、この上方延出部分の先端部に設けられた前記先端延設部とを備えたものである請求項５記載の椅子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、椅子に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、脚の上部に設けられ、基板における角部裏面に座張地の端縁を受け止める係止片を突設した座を設けた椅子が知られている（例えば、特許文献１を参照）。
【０００３】
座張地における環状の端縁部は、紐状部材等により縮径される構成をなしている。そして、座張地の端縁部は、縮径された状態で基板に設けられた係止片に係止されることにより、それよりも内方への移動が規制されたものとなっている。
【０００４】
ところが、従来の構成のものでは、何らかの理由で張地の端縁部の縮径状態が緩んだ場合や張地の端縁部が部分的に大きく移動した場合には、座や構成する板状部材から離脱しやすいものとなっていた。
【０００５】
なお、以上の事情は、背凭れにおいても同様に存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許第３７２８５７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、少なくとも、張地が座や背凭れを構成する板状部材から離脱し難い好適な構成を備えた椅子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
【０００９】
請求項１に記載の発明は、座又は背凭れを構成する板状部材と、前記座又は前記背凭れの表層部を構成し端縁部が前記板状部材の周縁部近傍に設けられた係留部に係留される張地とを備えた椅子であって、前記係留部が、前記板状部材の中央部方向に向かって延設された延設部を備えたものであり、前記端縁部が、紐状部材と、トンネル状をなし内部に前記紐状部材が挿通される挿通路を有した紐通し部分とを有し、前記紐状部材を締めることにより巾着状に縮径される略環状をなしたものであり、前記紐状部材が、部分的に前記紐通し部分から露出した紐状部材露出部分を有したものであり、当該紐状部材露出部分が前記係留部に係留されている椅子である。
【００１０】
請求項２に記載の発明は、前記端縁部に、前記紐状部材露出部分を複数箇所に設けたものであり、前記紐状部材露出部分を、前記板状部材に配した複数の前記係留部に係留させている請求項１記載の椅子である。
（【００１１】以降は省略されています）

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