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公開番号2024080597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2023147538
出願日2023-09-12
発明の名称ブレードラバー、ワイパーブレード及びワイパー装置、並びにウレタン成形体
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B60S 1/38 20060101AFI20240606BHJP(車両一般)
要約【課題】多様な形状の被払拭面への優れた追従性と、優れた払拭性能とを高いレベルで兼ね備えたブレードラバー。
【解決手段】ポリウレタンを含む弾性部材からなり、被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃するブレードラバーであって、8℃環境においける、該ブレードラバーの、振動周波数が1×10-3Hz時の貯蔵弾性率をE´(1)とし、振動周波数が1×104Hz時の貯蔵弾性率をE´(2)としたとき、E´(1)が、12.0~18.0MPaであり、E´(2)が、530~1500MPaである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリウレタンを含む弾性部材からなり、被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃するブレードラバーであって、
8℃環境における、該ブレードラバーの、振動周波数が1×10
-3
Hz時の貯蔵弾性率をE´(1)とし、振動周波数が1×10

Hz時の貯蔵弾性率をE´(2)としたとき、
E´(1)が、12.0~18.0MPaであり、
E´(2)が、530~1500MPaである、ことを特徴とするブレードラバー。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ポリウレタンが、ハードセグメントとソフトセグメントとからなるポリウレタンエラストマーであり、
50℃環境でのパルスNMR測定において、該ハードセグメント及び該ソフトセグメントの2成分に分離した際のソフトセグメントのスピン-スピン緩和時間(T2

)が、250~320μsである、請求項1に記載のブレードラバー。
【請求項3】
ATR結晶としてダイヤモンドを用いた前記ブレードラバーのFT-IR測定において、1415cm
-1
のピーク強度の1538cm
-1
のピーク強度に対する比の値が、0.50~0.65である、請求項2に記載のブレードラバー。
【請求項4】
前記ブレードラバーは、少なくとも前記ブレードラバーの先端側において、前記被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が0.5mmである線分を引いたと仮定したときに、
該線分の長さをL’とし、
該線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、
該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料を、イオン化室内で加熱気化させ、試料分子をイオン化する直接試料導入方式の質量分析計を用いて、昇温速度10℃/s、1000℃まで加熱したときに得られる、
全てのイオンの検出量をM1とし、
ポリメリックMDIに由来するm/z値が380.5~381.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2としたとき、
M2/M1が0.0010未満である、請求項3に記載のブレードラバー。
【請求項5】
ワイパーブレードであって、
該ワイパーブレードは、ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持する支持部材と、を有し、
該ブレードラバーが、請求項1~4のいずれか一項に記載のブレードラバーである、ことを特徴とするワイパーブレード。
【請求項6】
ワイパー装置であって、
該ワイパー装置は、ワイパーアームと該ワイパーアームに装着されたワイパーブレードとを具備し、
該ワイパーブレードが、請求項5に記載のワイパーブレードである、ことを特徴とするワイパー装置。
【請求項7】
ポリウレタンを含むウレタン成形体であって、
温度8℃の環境における、該ウレタン成形体の、振動周波数が1×10
-3
Hzのとき
の貯蔵弾性率をE´(1)とし、振動周波数が1×10

Hzのときの貯蔵弾性率をE´(2)としたとき、
E´(1)が、12.0~18.0MPaであり、
E´(2)が、530~1500MPaである、ことを特徴とするウレタン成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両などのウインドシールドの表面や、ネットワークカメラ等のレンズ装置や撮像装置の保護ガラス表面を払拭するブレードラバー、ワイパーブレード及びワイパー装置、並びにウレタン成形体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ワイパー装置は屋外で使用される様々な被払拭面に密着して動くことで被払拭面に付着した雨、水滴、汚れなどを払拭し、その視界を確保する目的で使用されることが知られている。
【0003】
ワイパー装置は、自動車、電車、船舶、航空機などの各種運搬・移動装置における視界確保や、屋外に設置されるネットワークカメラ等のレンズ装置や保護ガラスなどの表面の払拭に使用される。
ワイパー装置は被払拭面と接触する部分にゴムを含むワイパーブレードが設けられたものが知られている。ワイパーブレードには被払拭面に密着し、被払拭面に付着した水滴を十分に払拭し、また、被払拭面に固着した汚れなどを十分に掻き取ることのできるものが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-017948号公報
特開2019-094382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、少なくとも外表面がシリコーンゴムにより被覆された本体と、該本体のガラス面との接触側の端部に接着して設けられた高硬度の有機ゴムからなる拭き取り層とを有するワイパーブレードゴムを開示している。先端を高硬度のゴムとすることで拭き取り性を向上させることが示されている。しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に係るワイパーブレードゴムは、未だ拭き取り性が十分ではなかった。また、曲面に対する追従性など当接均一性も十分ではなかった。
本開示の少なくとも一つの態様は、多様な形状の被払拭面への優れた追従性と、優れた払拭性能とを高いレベルで兼ね備えたブレードラバーの提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、多様な被払拭面への追従性に優れ、かつ、高い払拭性能を有するワイパーブレード及びワイパー装置の提供に向けたものである。
さらに、本開示の少なくとも一つの態様は、ダイラタンシー特性に優れたウレタン成形体の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、ポリウレタンを含む弾性部材からなり、被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃するブレードラバーであって、
8℃環境における、該ブレードラバーの、振動周波数が1×10
-3
Hz時の貯蔵弾性率をE´(1)とし、振動周波数が1×10

Hz時の貯蔵弾性率をE´(2)としたとき、
E´(1)が、12.0~18.0MPaであり、
E´(2)が、530~1500MPaである、ブレードラバーが提供される。
【0007】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、ワイパーブレードであって、
該ワイパーブレードは、ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持する支持部材と、を有し、
該ブレードラバーが、上記ブレードラバーである、ワイパーブレードが提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、ワイパー装置であって、
該ワイパー装置は、ワイパーアームと該ワイパーアームに装着されたワイパーブレードとを具備し、
該ワイパーブレードが、上記ワイパーブレードであるワイパー装置が提供される。
【0008】
さらに、本開示の少なくとも一つの態様によれば、ポリウレタンを含むウレタン成形体であって、温度8℃の環境における、該ウレタン成形体の、振動周波数が1×10
-3
Hzのときの貯蔵弾性率をE´(1)とし、振動周波数が1×10

Hzのときの貯蔵弾性率をE´(2)としたとき、E´(1)が、12.0~18.0MPaであり、E´(2)が、530~1500MPaである、ウレタン成形体が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、多様な形状の被払拭面への優れた追従性と、優れた払拭性能とを高いレベルで兼ね備えたブレードラバーを得ることができる。また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、多様な被払拭面への追従性に優れ、かつ、高い払拭性能を有するワイパーブレード及びワイパー装置を得ることができる。さらに、本開示の少なくとも一つの態様によれば、ダイラタンシー特性に優れたウレタン成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ワイパー装置の概略図である。
ブレードラバーの断面の概略図である。
実施例1及び比較例1に係る弾性部材の振動周波数に対する貯蔵弾性率の関係を示すマスターカーブを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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