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公開番号2024083860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197920
出願日2022-12-12
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20240617BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】Q値を向上できるインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタ部品1は、素体10と、素体内に設けられ軸AXに沿って旋回されたコイル20と、第1外部電極と第2外部電極と、を備える。素体は、対向する第1端面13及び第2端面14と、第1側面13と第2側面14と、端面間及び側面間に接続された底面17と対向する天面18とを含む絶縁体からなる。軸が底面と平行で両側面に交差するコイル20は、軸一方側最外の第1外側コイル配線層201と、1つ内側に設けられた第2外側コイル配線層202と、軸他方側最外の第3外側コイル配線層210と、1つ内側に設けられた第4外側コイル配線層209と、第2外側コイル配線層と第4外側コイル配線層との間に位置する少なくとも1つの内側コイル配線層203~208を有し、第1外側コイル配線層~第4外側コイル配線層それぞれの厚みは、全ての内側コイル配線層それぞれの厚みより小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
素体と、
前記素体内に設けられ、軸に沿って旋回されたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極と第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記素体は、絶縁体からなり、
前記軸が前記底面と平行であり、かつ、前記第1側面と前記第2側面とを交差するように設けられており、
前記コイルは、軸方向の一方側の最も外側に位置する第1外側コイル配線層と、前記第1外側コイル配線層の1つ内側に設けられた第2外側コイル配線層と、軸方向の他方側の最も外側に位置する第3外側コイル配線層と、前記第3外側コイル配線層の1つ内側に設けられた第4外側コイル配線層と、前記第2外側コイル配線層と前記第4外側コイル配線層との間に位置する少なくとも1つの内側コイル配線層と、を有し、
前記第1外側コイル配線層、前記第2外側コイル配線層、前記第3外側コイル配線層および前記第4外側コイル配線層のそれぞれの厚みは、全ての前記内側コイル配線層のそれぞれの厚みより小さい、インダクタ部品。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記絶縁体は、複数の積層された絶縁層を有し、
前記第1外側コイル配線層と前記第2外側コイル配線層との間の絶縁層と、前記第2外側コイル配線層と前記内側コイル配線層との間の絶縁層と、前記第3外側コイル配線層と前記第4外側コイル配線層との間の絶縁層と、前記第4外側コイル配線層と前記内側コイル配線層との間の絶縁層のぞれぞれの厚みは、軸方向に隣り合う前記内側コイル配線層の間の絶縁層の厚みよりも大きい、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記絶縁体は、複数の積層された絶縁層を有し、
前記第1外側コイル配線層と前記第2外側コイル配線層との間の絶縁層の厚みと、前記第2外側コイル配線層と前記内側コイル配線層との間の絶縁層の厚みと、前記第3外側コイル配線層と前記第4外側コイル配線層との間の絶縁層の厚みと、前記第4外側コイル配線層と前記内側コイル配線層との間の絶縁層の厚みと、軸方向に隣り合う前記内側コイル配線層の間の絶縁層の厚みとが、全て同じである、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記内側コイル配線層の厚みは、前記第1外側コイル配線層、前記第2外側コイル配線層、前記第3外側コイル配線層、および前記第4外側コイル配線層の厚みの平均値の120%~175%の範囲にある、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記第1外側コイル配線層の厚みは、前記第2外側コイル配線層の厚みよりも小さい、請求項1または4に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記第3外側コイル配線層の厚みは、前記第4外側コイル配線層の厚みよりも小さい、請求項1または4に記載のインダクタ部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インダクタ部品としては、特開2021-27251号公報(引用文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、軸に沿って巻回されたコイルとを有する。コイルは、軸にそって積層された複数のコイル配線層を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-27251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のようなインダクタ部品では、全てのコイル配線層の厚みは同じであった。ここで、Rdcを下げるために、コイル配線層の厚みを厚くしようとすると、一部のコイル配線層に電流が集中し、ロスが発生し、インダクタ部品のQ値が低下することがあった。
【0005】
そこで、本発明の目的の一つは、Q値を向上できるインダクタ部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本開示の一態様によると、
素体と、
前記素体内に設けられ、軸に沿って旋回されたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極と第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記素体は、絶縁体からなり、
前記軸が前記底面と平行であり、かつ、前記第1側面と前記第2側面とを交差するように設けられており、
前記コイルは、軸方向の一方側の最も外側に位置する第1外側コイル配線層と、前記第1外側コイル配線層の1つ内側に設けられた第2外側コイル配線層と、軸方向の他方側の最も外側に位置する第3外側コイル配線層と、前記第3外側コイル配線層の1つ内側に設けられた第4外側コイル配線層と、前記第2外側コイル配線層と前記第4外側コイル配線層との間に位置する少なくとも1つの内側コイル配線層と、を有し、
前記第1外側コイル配線層、前記第2外側コイル配線層、前記第3外側コイル配線層および前記第4外側コイル配線層のそれぞれの厚みは、全ての前記内側コイル配線層のそれぞれの厚みより小さい、インダクタ部品を提供することにある。
「コイル配線層の厚み」とは、軸を含む4つの断面において、当該コイル配線層の軸に沿った方向の寸法の最大値を測定し、それらの最大値の平均値を測定したものである。ここで、4つの断面とは、例えば、天面と底面とに直交し、軸を含む断面と、第1端面と第2端面とに直交し、軸を含む断面と、天面と第1端面との交線と底面と第2端面との交線とを通って、軸を含む断面と、天面と第2端面との交線と底面と第1端面との交線とを通って、軸を含む断面とを挙げることができる。
【0007】
上記態様を有することにより、電流をより分散でき、電流の集中を抑制できる。その結果、電流のロスをより低減でき、インダクタ部品のQ値を向上できる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、Q値を向上できるインダクタ部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態のインダクタ部品の斜面図である。
図1のインダクタ部品の透視正面図である。
図2のインダクタ部品のIII-III断面図である。
図1のインダクタ部品の分解図である。
図1のインダクタ部品の分解図である。
第1実施形態のインダクタ部品のシミュレーション図である。
第2実施形態のインダクタ部品の断面図である。
第3実施形態のインダクタ部品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品について図示の実施の態様により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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