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公開番号2024080327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193421
出願日2022-12-02
発明の名称媒体搬送装置、搬送状態判定方法及び媒体取扱装置
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人
主分類G07D 11/237 20190101AFI20240606BHJP(チェック装置)
要約【課題】媒体の搬送状態を高い精度で認識し得るようにする。
【解決手段】硬貨入出金部12の硬貨出金部40は、出金搬送ベルト46により搬送される硬貨CNにより、先検出信号S53及び後検出信号S54をそれぞれオン又はオフに変化させる。このとき釣銭制御部21は、各検出状態において2回のオンとなった部分において、中間オフ時間TMが硬貨間隔時間TP2よりも短く、且つ検出合計時間TAが基準時間TPSよりも短い場合、振動異常が発生していると判断し、検出状態を補正して1回の連続したオンとする。これにより硬貨入出金部12は、検出状態が異常と判断されることによる出金処理の停止を未然に防止でき、振動異常の影響を受けることなく硬貨CNに関する移動状況の認識や枚数の計数を精度良く行うことができる。
【選択図】図16


特許請求の範囲【請求項1】
媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送処理を行う搬送部と、
前記搬送方向と直交する幅方向に関し前記媒体の移動を制限する案内部と、
前記媒体の有無を検出しオン又はオフに変化する先検出信号を生成する先検出部と、
前記搬送方向に関し前記先検出部よりも下流側において前記媒体の有無を検出しオン又はオフに変化する後検出信号を生成する後検出部と、
前記先検出信号及び前記後検出信号の遷移を基に、前記媒体の進行方向、及び前記搬送処理の正常又は異常を判定する制御部と
を具え、
前記制御部は、前記先検出信号又は前記後検出信号の少なくとも一方が、第1のオン、第1のオフ、第2のオン及び第2のオフに順次変化した状況において、
前記第1のオフから前記第2のオンまでの中間オフ時間が第1閾値未満であり、且つ、前記第1のオンから前記第2のオフまでの検出合計時間が第2閾値未満である場合に、前記中間オフ時間をオンと見なす補正処理を行い、
前記中間オフ時間が前記第1閾値以上である場合、若しくは前記検出合計時間が前記第2閾値以上である場合に、前記補正処理を行わない
ことを特徴とする媒体搬送装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記第1閾値は、2個の前記媒体が前記搬送方向に沿って相互に当接して搬送される場合に、前記先検出信号及び前記後検出信号がオン又はオフに変化する際の前記中間オフ時間である最短中間オフ時間である
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項3】
前記第2閾値は、2個の前記媒体が前記搬送方向に沿って相互に当接して搬送される場合に、前記先検出信号及び前記後検出信号がオン又はオフに変化する際の前記検出合計時間である最短検出合計時間よりも小さく、且つ前記第1のオンから前記第1のオフまでの最短検出時間と前記最短中間オフ時間とを加算した値よりも大きい値である
ことを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記先検出信号が前記第1のオン、前記第1のオフ、前記第2のオン及び前記第2のオフに順次変化し、且つ前記後検出信号が前記第1のオンと前記第1のオフの間にオンに変化し、前記第2のオフの後にオフに変化した状況において、
前記第1のオフから前記第2のオンまでの前記中間オフ時間が前記第1閾値未満であり、且つ、前記第1のオンから前記第2のオフまでの前記検出合計時間が前記第2閾値未満である場合に、前記補正処理を行い、
前記中間オフ時間が前記第1閾値以上である場合、若しくは前記検出合計時間が前記第2閾値以上である場合に、前記補正処理を行わない
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記後検出信号が前記第1のオン、前記第1のオフ、前記第2のオン及び前記第2のオフに順次変化し、且つ前記先検出信号が前記第1のオンよりも前にオンに変化し、前記第2のオンから前記第2のオフまでの間にオフに変化した状況において、
前記第1のオフから前記第2のオンまでの前記中間オフ時間が前記第1閾値未満であり、且つ、前記第1のオンから前記第2のオフまでの前記検出合計時間が前記第2閾値未満である場合に、前記補正処理を行い、
前記中間オフ時間が前記第1閾値以上である場合、若しくは前記検出合計時間が前記第2閾値以上である場合に、前記補正処理を行わない
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記中間オフ時間及び前記検出合計時間に基づき前記補正処理を行うか否かを判定し、当該補正処理を行うと判定した場合には当該補正処理を行った後、前記先検出信号及び前記後検出信号の遷移を基に、前記媒体進行方向、及び前記搬送処理の正常又は異常を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項7】
前記先検出部及び前記後検出部は、
前記媒体の搬送時に、前記先検出部及び前記後検出部の双方で1の前記媒体を同時に検出する両検出状態と、前記先検出部により前記媒体を検出し前記後検出部により他の前記媒体を検出しない先検出状態と、前記後検出部により前記媒体を検出し前記先検出部により他の前記媒体を検出しない後検出状態と、前記搬送方向に沿って相互に当接して搬送される2個の前記媒体の間において又は前記媒体が近傍に存在しないときに前記先検出部及び前記後検出部の双方とも前記媒体を検出しない無検出状態との4種類の検出状態をとり得るよう配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記先検出部及び前記後検出部の検出結果を基に、前記無検出状態の次に前記両検出状態に遷移した場合、前記両検出状態の次に前記無検出状態に遷移した場合、前記先検出状態の次に前記後検出状態に遷移した場合、及び前記後検出状態の次に前記先検出状態に遷移した場合、異常であると判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。
【請求項9】
前記搬送部は、円板状の前記媒体を上側部分に載せて走行することにより前記搬送方向へ搬送する搬送ベルトを具え、
前記案内部は、前記幅方向に関し前記搬送ベルトの両側にそれぞれ設けられ、前記媒体の前記幅方向への移動範囲を、前記媒体の直径D及び厚さTの加算値よりも大きく且つ該直径Dの2倍未満である搬送路幅Wに制限し、
前記先検出部及び前記後検出部は、前記幅方向における前記案内部からの距離Sが以下の(1)式及び(2)式を満たすように配置されている
S<D ……(1)
W-S<D ……(2)
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項10】
所定の搬送方向と直交する幅方向に関し案内部により媒体の移動を制限しながら、搬送部の搬送処理により当該媒体を当該搬送方向へ搬送する搬送ステップと、
先検出部により前記媒体の有無を検出しオン又はオフに変化する先検出信号を生成する先検出ステップと、
前記搬送方向に関し前記先検出部よりも下流側に設けられた後検出部により、前記媒体の有無を検出しオン又はオフに変化する後検出信号を生成する後検出ステップと、
制御部により、前記先検出信号及び前記後検出信号の遷移を基に、前記媒体の進行方向、及び前記搬送処理の正常又は異常を判定する判定ステップと
を有し、
前記判定ステップは、前記先検出信号又は前記後検出信号の少なくとも一方が、第1のオン、第1のオフ、第2のオン及び第2のオフに順次変化した状況において、
前記第1のオフから前記第2のオンまでの中間オフ時間が第1閾値未満であり、且つ、前記第1のオンから前記第2のオフまでの検出合計時間が第2閾値未満である場合に、前記中間オフ時間をオンと見なす補正処理を行い、
前記中間オフ時間が前記第1閾値以上である場合、若しくは前記検出合計時間が前記第2閾値以上である場合に、前記補正処理を行わない
ことを特徴とする搬送状態判定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は媒体搬送装置、搬送状態判定方法及び媒体取扱装置に関し、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のような小売店舗の精算所において使用されるレジ釣銭システムに適用して好適なものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、レジ釣銭システムにおいては、POS(Point Of Sales)システム等に接続されたPOSレジに、紙幣や硬貨の入出金処理を行う釣銭機が組み合わされたものが普及しつつある。この釣銭機には、例えば全体を統括的に制御する統括制御部の他、紙幣を処理する紙幣処理装置や硬貨を処理する硬貨処理装置等が組み込まれている。
【0003】
この硬貨入出金部は、例えばレジ係員に硬貨を投入させる硬貨入金口、投入された硬貨の種類や真偽等を鑑別する鑑別部、硬貨を金種別に収納する収納庫、当該収納庫から釣銭用の硬貨を搬送する搬送部、及び搬送部により搬送された硬貨を貯留してレジ係員に取り出させる硬貨出金口等を有したものがある。
【0004】
例えば硬貨入出金部は、出金処理を行う場合、POSレジから釣銭として出金すべき金額(以下これを釣銭額と呼ぶ)の指示を受けると、合計金額がこの釣銭額となるよう金種毎に出金すべき硬貨の枚数を決定する。続いて硬貨入出金部は、各金種について、それぞれ決定された枚数の硬貨を搬送部により収納庫から搬送し釣銭として出金する。
【0005】
このうち硬貨入出金部(媒体搬送装置)としては、例えば搬送ベルトを有する搬送部や硬貨(媒体)を案内する案内部の他に、当該硬貨を検出する検出部を複数設け、各検出部による検出結果の遷移を基に、制御部(判断処理部)により硬貨の搬送状態を精度良く判定(判断)するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-52802号公報(図8等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで上述した硬貨入出金部では、例えば筐体の内外において発生した衝撃等の影響により、搬送中の硬貨が振動する振動異常が発生する場合がある。この場合、検出部において正常時と異なる検出結果が得られるものの、搬送中の硬貨が一時的に振動したに過ぎず、搬送部による硬貨の搬送や検出部による硬貨の検出を引き続き正常に行い得るため、1枚の硬貨が通過したものと判定して出金処理を継続することが望ましい。
【0008】
一方、硬貨入出金部では、例えば搬送される硬貨同士の間に異物が挟まれる異物異常が発生する場合がある。この場合、検出部において異物の影響により2枚の硬貨の通過を正常に検出できなくなっている可能性があるため、搬送状態を異常と判定して出金処理を停止させ、保守員等による保守作業が行われることが望ましい。
【0009】
しかし、各検出部から得られる検出結果は、振動異常が発生した場合及び異物異常が発生した場合の双方において、同様の遷移パターンで遷移することがある。このため硬貨入出金部では、各検出部による検出結果の遷移から振動異常の発生と異物異常の発生とを区別できないため、何れの場合であっても出金処理を停止させる必要がある、という問題があった。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、媒体の搬送状態を高い精度で判定し得る媒体搬送装置、搬送状態判定方法及び媒体取扱装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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