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公開番号2024084171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198289
出願日2022-12-13
発明の名称チューブ容器とこれの製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B65D 35/10 20060101AFI20240618BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】樹脂の使用量の削減を図るとともに、容器本体の強度と、押圧変形後の復元性とを両立できるチューブ容器及びこれの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のチューブ容器1は、押圧変形可能な胴部11を備え、該胴部11は、樹脂層5と編織層3とが積層した積層体Sによって形成され、該樹脂層5が該胴部11の内面を形成している。編織層3は、天然繊維からなる編地又は織地により構成され、樹脂層5と接合されている。
本発明のチューブ容器の製造方法は、溶融状態の合成樹脂を筒状に押出成形して樹脂筒状体を形成する筒状体形成工程と、筒状の編地又は筒状の織地の内部に、熱により軟化した該樹脂筒状体を挿入し、該編地又は該織地と、該樹脂筒状体とを接合して、筒状複合体を形成する接合工程と、冷却した筒状複合体を切断し且つこれの一端を閉塞させて、胴部
11を形成する胴部形成工程とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
押圧変形可能な胴部を備えたチューブ容器であって、
前記胴部は、樹脂層と編織層とが積層した積層体によって形成され、該樹脂層が該胴部の内面を形成しており、
前記編織層は、天然繊維からなる編地又は織地により構成され、前記樹脂層と接合されている、チューブ容器。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記編織層が、継ぎ目のない筒状体である、請求項1に記載のチューブ容器。
【請求項3】
前記編織層が、一端が開口し且つ他端が閉塞した筒状体である、請求項1又は2に記載のチューブ容器。
【請求項4】
前記積層体において前記編織層は、天然繊維の一部が前記樹脂層に埋没し、他の部分が露出した状態で、該樹脂層に接合されている、請求項1~3の何れか1項に記載のチューブ容器。
【請求項5】
押圧変形可能な胴部を備えたチューブ容器の製造方法であって、
前記胴部は、樹脂層と編織層とが積層した積層体によって形成され、該樹脂層が該胴部の内面を形成しており、
前記編織層は、天然繊維からなる編地又は織地により構成され、前記樹脂層と接合されており、
溶融状態の合成樹脂を筒状に押出成形して、前記樹脂層からなる樹脂筒状体を形成する筒状体形成工程と、
前記編織層となる筒状の編地又は筒状の織地の内部に、熱により軟化した前記樹脂筒状体を挿入した状態で、該編地又は該織地と、該樹脂筒状体とを接合して、筒状複合体を形成する接合工程と、
冷却した前記筒状複合体を切断して、前記胴部を形成する胴部形成工程とを含む、チューブ容器の製造方法。
【請求項6】
筒状の編地又は筒状の織地を、編織層製造装置を用いて製造する編織層形成工程を含み、
前記筒状体形成工程と並行して前記編織層形成工程を行い、
前記編織層製造装置から繰り出した前記筒状の編地又は前記筒状の織地を、前記樹脂筒状体と合流させて、前記接合工程を行う、請求項5に記載のチューブ容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブ容器とこれの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
食品や歯磨剤やヘアトリートメント等のトイレタリーや、クリーム等の化粧品を内部に収容する容器は、その収容空間を形成する容器本体が合成樹脂製の樹脂フィルムを含んで構成されていることが一般的である。この容器本体が、樹脂フィルムと該フィルム以外のシートとを積層してなる積層体によって形成された容器が知られている。
特許文献1には、容器本体が、内面を形成する樹脂フィルムと、外面を形成する表面シートと、これらの間に介在された繊維製シート層とを有する、パウチ容器が開示されている。
特許文献2には、可撓性の積層材料からなる壁部によって形成され、該積層材料が編物状の層とフィルムからなる層とを有する、飲用容器が開示されている。
【0003】
特許文献3には、プラスチック製の注出具と、繊維からなる網状の外袋と、熱可塑性樹脂フィルムからなる内袋とを備えた、インク容器が開示されている。
特許文献4には、飲料又は化粧品と接触する内容器と、熱可塑性樹脂からなる含浸マトリックスと、これに挿入される植物繊維の円筒状の編組とを備えた、ボトルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-052002号公報
特開2006-264788号公報
特開2021-088366号公報
特表2021-506698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~4に記載の容器のように、樹脂フィルム以外のシート材料を容器本体に用いることは、樹脂の使用量の削減となり、環境負荷の低減に有効である。しかしながら、仮に樹脂フィルムと紙の積層体を容器本体に用いた場合、紙に皺が発生したり、物理的な力で切断したり、液体の内容物が滲む虞がある。特に容器本体を押圧変形(スクイズ)することによって、容器本体に収容した内容物を外部に吐出させるチューブ容器では、容器本体に強度や押圧変形(スクイズ)後の復元性が求められる。
特許文献1~4の技術は、チューブ容器に関し、容器本体の強度と、押圧変形後の復元性とを両立させる点について改善の余地があった。
【0006】
本発明は、樹脂の使用量の削減を図るとともに、容器本体の強度と、押圧変形後の復元性とを両立できるチューブ容器及びこれの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、押圧変形可能な胴部を備えたチューブ容器に関する。
一実施形態において、前記胴部は、樹脂層と編織層とが積層した積層体によって形成され、該樹脂層が該胴部の内面を形成していることが好ましい。
一実施形態において、前記編織層は、天然繊維からなる編地又は織地により構成され、前記樹脂層と接合されていることが好ましい。
【0008】
本発明は、押圧変形可能な胴部を備えたチューブ容器の製造方法に関する。
前記胴部は、樹脂層と編織層とが積層した積層体によって形成され、該樹脂層が該胴部の内面を形成していることが好ましい。
前記編織層は、天然繊維からなる編地又は織地により構成され、前記樹脂層と接合されていることが好ましい。
前記製造方法は、溶融状態の合成樹脂を筒状に押出成形して、前記樹脂層からなる樹脂筒状体を形成する筒状体形成工程を含むことが好ましい。
前記製造方法は、前記編織層となる筒状の編地又は筒状の織地の内部に、熱により軟化した前記樹脂筒状体を挿入した状態で、該編地又は該織地と、該樹脂筒状体とを接合して、筒状複合体を形成する接合工程を含むことが好ましい。
前記製造方法は、冷却した前記筒状複合体を切断して、前記胴部を形成する胴部形成工程を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のチューブ容器によれば、容器本体の強度と、押圧変形後の復元性とを両立できる。
本発明のチューブ容器の製造方法によれば、容器本体の強度と、押圧変形後の復元性とを両立できるチューブ容器を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明に係るチューブ容器の一実施形態を示す斜視図である。
図2は、図1に示すチューブ容器の高さ方向に沿う断面図である。
図3は、図2に示す胴部を形成する積層体の断面図である。
図4は、図3に示す積層体の拡大断面図である。
図5は、本発明に係るチューブ容器の別の実施形態を示す斜視図である。
図6は、図5に示す胴部を形成する積層体の拡大断面図である。
図7は、図1に示すチューブ容器の製造装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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