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公開番号2024080393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193545
出願日2022-12-02
発明の名称インクジェット記録装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/195 20060101AFI20240606BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】吐出されたインク滴の濃度を計測することを目的とする。
【解決手段】インクジェット記録装置は、インク滴を吐出するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドによりシートS(記録媒体)に吐出されたインク滴Dに光を照射し、光がインク滴Dの内部を通過するのに要する所要時間を計測するToFセンサー30(計測手段)と、所要時間から求められるインク滴Dの屈折率に対応するインク滴の濃度を取得する取得手段と、を備える。シートSは、光を透過する性質を有し、ToFセンサー30は、シートSのインク滴Dが吐出された面の反対側から光を照射する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
インク滴を吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドにより記録媒体に吐出された前記インク滴に光を照射し、前記光が前記インク滴の内部を通過するのに要する所要時間を計測する計測手段と、
前記所要時間から求められる前記インク滴の屈折率に対応する前記インク滴の濃度を取得する取得手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記取得手段により取得された前記インク滴の濃度に基づいて前記インクジェットヘッドを制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記計測手段は、インクに応じた波長の前記光を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記計測手段は、ToFセンサーであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記記録媒体は、前記光を透過する性質を有し、
前記ToFセンサーは、前記記録媒体の前記インク滴が吐出された面の反対側から前記光を照射することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記計測手段は、前記光で前記記録媒体を所定方向に走査することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記インクジェットヘッドのノズル毎の前回インクを吐出してからの経過時間と吐出後の前記インク滴の濃度とをもとに、前記ノズル内のインクの回復手段として振動処理と吐き捨て処理とのいずれかを選択することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記インク滴の発色とインク濃度との関係を示すテーブルに基づいて、前記発色が基準値以上の場合に前記吐き捨て処理を選択し、前記発色が前記基準値未満の場合に前記振動処理を選択することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記インク滴の着弾位置ずれ量とインク濃度との関係を示すテーブルに基づいて、前記着弾位置ずれ量が基準値以上の場合に前記吐き捨て処理を選択し、前記着弾位置ずれ量が前記基準値未満の場合に前記振動処理を選択することを特徴とする請求項7又は8に記載のインクジェット記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
商品のラベルやパッケージのデザインは、商品の価値を左右する重要な要素であるため、多品種少量印刷への対応が求められる。しかし、印刷部数が少ない場合、試し刷りの回数や印刷不良を減らさなければコストが増大してしまう。そのため、印刷内容や環境にかかわらず印刷品質を安定させることが必要となる。一方で、用途により様々な発色が要求されるため、特色インクも多用される。
【0003】
ところで、インクジェット方式に特有の問題として、しばらくインクを吐出していないノズルにおけるノズル内のインクの乾燥・増粘による印刷品質不良(不吐出、着弾位置ずれ、ドット濃度ムラ)がある。その対策として、例えば、ピエゾ方式のインクジェットヘッドの場合にノズル先端の増粘したインクに吐出しない程度の振動を与え、ノズル奥側の水分による希釈を促す振動処理や、増粘した部分を吐き捨てる吐き捨て処理等が行われる。
【0004】
吐き捨て処理によるインク消費を避けるためには振動処理が望ましいが、ノズルの奥側から先端側へ水分が移動するため、先端側の増粘が緩和される一方で奥側が増粘してしまう。そのため、増粘の程度が強い場合には振動処理が適用できないが、ノズル内のインクの粘度がわからないため、振動処理が適用可能かどうかの見極めが難しい。そのため印刷不良が発生しないように事前にテストを行って調整する必要があるが、十分なテストができない場合には、過剰にインクを吐き捨てる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-299341号公報
特開2003-127430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ノズル内のインクの増粘に対する対策として、特許文献1では、ピエゾ方式のインクジェットヘッドにおいて振動板の残留振動パターンからキャビティ内の液体の粘度を検出し、粘度の経時変化の推定、異常判定、回復処理等を行うことが提案されている。特許文献2では、吐出されたインク滴が2本の光線を通過する時間差から吐出速度を算出し、光線のさえぎる量から吐出量を算出し、吐出不良にならないよう駆動波形の調整や回復制御を行うことが提案されている。
【0007】
しかしこれらの方法では、インクの粘度を直接知ることはできず、相関値(振動パターン、吐出速度)を計測するに過ぎないため、インクの粘度と振動パターンの関係や、粘度と吐出速度の関係を事前に調べておく必要がある。そのため、準備に時間がかかり、コストが増加するから、多品種少量印刷には不向きである。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮し、吐出されたインク滴の濃度を計測することのできるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、インク滴を吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにより記録媒体に吐出された前記インク滴に光を照射し、前記光が前記インク滴の内部を通過するのに要する所要時間を計測する計測手段と、前記所要時間から求められる前記インク滴の屈折率に対応する前記インク滴の濃度を取得する取得手段と、を備える。
【0010】
前記インクジェット記録装置は、前記取得手段により取得された前記インク滴の濃度に基づいて前記インクジェットヘッドを制御する制御手段を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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