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公開番号2024083917
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022198006
出願日2022-12-12
発明の名称積層型コイルアレイ
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01F 30/10 20060101AFI20240617BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】直流抵抗の増大を抑制しつつ、インダクタンス値の低減を抑制することが可能な積層型コイルアレイを提供する。
【解決手段】積層型コイルアレイは、磁性層を含む素体10と、第1コイルと、第2コイルと、第1コイルに接続された第1外部電極及び第2外部電極と、第2コイルに接続された第3外部電極及び第4外部電極と、第1外部電極及び第2外部電極に夫々接続する第1引出導体及び第2引出導体と、第3外部電極及び第4外部電極に夫々接続する第3引出導体43及び第4引出導体44と、を備える。第1コイル導体層51及び第2コイル導体層52は夫々、第1引出導体41を回避するために第1引出導体41の内側又は外側に配置される回避部60と、回避部に接続される直線部65と、を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
磁性層を含む素体と、
前記素体の内部に設けられ、複数の第1コイル導体層を積層方向に含む第1コイルと、
前記積層方向において前記第1コイルよりも前記素体の底面から離れた位置で前記素体の内部に設けられ、複数の第2コイル導体層を前記積層方向に含む第2コイルと、
前記素体の底面に設けられ、前記第1コイルに電気的に接続された第1外部電極及び第2外部電極と、
前記素体の底面に設けられ、前記第2コイルに電気的に接続された第3外部電極及び第4外部電極と、
前記素体の内部に設けられ、前記第1コイルの端部のうち、前記第2コイルに最も近い前記第1コイル導体層の端部と前記第1外部電極とを接続する第1引出導体と、
前記素体の内部に設けられ、前記第1コイルの他方の端部と前記第2外部電極とを接続する第2引出導体と、
前記素体の内部に設けられ、前記第2コイルの端部のうち、前記第1コイルに最も近い前記第2コイル導体層の端部と前記第3外部電極とを接続する第3引出導体と、
前記素体の内部に設けられ、前記第2コイルの他方の端部と前記第4外部電極とを接続する第4引出導体と、を備え、
前記第1コイル導体層は、少なくとも前記第1引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第1引出導体の内側又は外側に配置される回避部と、前記回避部に接続される直線部と、を含み、
前記第2コイル導体層は、前記第4引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第4引出導体の内側又は外側に配置される回避部と、前記回避部に接続される直線部と、を含み、
少なくとも1箇所の前記回避部に位置する前記第1コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第1コイル導体層の幅に比べて狭いか、又は、前記回避部に位置する前記第2コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第2コイル導体層の幅に比べて狭いか、あるいは、少なくとも1箇所の前記回避部に位置する前記第1コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第1コイル導体層の幅に比べて狭く、かつ、前記回避部に位置する前記第2コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第2コイル導体層の幅に比べて狭い、積層型コイルアレイ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1コイル導体層の前記回避部は、少なくとも前記第1引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第1引出導体の内側に配置され、
前記第2コイル導体層の前記回避部は、前記第4引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第4引出導体の内側に配置される、請求項1に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項3】
前記第1コイル導体層の前記回避部は、前記第1引出導体、前記第3引出導体及び前記第4引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第1引出導体、前記第3引出導体及び前記第4引出導体のそれぞれの内側に配置され、
3箇所全ての前記回避部に位置する前記第1コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第1コイル導体層の幅に比べて狭く、かつ、前記回避部に位置する前記第2コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第2コイル導体層の幅に比べて狭い、請求項2に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項4】
前記積層方向からの平面視で、前記第1引出導体、前記第2引出導体、前記第3引出導体及び前記第4引出導体のうち少なくとも1つの引出導体が、前記第1コイル導体層の前記直線部及び前記第2コイル導体層の前記直線部よりも前記素体の外縁側に位置する、請求項2に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項5】
前記第1コイル導体層の前記回避部は、少なくとも前記第1引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第1引出導体の外側に配置され、
前記第2コイル導体層の前記回避部は、前記第4引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第4引出導体の外側に配置される、請求項1に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項6】
前記第1コイル導体層の前記回避部は、前記第1引出導体、前記第3引出導体及び前記第4引出導体を回避するために前記積層方向からの平面視で前記第1引出導体、前記第3引出導体及び前記第4引出導体のそれぞれの外側に配置され、
3箇所全ての前記回避部に位置する前記第1コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第1コイル導体層の幅に比べて狭く、かつ、前記回避部に位置する前記第2コイル導体層の幅が前記直線部に位置する前記第2コイル導体層の幅に比べて狭い、請求項5に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項7】
前記回避部に位置する前記第1コイル導体層又は前記第2コイル導体層の幅をA、前記直線部に位置する前記第1コイル導体層又は前記第2コイル導体層の幅をBとしたとき、すべての層において、すべての回避部におけるA/Bの比が0.474以上、0.895以下である、請求項2~6のいずれか1項に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項8】
前記A/Bの比が0.579以上である、請求項7に記載の積層型コイルアレイ。
【請求項9】
DC-DCコンバータに用いられる、請求項1、2又は5に記載の積層型コイルアレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型コイルアレイに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、磁性粒子を含有する磁性層を含む素体と、上記素体に内蔵された第1コイル及び第2コイルと、上記素体の表面に設けられ、上記第1コイル及び上記第2コイルの端部のいずれか1つにそれぞれ電気的に接続された第1外部電極、第2外部電極、第3外部電極及び第4外部電極とを有してなるDC-DCコンバータ用積層型コイルアレイであって、上記第1コイルと上記第2コイルとの間に非磁性層が設けられており、上記第1コイル及び上記第2コイルはそれぞれ、複数のコイル導体が積層方向に連結されてなり、上記第1コイルの上記複数のコイル導体のうち上記第2コイルに最も近いコイル導体から引き出された端部が、上記第1外部電極に接続されるとともに、上記第1コイルの他方の端部は上記第2外部電極に接続され、上記第2コイルの上記複数のコイル導体のうち上記第1コイルに最も近いコイル導体から引き出された端部が、上記第3外部電極に接続されるとともに、上記第2コイルの他方の端部は上記第4外部電極に接続され、上記第1外部電極及び上記第3外部電極が、DC-DCコンバータのスイッチング素子の出力端子に接続される、DC-DCコンバータ用積層型コイルアレイが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-61415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の図1Bに示されるように、第1コイル又は第2コイルの端部には、外部電極と接続するための引出導体が積層方向(図1Bでは高さ方向T)に設けられている。このような引出導体を回避するために、第1コイル又は第2コイルを構成するコイル導体は、積層方向からの平面視で引出導体の内側又は外側に配置される必要がある。
【0005】
しかしながら、特許文献1の図1Bに示す例のように、第1コイル又は第2コイルを構成するコイル導体を引出導体の内側に配置する場合には、引出導体を回避した部分(以下、回避部ともいう)に位置するコイル導体によってコイル導体の内径面積が小さくなるため、インダクタンス値が低下しやすくなるという問題が生じる。また、コイル導体の内径面積を確保するために、コイル導体の幅を狭くする場合には、直流抵抗(Rdc)が増大するという問題が生じる。
【0006】
一方、特許文献1には記載されていないが、第1コイル又は第2コイルを構成するコイル導体を引出導体の外側に配置する場合には、引出導体の太さの分だけ、実質的な磁路の面積が小さくなるため、インダクタンス値が低下しやすくなるという問題が生じる。
【0007】
なお、上記の問題は、DC-DCコンバータ用積層型コイルアレイに限らず、積層型コイルアレイに共通する問題である。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、直流抵抗の増大を抑制しつつ、インダクタンス値の低減を抑制することが可能な積層型コイルアレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の積層型コイルアレイは、磁性層を含む素体と、上記素体の内部に設けられ、複数の第1コイル導体層を積層方向に含む第1コイルと、上記積層方向において上記第1コイルよりも上記素体の底面から離れた位置で上記素体の内部に設けられ、複数の第2コイル導体層を上記積層方向に含む第2コイルと、上記素体の底面に設けられ、上記第1コイルに電気的に接続された第1外部電極及び第2外部電極と、上記素体の底面に設けられ、上記第2コイルに電気的に接続された第3外部電極及び第4外部電極と、上記素体の内部に設けられ、上記第1コイルの端部のうち、上記第2コイルに最も近い上記第1コイル導体層の端部と上記第1外部電極とを接続する第1引出導体と、上記素体の内部に設けられ、上記第1コイルの他方の端部と上記第2外部電極とを接続する第2引出導体と、上記素体の内部に設けられ、上記第2コイルの端部のうち、上記第1コイルに最も近い上記第2コイル導体層の端部と上記第3外部電極とを接続する第3引出導体と、上記素体の内部に設けられ、上記第2コイルの他方の端部と上記第4外部電極とを接続する第4引出導体と、を備える。上記第1コイル導体層は、少なくとも上記第1引出導体を回避するために上記積層方向からの平面視で上記第1引出導体の内側又は外側に配置される回避部と、上記回避部に接続される直線部と、を含む。上記第2コイル導体層は、上記第4引出導体を回避するために上記積層方向からの平面視で上記第4引出導体の内側又は外側に配置される回避部と、上記回避部に接続される直線部と、を含む。少なくとも1箇所の上記回避部に位置する上記第1コイル導体層の幅が上記直線部に位置する上記第1コイル導体層の幅に比べて狭いか、又は、上記回避部に位置する上記第2コイル導体層の幅が上記直線部に位置する上記第2コイル導体層の幅に比べて狭いか、あるいは、少なくとも1箇所の上記回避部に位置する上記第1コイル導体層の幅が上記直線部に位置する上記第1コイル導体層の幅に比べて狭く、かつ、上記回避部に位置する上記第2コイル導体層の幅が上記直線部に位置する上記第2コイル導体層の幅に比べて狭い。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、直流抵抗の増大を抑制しつつ、インダクタンス値の低減を抑制することが可能な積層型コイルアレイを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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