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公開番号2024076469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188000
出願日2022-11-25
発明の名称加熱炉
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所,個人,個人
主分類F27B 9/04 20060101AFI20240530BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】熱処理空間からガスラインへのガスの吸引および熱処理空間へのガスの噴出の切り替えを不要とするか、または、切り替えのタイミングを長くする。
【解決手段】加熱炉100は、被処理物1の熱処理を行うための熱処理空間11を有し、熱処理空間11内に配置された加熱部を備える本体部10と、熱処理を行うために必要なガスを本体部10の熱処理空間11に供給するガス供給部と、本体部10の熱処理空間11に接続されたガスライン31を有し、熱処理空間11からガスライン31へのガスの吸引と、ガスライン31に吸引されたガスの熱処理空間11への噴出とを連続的に行う吸引噴出部30と、ガスライン31の内部に設けられ、熱処理空間11から吸引したガスと、熱処理空間11へ噴出するガスとの間で熱交換を行うための換熱式の熱交換器40とを備える。ガスライン31は、熱処理空間11以外の外部からガスが供給されないように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被処理物の熱処理を行うための熱処理空間を有し、前記熱処理空間内に配置された加熱部を備える本体部と、
熱処理を行うために必要なガスを前記本体部の前記熱処理空間に供給するガス供給部と、
前記本体部の前記熱処理空間に接続されたガスラインを有し、前記熱処理空間から前記ガスラインへのガスの吸引と、前記ガスラインに吸引されたガスの前記熱処理空間への噴出とを連続的に行う吸引噴出部と、
前記ガスラインの内部に設けられ、前記熱処理空間から吸引したガスと、前記熱処理空間へ噴出するガスとの間で熱交換を行うための換熱式の熱交換器と、
を備え、
前記ガスラインは、前記熱処理空間以外の外部からガスが供給されないように構成されていることを特徴とする加熱炉。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記熱交換器は、前記ガスラインの内部のうち、前記本体部の内部に位置する部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
【請求項3】
前記熱交換器は、前記ガスラインの内部のうち、前記本体部を貫通している領域に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の加熱炉。
【請求項4】
前記熱交換器は、前記熱処理空間から吸引したガスが流れる吸引路と、前記熱処理空間へ噴出するガスが流れる噴出路とを有し、
前記ガスラインは、前記熱交換器の前記吸引路と接続された第1の延伸部と、前記熱交換器の前記噴出路と接続された第2の延伸部と、前記第1の延伸部と前記第2の延伸部とを接続する接続部とを有することを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
【請求項5】
前記噴出路の一部は、前記本体部の前記熱処理空間内に露出していることを特徴とする請求項4に記載の加熱炉。
【請求項6】
前記吸引噴出部は、前記ガスラインに配置された第1のファンを備えることを特徴とする請求項4に記載の加熱炉。
【請求項7】
前記吸引噴出部は、前記ガスラインに配置され、前記第1のファンの駆動によるガスの流れと同じ向きにガスを流すための第2のファンをさらに備えており、
前記第1のファンは、前記第1の延伸部に配置されており、
前記第2のファンは、前記第2の延伸部に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の加熱炉。
【請求項8】
前記ガスラインに配置され、前記熱処理空間から吸引されて前記熱交換器を通過したガスを冷却するための冷却器をさらに備え、
前記冷却器には、前記第1のファンの駆動時に前記第1のファンよりも上流側となる位置に配置された第1の冷却器が含まれることを特徴とする請求項6に記載の加熱炉。
【請求項9】
前記冷却器は、ガスが流れるガス流路と、冷媒が流れる冷媒流路とが交互に積層された構造を有することを特徴とする請求項8に記載の加熱炉。
【請求項10】
前記ガスラインには、水平方向に延伸する部分と、鉛直方向に延伸する部分が含まれており、
前記冷却器は、前記ガスラインの前記第1の延伸部のうち、前記鉛直方向に延伸する部分に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の加熱炉。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱炉に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
炉内にガスを供給し、被処理物の熱処理を行う加熱炉が知られている。
【0003】
そのような加熱炉の一つとして、特許文献1には、炉内のガスを循環ファンによって炉外循環経路に導入するとともに、炉外循環経路に導入したガスを再び炉内に戻す加熱炉が開示されている。炉外循環経路には、ガスとの間で熱交換を行うための蓄熱体と、流路切替装置が設けられている。流路切替装置によって、炉外循環経路を流れるガスの流れが周期的に切り替えられることにより、炉内から炉外循環経路に導入されたガスは、蓄熱体で熱交換が行われて低温とされ、炉内に戻されるガスは、蓄熱体で熱交換が行われて高温とされてから炉内へと噴出される。そのような構成により、特許文献1に記載の加熱炉では、高温で強い循環流を炉内に供給することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-178112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、特許文献1に記載の加熱炉では、炉外循環経路に設けられている蓄熱体で蓄熱と放熱とを交互に行うため、熱交換特性の関係上、ガスの吸引とガスの噴出とを5秒~10秒程度の短いサイクルで切り替える必要がある。このため、ガスの吸引と噴出の流れを切り替えるための流路切替装置の寿命が短くなる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するものであり、本体部の熱処理空間からガスラインへのガスの吸引とガスラインから熱処理空間へのガスの噴出の切り替えが不要であるか、または、上記切り替えのタイミングを長くすることが可能な加熱炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の加熱炉は、
被処理物の熱処理を行うための熱処理空間を有し、前記熱処理空間内に配置された加熱部を備える本体部と、
熱処理を行うために必要なガスを前記本体部の前記熱処理空間に供給するガス供給部と、
前記本体部の前記熱処理空間に接続されたガスラインを有し、前記熱処理空間から前記ガスラインへのガスの吸引と、前記ガスラインに吸引されたガスの前記熱処理空間への噴出とを連続的に行う吸引噴出部と、
前記ガスラインの内部に設けられ、前記熱処理空間から吸引したガスと、前記熱処理空間へ噴出するガスとの間で熱交換を行うための換熱式の熱交換器と、
を備え、
前記ガスラインは、前記熱処理空間以外の外部からガスが供給されないように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の加熱炉は、ガスラインの内部に設けられ、熱処理空間から吸引したガスと、熱処理空間へ噴出するガスとの間で熱交換を行うための換熱式の熱交換器を備えていることにより、熱処理空間からガスラインへのガスの吸引と、ガスラインから熱処理空間へのガスの噴出とを連続的に行うことができる。このため、基本的には、ガスラインを流れるガスの流れの向きを切り替える必要がなく、必要に応じて切り替える場合でも、切り替えるタイミングを長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態における加熱炉の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示す加熱炉をII-II線に沿って切断したときの構成を模式的に示す断面図である。
コンパクト熱交換器を用いた冷却器の構成を模式的に示す斜視図である。
熱交換器の構成を模式的に示す斜視図である。
第1の実施形態における加熱炉において、熱交換器の吸引路にガスを吸引し、噴出路からガスを噴出する動作を説明するための図である。
第2の実施形態における加熱炉の構成を模式的に示す断面図である。
図6に示す加熱炉を矢印Y1の方向から見たときの構成を模式的に示す図である。
(a)は、第2の実施形態における加熱炉において、連続吸引噴出モードにおける動作を説明するための図であり、(b)は、逆洗モードにおける動作を説明するための図である。
第3の実施形態における加熱炉の構成を模式的に示す断面図である。
熱交換器から熱処理空間へ噴出されるガスの進行方向に沿った単位ベクトルと、被処理物が載置されるプレートの載置面に対して、被処理物が載置される側に延びる単位法線ベクトルとの関係を示す図である。
第4の実施形態における加熱炉の構成を模式的に示す断面図である。
連続吸引噴出モードと逆洗モードを交互に行ったときの第1のファンの回転数と逆洗用ファンの回転数との関係を示す図であって、(a)は、PWM制御でファンを駆動するときのデューティ比を60%とした場合の回転数を示し、(b)は、デューティ比を70%とした場合の回転数を示している。
第5の実施形態における加熱炉の構成を模式的に示す断面図である。
第6の実施形態における加熱炉の構成を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴を具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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