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公開番号
2023173176
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-12-07
出願番号
2022085242
出願日
2022-05-25
発明の名称
熱処理設備
出願人
大同特殊鋼株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F27B
5/04 20060101AFI20231130BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】ブルーイング処理を含む一連の熱処理を被処理品に施すことができ、設備停止により炉内雰囲気の組成が変動した場合でも再立ち上げを短時間で行うことができる熱処理設備を提供する。
【解決手段】熱処理設備1は、(A)レール10に沿って配置され、真空排気口32を備えたバッチ式の熱処理チャンバであって、被処理品Wを加熱する加熱チャンバ12と、(B)熱処理チャンバであって、過熱水蒸気または酸化性ガスを炉内に供給する供給口34Bを備え、被処理品の表面に酸化膜を形成するブルーイング処理チャンバ14と、(C)被処理品Wを収容し被処理品Wを保温する保温チャンバ56と、加熱チャンバ12若しくはブルーイング処理チャンバ14と保温チャンバ56との間で被処理品Wを受渡しする受渡しチャンバ54と、を備えた搬送ユニット20と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)搬送軌道に沿って配置され、真空排気口を備えたバッチ式の熱処理チャンバであって、被処理品を加熱する加熱チャンバと、
(B)前記熱処理チャンバであって、過熱水蒸気または酸化性ガスを炉内に供給する供給口を備え、前記被処理品の表面に酸化膜を形成するブルーイング処理チャンバと、
(C)前記被処理品を収容し該被処理品を保温する保温チャンバと、前記加熱チャンバ若しくはブルーイング処理チャンバと前記保温チャンバとの間で前記被処理品を受渡しする受渡しチャンバと、を備えた搬送ユニットと、
を有する熱処理設備。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記ブルーイング処理チャンバは、過熱水蒸気と酸化性ガスのいずれかに切り替えて炉内に供給する切替機構を更に備えている、請求項1に記載の熱処理設備。
【請求項3】
前記熱処理チャンバであって、前記加熱チャンバで加熱された前記被処理品を所定温度にまで徐冷する徐冷チャンバを更に備えている、請求項1,2の何れかに記載の熱処理設備。
【請求項4】
前記熱処理チャンバであって、被処理品に付着した油分を蒸発させる脱脂チャンバを更に備えている、請求項1,2の何れかに記載の熱処理設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は被処理品に熱処理を行う熱処理設備に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、所定形状の電磁鋼板を曲げ加工等で所定の形に成形し製造される変圧器用のトランスコアの製造では、鉄損を回復させトランス性能の向上させる歪抜焼鈍や、鋼板表面に青色または黒色の四酸化三鉄(Fe
3
O
4
)の皮膜を作り、鋼板表面を保護するブルーイング処理が行われる。これらの処理は、もっぱら連続雰囲気炉を用いて実施されるのが一般的であった(例えば下記特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら上記のような連続雰囲気炉を用いた場合、以下の点が課題とされていた。
(1)連続雰囲気炉停止後の再立上げに際して雰囲気が処理に適した状態になるのに時間を要してしまう。(2)その為、熱処理を行わない場合にも炉内雰囲気を維持する為に、炉内温度と雰囲気を維持しておく必要がある。(3)よって、休日も保安要員の配置が必要となり、また炉内状態を維持するために余分なエネルギーを要してしまう。(4)また連続炉であることから各処理品重量に応じたヒートパターン設定を行う事が出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-215159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような事情を背景とし、ブルーイング処理を含む一連の熱処理を被処理品に施すことができ、設備停止により炉内雰囲気の組成が変動した場合でも再立ち上げを短時間で行うことができる熱処理設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
而して本発明の熱処理設備は次のように規定される。即ち、
(A)搬送軌道に沿って配置され、真空排気口を備えたバッチ式の熱処理チャンバであって、被処理品を加熱する加熱チャンバと、
(B)前記熱処理チャンバであって、過熱水蒸気または酸化性ガスを炉内に供給する供給口を備え、前記被処理品の表面に酸化膜を形成するブルーイング処理チャンバと、
(C)前記被処理品を収容し該被処理品を保温する保温チャンバと、前記加熱チャンバ若しくはブルーイング処理チャンバと前記保温チャンバとの間で前記被処理品を受渡しする受渡しチャンバと、を備えた搬送ユニットと、
を有する。
【0007】
本発明の熱処理設備によれば、被処理品を、搬送ユニットを用いて複数のバッチ式の熱処理チャンバ内に、決められた順に搬送することにより、ブルーイング処理を含む一連の熱処理を被処理品に施すことができる。ここでバッチ式の各熱処理チャンバは、真空排気口を備えており、真空排気を通じて炉内雰囲気を短時間で処理に適した状態に入れ替えることができるため、一旦設備停止により炉内雰囲気の組成が変動した場合でも、その後の再立ち上げを短時間で行うことができる。このため従来の連続雰囲気炉の場合のように、熱処理を行わない場合に炉内雰囲気の状態を維持しておく必要なく、炉内雰囲気の状態を維持するためだけの無駄なエネルギー使用を削減できる。
【0008】
ここで、前記ブルーイング処理チャンバは、過熱水蒸気と酸化性ガスのいずれかに切り替えて炉内に供給する切替機構を更に備えるように構成することができる。
このようにすれば、過熱水蒸気によるブルーイング処理と、酸化性ガスによるブルーイング処理を簡便に切り替えることができる。
【0009】
また本発明の熱処理設備では、前記熱処理チャンバであって、前記加熱チャンバで加熱された前記被処理品を所定温度にまで徐冷する徐冷チャンバを更に備えるように構成することができる。
このようにすることで、加熱、徐冷、ブルーイング処理の順に熱処理を行なう、歪抜焼鈍とブルーイング処理とを含む一連の熱処理を効率良く実現することができる。
【0010】
また本発明の熱処理設備では、前記熱処理チャンバであって、被処理品に付着した油分を蒸発させる脱脂チャンバを更に備えるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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