TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024078510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022190927
出願日2022-11-30
発明の名称ペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01G 21/00 20060101AFI20240604BHJP(無機化学)
要約【課題】 高い生成濃度でフロー合成が可能となるペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法を提供すること。
【解決手段】 応答性ナノ粒子の製造方法は、鉛のハロゲン化物を含む第1の原料液と、脂肪酸セシウムを含む第2の原料液と、を輸送路を介して加熱された混合器に連続に輸送する第1の工程と、第1の原料液と第2の原料液とを混合する第2の工程と、を含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉛のハロゲン化物を含む第1の原料液と、脂肪酸セシウムを含む第2の原料液と、を輸送路を介して加熱された混合器に連続に輸送する第1の工程と、
前記第1の原料液と前記第2の原料液とを混合する第2の工程と、
を有するペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記脂肪酸セシウムは、酢酸セシウムを含む請求項1に記載のペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法。
【請求項3】
前記第1の工程は、5℃以上65℃以下の温度域の少なくとも10℃の温度域内で連続に輸送される輸送区間を有するように実行される請求項1または2に記載のペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法。
【請求項4】
前記混合器中の混合温度は、120℃以上240℃以下である請求項1または2に記載のペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法。
【請求項5】
前記第2の原料液中のセシウムの輸送速度に対する前記第1の原料液中の鉛の輸送速度に対応するモル濃度比[Pb]/[Cs]が2.15以上となるように、第2の工程が実行される請求項1または2に記載のペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ペロブスカイト型結晶構造を有する化合物材料は新たに太陽光発電分野での利用が検討されている。また、ディスプレイ用途としてもペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子検討がされている。従来、ペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子はバッチ式によるホットインジェクション法や配位子支援再沈殿法で合成されるが温度や反応時間制御の容易性からフロー合成での検討がなされている。また、フロー合成はバッチ式に比べ原料溶液を送液し続ければ連続的にペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子が合成できる利点もある。非特許文献1には、ポンプ送液を可能にするために炭酸セシウムをオレイン酸とオクタデセンで溶液化しCsPbBr

のペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子が合成されることが開示されている。反応温度と反応時間の制御をフロー合成で行い120℃までの反応温度範囲の中、ナノワイヤ形状で発光ピーク波長が465nmから488nmのペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子が合成されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Nanoscale 2019,11 p18790
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、表示素子に利用するにはペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の発光ピーク波長は緑で約530nm、赤で約630nmであるようにより長波長のものが要求される。また従来のホットインジェクション法に対して炭酸セシウムを溶液化するために多量のオレイン酸を使用しており生成濃度が低い。そのためペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の単離や精製には多量の廃液が生じる。これら生産性の点からも高い生成濃度でフロー合成にて表示素子に利用可能なペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子を製造することが要望され多くの改善が必要とされる。
【0005】
本発明は、この様な背景技術に鑑みてなされたものであり、高い生成濃度でフロー合成が可能となるペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その目的を達成するために、本発明の実施形態に係る発明は、鉛のハロゲン化物を含む第1の原料液と、脂肪酸セシウムを含む第2の原料液と、を輸送路を介して加熱された混合器に連続に輸送する第1の工程と、
前記第1の原料液と前記第2の原料液とを混合する第2の工程と、
を有するペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い生成濃度でフロー合成が可能となるペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子のフロー合成の工程を説明する工程概略図である。
実施形態に係るペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法の工程を説明する工程概略図(a)、(b)、(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
以下、各実施形態についてより詳細に説明をする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

古河機械金属株式会社
硫化リン組成物
1か月前
住友精化株式会社
高純度一酸化窒素の製造方法
1か月前
TDK株式会社
複合粒子
1か月前
大和ハウス工業株式会社
生成物製造装置
18日前
三菱電機株式会社
水素製造システム
1か月前
株式会社フクハラ
CO2分離方法及び植物育成方法
1か月前
フタムラ化学株式会社
活性炭及び活性炭フィルター体
14日前
オルガノ株式会社
SnS2の製造方法及び利用方法
20日前
戸田工業株式会社
非晶質アルミノケイ酸塩粒子粉末及びその製造方法
12日前
林化成株式会社
タルク粉末、樹脂物性向上剤、樹脂組成物
1か月前
株式会社豊田中央研究所
ケミカルルーピング燃焼システム
11日前
フタムラ化学株式会社
活性炭及び浄水用フィルター並びに浄水器
14日前
住友化学株式会社
アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物
18日前
住友化学株式会社
アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物
18日前
住友化学株式会社
アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物
18日前
住友化学株式会社
アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物
18日前
太平洋セメント株式会社
窒化ガリウムの製造方法
21日前
日本精線株式会社
水素吸蔵材料
24日前
住友化学株式会社
アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物
18日前
国立大学法人静岡大学
還元型酸化グラフェン及びその製造方法
28日前
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
多孔質炭素材料の製造方法
1か月前
学校法人日本大学
二酸化炭素の固定化方法
21日前
東ソー株式会社
疎水性ゼオライト、及びその製造方法
3日前
森田化学工業株式会社
コア/シェル型粒子およびその製造方法ならびに中空粒子の製造方法
18日前
住友化学株式会社
リチウム金属複合酸化物の製造方法
1か月前
江蘇聯瑞新材料股ふん有限公司
低放射性アルミナ粉末およびその製造方法
1か月前
三菱マテリアル株式会社
炭素および水素の製造方法
24日前
artience株式会社
炭素材料、炭素材料分散組成物、合材スラリー、電極膜、二次電池、および車両
26日前
清水建設株式会社
海水中のマグネシウム回収システム及び水酸化マグネシウムの製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
酸化グラフェン及びガス分離膜
26日前
UBE株式会社
チタン酸リチウム粉末、それを用いた電極、及び蓄電デバイス
18日前
DIC株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
中鋼集団南京新材料研究院有限公司
グラフェンの製造装置、製造方法および製品
1か月前
キヤノン株式会社
ペロブスカイト型結晶構造を有する光応答性ナノ粒子の製造方法
20日前
株式会社タカギ
粉体の製造方法、及び粉体
26日前
林化成株式会社
タルク粉末、樹脂物性向上剤、樹脂組成物
1か月前
続きを見る