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公開番号2024080229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193252
出願日2022-12-02
発明の名称内視鏡ホルダー及び内視鏡保管庫
出願人タイホー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 1/00 20060101AFI20240606BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】内視鏡を吊り保管するにあたり、集中荷重を抑制するホルダーを開発する。
【解決手段】内視鏡を吊り下げ保持する内視鏡ホルダー1であって、ホールド部2と軸部5を備えており、ホールド部2は、操作部受部3とコネクタ受部4を備え、操作部受部3とコネクタ受部4はホールド折部34で屈曲した傾斜面を備えており、軸部5は、垂下部材であり、上側が取付部54であり、下側がホールド部2に接続されている内視鏡ホルダー1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内視鏡を吊り下げ保持する内視鏡ホルダーであって、
ホールド部と軸部を備えており、
ホールド部は、操作部受部とコネクタ受部を備え、操作部受部とコネクタ受部はホールド折部で屈曲した傾斜面を備えており、
軸部は、垂下部材であり、上側が取付部であり、下側がホールド部に接続されていることを特徴とする内視鏡ホルダー。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
コネクタ受部の一方の側部と軸部の下側がコネクタ部の傾斜に沿って接続しており、他方の側部に振止が設けられており、
操作部受部の両側部には振止が設けられており、一方の振止の上部は操作部側面受を形成していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡ホルダー。
【請求項3】
操作部受部の一方の側部の上部に、内視鏡の操作部の側面を支える操作部側面受が設けられており、
コネクタ受部の下端に、下方に傾斜したコード受が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡ホルダー。
【請求項4】
軸部は、面状の軸部本体、軸部本体の側部から屈曲して設けられたリブ部とプレート部、軸部本体の上部から屈曲して設けられた取付部を有しており、
プレート部の下部には切欠部、切欠部の下方には基部凸部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡ホルダー。
【請求項5】
コネクタ受部の上面には立上部を備えたガイド部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡ホルダー。
【請求項6】
操作部受部、コネクタ受部と軸部は、一枚の金属板から折り曲げ加工されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡ホルダー。
【請求項7】
樹脂塗膜で全体が被覆されていることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡ホルダー。
【請求項8】
前面に開閉部を有し、請求項4に記載された内視鏡ホルダーを内視鏡の先端が底部に接触しない高さに設置してある内視鏡保管庫であって、
プレート部が開閉部側に向けて設置されていることを特徴とする内視鏡保管庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の保管技術に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
内視鏡は繰り返して使用される機器である。再使用に伴う感染のおそれがあるため、消毒や保管が大切である。
日本消化器内視鏡技師会安全管理委員会から内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版、2004年)が示されている。このガイドラインには、内視鏡を介した医療関連感染を防ぐための基本的な内容、感染対策の原則、内視鏡の構造、効果的な洗浄・消毒の方法と使用薬剤、職業安全などが体系的に記載されている。内視鏡洗浄後の消毒方法として、2%グルタラール10分間、0.55%フタラール5分間、0.3%過酢酸5分間の消毒等が紹介されている。消毒後の保管について次のように記載されている。内視鏡のチャンネル内に水分が残っていると保管中に細菌が増加するので、細菌の増加を防ぐために乾燥させる。そのため内視鏡は、送気・送水ボタン、吸引ボタン、鉗子栓などを装着せずにハンガーに掛けて保管する。
【0003】
本出願人は、衛生的に内視鏡を保管する技術に関し、いくつかの提案をしている。
例えば、クリーンにしたエア換気を行う内視鏡保管庫を特許文献1(特許第5476512号公報)に提案した。さらに、クリーン性を保つ内視鏡の保管に関する技術の開発を進めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5476512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、内視鏡を吊り保管するにあたり、集中荷重を抑制するホルダーを開発することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、操作部とコネクタ分岐部を左右に振り分けた面状の受部で受けて、面状部でも荷重を支える構造のホルダーを開発したものである。本発明は、次の事項を要旨とする。
1.内視鏡を吊り下げ保持する内視鏡ホルダーであって、
ホールド部と軸部を備えており、
ホールド部は、操作部受部とコネクタ受部を備え、操作部受部とコネクタ受部はホールド折部で屈曲した傾斜面を備えており、
軸部は、垂下部材であり、上側が取付部であり、下側がホールド部に接続されていることを特徴とする内視鏡ホルダー。
2.コネクタ受部の一方の側部と軸部の下側がコネクタ部の傾斜に沿って接続しており、他方の側部に振止が設けられており、
操作部受部の両側部には振止が設けられており、一方の振止の上部は操作部側面受を形成していることを特徴とする1.記載の内視鏡ホルダー。
3.操作部受部の一方の側部の上部に、内視鏡の操作部の側面を支える操作部側面受が設けられており、
コネクタ受部の下端に、下方に傾斜したコード受が設けられていることを特徴とする1.又は2.に記載の内視鏡ホルダー。
4.軸部は、面状の軸部本体、軸部本体の側部から屈曲して設けられたリブ部とプレート部、軸部本体の上部から屈曲して設けられた取付部を有しており、
プレート部の下部には切欠部、切欠部の下方には基部凸部が形成されていることを特徴とする3.に記載の内視鏡ホルダー。
5.コネクタ受部の上面には立上部を備えたガイド部が設けられていることを特徴とする3.に記載の内視鏡ホルダー。
6.操作部受部、コネクタ受部と軸部は、一枚の金属板から折り曲げ加工されたものであることを特徴とする1.又は2.記載の内視鏡ホルダー。
7.樹脂塗膜で全体が被覆されていることを特徴とする1.又は2.記載の内視鏡ホルダー。
8.前面に開閉部を有し、4.に記載された内視鏡ホルダーを内視鏡の先端が底部に接触しない高さに設置してある内視鏡保管庫であって、
プレート部が開閉部側に向けて設置されていることを特徴とする内視鏡保管庫。
【発明の効果】
【0007】
1.本発明は、内視鏡の操作部とコネクタ分岐部を左右に振り分けた面状のホールド部で受けることにより、面状部でも荷重を支える構造のホルダーであり、内視鏡を吊り保管するにあたり、集中荷重を抑制することができる内視鏡ホルダーを開発できた。
2.ホールド部を形成する左右に振り分けた面の側部に振止を設けたので、内視鏡の吊り下げ姿勢が乱れずに、揃えることができ、内視鏡保管庫に複数の内視鏡を整然と保管することができる。また、操作部側面受を設けて内視鏡の側部の膨らみ部を受け止めることができるようにしたので、内視鏡の保管姿勢を真直ぐにすることができる。
3.ホールド部のコネクタを受ける側に面の先端に下方に傾斜したコード受を設けたので、コネクタコードが湾曲して下方に案内されることになり、コネクタコードに無理な曲げ負荷が発生しない。
4.ホールド部を固定する軸部を面状とし、側部側を折り曲げて、断面コ字状としたので、軸部の強度を向上させることができ、前側をプレート部として、係止する内視鏡の情報などを表示できるようにした。
5.コネクタ受部にガイドを設けて、面を左右に分岐して、内視鏡の種類に応じた案内をすることができる。この適切な案内によって、内視鏡は正しい姿勢を維持することができる。
6.内視鏡は、種類によって外形が異なるので、振止、操作部側面受やコネクタ部のガイド部などを設けることにより、本発明の内視鏡ホルダーではそれぞれの内視鏡の適した保管姿勢を保つことができる。
7.操作部受部、コネクタ受部と軸部を一枚の金属板を折り曲げて形成されている折板製なので、基本が一体として安定している。複数部品をねじ止めなどすると緩みなどが生じてがたつきの危険があるが、一体型なので、ホルダーの安定性が保たれる。
8.全体を樹脂塗膜で被覆することにより、金属の腐食などが防止でき、内視鏡を衛生的に保管することができる。全体をナイロンなどの樹脂で被覆してあるので、アルコールなどを使用した消毒に対する耐性が強く、内視鏡保管庫と同じ消毒剤を使うことができる。金属板を折り曲げてできる際に生ずる狭い隙間やガイド部との取り付け隙間などを、樹脂が埋めて一体に被覆するので、表面に隙間ができず、細菌が侵入しないようにすることができる。
9.吊り下げ荷重が集中しない本内視鏡ホルダーを設置した内視鏡保管庫は、複数の内視鏡を整然とした姿勢で保管でき、情報表示もできるので、管理と利用が容易となる。保管庫内のホルダーを内視鏡の挿入部やコネクタの先端が底面につかない高さに設置すると、内視鏡の挿入部及びコネクタのコードをフリー状態で係止することができ、人体への挿入部に曲げくせが生じない。コネクタのコードも曲げくせがつかないので、内視鏡の使用中に必要となる微妙な操作への影響が少なくなる。
そして、鉛直状態になっており、管の内部に水分等が残りにくいので、衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
内視鏡ホルダーの基本形を示す図。
内視鏡ホルダーの基本形2の構造例を示す図。
内視鏡ホルダーの実施例の斜視図を示す図。
内視鏡ホルダーの実施例の側面を示す図。
内視鏡ホルダーの実施例のコネクタ受部のガイドを示す図。
内視鏡ホルダーの実施例の本体展開図を示す図。
内視鏡ホルダーの実施例のコネクタ受部のガイド部材の展開図と折り曲げ断面図を示す図。
内視鏡をホルダーの使用状態例を示す図。
内視鏡をホールドしている内視鏡の状態を例示する図。
内視鏡保管庫の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、操作部とコネクタ分岐部を左右に振り分けた面状の受部で受けて、面状部でも荷重を支える構造の内視鏡用のホルダーを開発したものである。
本発明の内視鏡ホルダーの基本形を図1に示す。この基本形の内視鏡ホルダー1は、ホールド部2と軸部5を備えていて、ホールド部2は、操作部受部3とコネクタ受部4を備え、操作部受部3とコネクタ受部4はホールド折部34で屈曲した傾斜面を備えており、軸部5は、垂下部材であり、上側が取付部54であり、下側がホールド部2と軸折部で水平に対して傾斜するように取付角θ1の角度で接続される構成である。
操作部受部3とコネクタ受部4は、ホールド角θ2の角度に形成されたホールド折部34で屈曲した面で形成されている。鉛直線に対する操作部受部3の角度を操作部受角θ3として、ホールド角θ2を90°とすると、θ1=θ3となるので、操作部受部3とコネクタ受部4の傾斜の設定が容易である。
なお、軸部5をホールド部の側部に取り付けて、上方に延ばして、内視鏡保管庫などに固定することもできる。例えば、ホールド折部の側部に取り付けることができる。
【0010】
図8に内視鏡を内視鏡ホルダーに係止した状態を示す。
本発明の内視鏡ホルダー1に内視鏡9のコネクタの分岐部95がホールド折部34に位置するように係止されることになる。係止姿勢は、内視鏡9の操作部91が内視鏡ホルダー1の操作部受部3に載り、内視鏡のコネクタ側の分岐基部96がコネクタ受部4に載ることになるので、内視鏡のコネクタ部93の重量がホールド折部34に集中せずに分散することになる。集中荷重によるコネクタ側の分岐部にダメージが生ずること防止することができる。また、内視鏡9の操作部91とコネクタ部93の分岐基部96が内視鏡ホルダー1の操作部受部3とコネクタ受部4の面に載置されるので姿勢を保つことができ、内視鏡9の吊り姿勢を一定にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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