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公開番号2024077747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189879
出願日2022-11-29
発明の名称ガス警報器及びガス検知方法
出願人矢崎エナジーシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 21/16 20060101AFI20240603BHJP(信号)
要約【課題】温度に起因したガス検知精度の低下を抑制することができるガス警報器、及びガス検知方法を提供する。
【解決手段】ガス警報器1は、触媒に付着した被検対象ガスの燃焼により発生した燃焼熱によって出力が変化するガスセンサ10と、ガスセンサ10の出力に基づいて被検対象ガスの濃度が閾値以上であるかを判断する判断部22と、判断部22により被検対象ガスの濃度が閾値以上であると判断されたときに警報を発するスピーカ30及び表示部40と、周囲の温度を検出する温度検出部24と、周囲に被検対象ガスが存在する環境での、周囲の温度に応じたガスセンサ10の出力の変化に基づく補正内容を記憶した記憶部25と、温度検出部24により検出された周囲の温度と記憶部25により記憶された補正内容とに基づいて、被検対象ガスの濃度又は閾値を補正する補正部26とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
触媒に付着した被検対象ガスの燃焼により発生した燃焼熱によって出力が変化するガスセンサと、
前記ガスセンサの出力に基づいて被検対象ガスの濃度が閾値以上であるかを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記被検対象ガスの濃度が前記閾値以上であると判断されたときに警報を発する警報手段と、を備えたガス警報器であって、
周囲の温度を検出する温度検出手段と、
周囲に被検対象ガスが存在する環境での、周囲の温度に応じた前記ガスセンサの出力の変化に基づく補正内容を記憶した記憶手段と、
前記温度検出手段により検出された周囲の温度と前記記憶手段により記憶された前記補正内容とに基づいて、前記被検対象ガスの濃度又は前記閾値を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とするガス警報器。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記記憶手段は、前記温度検出手段により検出された周囲の温度が基準温度より高くなるほど、前記被検対象ガスの濃度が高くなる方向に補正し、又は前記閾値が低くなる方向に補正する前記補正内容を記憶している
ことを特徴とする請求項1に記載のガス警報器。
【請求項3】
前記ガスセンサに対して所定のパルス幅の駆動電圧を印加する電圧印加手段をさらに備え、
前記記憶手段は、予め求められたエアベース比に基づくと共に、周囲の温度に応じた前記ガスセンサのエアベース値の変化に基づく第2補正内容を記憶し、
前記エアベース比は、前記所定のパルス幅よりも長い仮想パルス幅の駆動電圧の印加により前記ガスセンサが駆動される仮想条件での前記仮想パルス幅の終端における仮想エアベース出力に対する前記所定のパルス幅の終端におけるエアベース出力の比率であって、
前記補正手段は、前記温度検出手段により検出された周囲の温度と前記記憶手段により記憶された前記第2補正内容とに基づいて、前記被検対象ガスの濃度又は前記閾値を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載のガス警報器。
【請求項4】
触媒に付着した被検対象ガスの燃焼により発生した燃焼熱によって出力が変化するガスセンサからの出力に基づいて、被検対象ガスの濃度が閾値以上であるかを判断するガス検知方法であって、
周囲の温度を検出する温度検出工程と、
前記温度検出工程において検出された周囲の温度と、周囲に被検対象ガスが存在する環境での、周囲の温度に応じた前記ガスセンサの出力の変化に基づく予め記憶された補正内容とに基づいて、前記被検対象ガスの濃度又は前記閾値を補正する補正工程と、
を備えることを特徴とするガス検知方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス警報器及びガス検知方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、接触燃焼式又は吸着燃焼式のガスセンサを備えたガス警報器が提案されている(例えば特許文献1参照)。このガス警報器に係るガスセンサは、被検対象ガスを触媒に接触又は吸着させたうえで被検対象ガスを燃焼させることにより被検対象ガスの濃度に応じた出力を得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-190580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、本件発明者らは、特許文献1に記載のようなガス警報器に搭載されるガスセンサに関し、温度に応じて感度が変化することを見出した。
【0005】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、温度に起因したガス検知精度の低下を抑制することができるガス警報器、及びガス検知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のガス警報器は、触媒に付着した被検対象ガスの燃焼により発生した燃焼熱によって出力が変化するガスセンサと、前記ガスセンサの出力に基づいて被検対象ガスの濃度が閾値以上であるかを判断する判断手段と、前記判断手段により前記被検対象ガスの濃度が閾値以上であると判断されたときに警報を発する警報手段と、を備えたガス警報器であって、周囲の温度を検出する温度検出手段と、周囲の温度に応じた前記ガスセンサの出力の変化に基づく補正内容を記憶した記憶手段と、前記温度検出手段により検出された周囲の温度と前記記憶手段により記憶された前記補正内容とに基づいて、前記被検対象ガスの濃度又は前記閾値を補正する補正手段と、を備える。
【0007】
また、本発明のガス検知方法は、触媒に付着した被検対象ガスの燃焼により発生した燃焼熱によって出力が変化するガスセンサからの出力に基づいて、被検対象ガスの濃度が閾値以上であるかを判断するガス検知方法であって、周囲の温度を検出する温度検出工程と、前記温度検出工程において検出された周囲の温度と、周囲の温度に応じた前記ガスセンサの出力の変化に基づく予め記憶された前記補正内容とに基づいて、前記被検対象ガスの濃度力又は前記閾値を補正する補正工程と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、温度に起因したガス検知精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るガス警報器のブロック図である。
図1に示したガスセンサ及び電圧印加部の詳細を示す構成図である。
図2の一部構成図である。
図1及び図2に示した電圧印加部により印加される駆動電圧を示す図である。
ガスセンサを3000ppmの被検対象ガスに曝したときの出力変化を示すグラフである。
記憶部に記憶される第1補正内容の一例を示す概念図である。
図6に示した補正後の感度状態を示すグラフである。
応答波形の相違を示す図であって、(a)はケース1を示し、(b)はケース2を示し、(c)はケース3を示し、(d)は応答波形を示している。
パルス幅を50msecと100msecとに設定した場合の応答波形を示す図であって、(a)はパルス幅が50msecである場合を示し、(b)はパルス幅が100msecである場合を示している。
本実施形態に係るガス警報器のエアベース変動量を示すグラフである。
第2補正内容に基づく補正を実行しない状態の50msecの時点における個体毎のエアベース変動量を示すグラフである。
第2補正内容に基づく補正を実行した状態の50msecの時点における個体毎のエアベース変動量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用される。
(【0011】以降は省略されています)

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