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公開番号2024083348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-21
出願番号2024037801,2021511992
出願日2024-03-12,2020-03-27
発明の名称転写シート及びその製造方法、並びに、該転写シートを用いた成形体の製造方法及び成形体、並びに、該成形体を用いた前面板及び画像表示装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類G02B 1/18 20150101AFI20240614BHJP(光学)
要約【課題】被着体に対して十分な機能を付与することができる転写シートの製造方法を提供する。
【解決手段】下記(1)~(2)の工程を順に行う、転写シートの製造方法。
(1)離型基材1上に、転写層形成用塗布液を塗布し、少なくとも一つの機能層を含む転写層を形成する工程。
(2)前記転写層上に離型基材2を積層して、前記離型基材1、前記転写層及び前記離型基材2をこの順に有してなり、前記離型基材2と前記転写層との剥離強度2が、前記離型基材1と前記転写層との剥離強度1よりも大きい、転写シートAを得る工程。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(1)~(2)の工程を順に行う、転写シートAの製造方法。
(1)離型基材1上に、転写層形成用塗布液を塗布し、少なくとも一つの機能層を含む転写層を形成する工程。前記機能層の少なくとも一つは、前記離型基材1とは反対側に機能が偏在してなり、前記離型基材1とは反対側の界面の機能性成分の濃度のX2と、前記離型基材1側の界面の機能性成分の濃度のX1との比である、X2/X1が10以上である。
(2)前記転写層上に離型基材2を積層して、前記離型基材1、前記転写層及び前記離型基材2をこの順に有してなり、前記離型基材2と前記転写層との剥離強度2が、前記離型基材1と前記転写層との剥離強度1よりも大きい、転写シートAを得る工程。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
X2/X1が10以上である前記機能層が、防汚層又は防汚性低屈折率層である、請求項1に記載の転写シートの製造方法。
【請求項3】
さらに、下記(3)の工程を行う、転写シートBの製造方法。
(3)請求項1に記載の転写シートAの製造方法で得られた転写シートAから前記離型基材1を剥離し、前記離型基材2上に前記転写層を有する転写シートBを得る工程。
【請求項4】
下記(4)~(5)の工程を順に行う、成形体の製造方法。
(4)請求項3に記載の転写シートBの製造方法で得られた転写シートBの前記転写層側の面と被着体とを密着した積層体Cを得る工程。
(5)前記積層体Cから前記離型基材2を剥離し、被着体上に転写層を有する成形体を得る工程。
【請求項5】
転写シートAであって、前記転写シートAは、離型基材1、転写層及び離型基材2をこの順に有してなり、前記離型基材2と前記転写層との剥離強度2が、前記離型基材1と前記転写層との剥離強度1よりも大きく、前記転写層が少なくとも一つの機能層を含み、前記機能層の少なくとも一つは前記離型基材2側に機能が偏在してなり、前記離型基材2側の界面の機能性成分の濃度のX2と、前記離型基材2とは反対側の界面の機能性成分の濃度のX1との比である、X2/X1が10以上である、転写シートA。
【請求項6】
前記剥離強度2と前記剥離強度1との差が、15mN/25mm以上450mN/25mm以下である、請求項5に記載の転写シートA。
【請求項7】
X2/X1が10以上である前記機能層が、防汚層又は防汚性低屈折率層である、請求項5又は6に記載の転写シートA。
【請求項8】
転写シートBであって、前記転写シートBは、離型基材2上に転写層を有してなり、前記転写層が少なくとも一つの機能層を含み、前記機能層の少なくとも一つは前記離型基材2側に機能が偏在してなり、前記離型基材2側の界面の機能性成分の濃度のX2と、前記離型基材2とは反対側の界面の機能性成分の濃度のX1との比である、X2/X1が10以上である、転写シートB。
【請求項9】
X2/X1が10以上である前記機能層が、防汚層又は防汚性低屈折率層である、請求項8に記載の転写シートB。
【請求項10】
被着体上に転写層を有してなり、前記転写層は少なくとも一つの機能層を有し、前記機能層の少なくとも一つは前記被着体とは反対側に機能が偏在してなり、前記被着体とは反対側の界面の機能性成分の濃度のX2と、前記被着体側の界面の機能性成分の濃度のX1との比である、X2/X1が10以上である、成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写シート及びその製造方法、並びに、該転写シートを用いた成形体の製造方法及び成形体、並びに、該成形体を用いた前面板及び画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
任意の被着体の表面に反射防止性及び防汚性等の所定の機能を付与することが求められる場合がある。このような場合、例えばインサート成形が行われている。
インサート成形とは、支持体上に機能層を有する機能性フィルムを射出成形の金型内に配置し、支持体側に射出樹脂を流し込み、機能性フィルムの支持体側と、被着体である射出樹脂とを一体化して、成形体を得る手段である。
【0003】
しかし、インサート成形の場合、被着体と機能層との間に、比較的膜厚の厚い支持体が存在するため、成形体全体の厚みが増したり、被着体の風合いが損なわれたりするという問題がある。
【0004】
一方、被着体の表面に機能性塗料をスプレー等で直接塗装することにより、被着体の表面に所定の機能を付与する手段も行われている。当該手段では上記問題は解消できる。しかし、被着体の表面に直接塗装する場合、塗装ムラにより機能にムラに生じる問題がある。特に、被着体の表面に凹凸形状を有する場合、塗装ムラの問題は顕著になりやすい。
【0005】
また、インサート成形及び直接塗装以外の手段として、転写シートを用いて被着体上に機能層を転写で形成する手段が提案されている(特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-130298号公報
特開2009-072954号公報
特開2009-056674号公報
特開2008-151930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1~4に開示された転写シートを用いて被着体上に機能層を転写した場合、インサート成形や直接塗装の場合と比べて転写した機能層の機能が十分に発揮できない事例が頻発した。
【0008】
本発明は、被着体に対して十分な機能を付与することができる、転写シートの製造方法及び転写シートを提供することを目的とする。また、本発明は、転写層により十分な機能が付与された、成形体、該成形体の製造方法、該成形体を用いた前面板及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明は、以下の[1]~[6]を提供する。
[1]下記(1)~(2)の工程を順に行う、転写シートの製造方法。
(1)離型基材1上に、転写層形成用塗布液を塗布し、少なくとも一つの機能層を含む転写層を形成する工程。
(2)前記転写層上に離型基材2を積層して、前記離型基材1、前記転写層及び前記離型基材2をこの順に有してなり、前記離型基材2と前記転写層との剥離強度2が、前記離型基材1と前記転写層との剥離強度1よりも大きい、転写シートAを得る工程。
[2]さらに、下記(3)の工程を行う、上記[1]に記載の転写シートの製造方法。
(3)前記転写シートAから前記離型基材1を剥離し、前記離型基材2上に前記転写層を有する転写シートBを得る工程。
[3]下記(4)~(5)の工程を順に行う、成形体の製造方法。
(4)上記[2]に記載の転写シートBの前記転写層側の面と被着体とを密着した積層体Cを得る工程。
(5)前記積層体Cから前記離型基材2を剥離し、被着体上に転写層を有する成形体を得る工程。
[4]転写シートであって、前記転写シートは、離型基材1、転写層及び離型基材2をこの順に有してなり、前記離型基材2と前記転写層との剥離強度2が、前記離型基材1と前記転写層との剥離強度1よりも大きく、前記転写層が少なくとも一つの機能層を含み、前記機能層の少なくとも一つは前記離型基材2側に機能が偏在してなる、転写シートA。
[5]転写シートであって、前記転写シートは、離型基材2上に転写層を有してなり、前記転写層が少なくとも一つの機能層を含み、前記機能層の少なくとも一つは前記離型基材2側に機能が偏在してなる、転写シートB。
[6]被着体上に転写層を有してなり、前記転写層は少なくとも一つの機能層を有し、前記機能層の少なくとも一つは前記被着体とは反対側に機能が偏在してなる、成形体。
【発明の効果】
【0010】
本発明の転写シートの製造方法によれば、被着体に対して十分な機能を付与することができる転写シートを簡易に製造することができる。また、本発明の転写シートによれば、被着体に対して十分な機能を付与することができる。
また、本発明の成形体の製造方法によれば、転写層により十分な機能が付与された成形体を簡易に製造することができる。また、本発明の成形体及びこれを用いた前面板及び画像表示装置によれば、転写層を有する成形体等の機能を十分なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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