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公開番号2023144450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-11
出願番号2022051424
出願日2022-03-28
発明の名称煉瓦壁支持装置
出願人株式会社ユキテック
代理人個人,個人
主分類F27D 1/16 20060101AFI20231003BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】内部空間、たとえば、トピードカーの炉体の炉壁上部に、アーチ状に内張りされたモルタル固化前の複数の耐火煉瓦を、それぞれ短い作業時間で簡単かつ安全に支持するレンガ壁支持装置を提供する。
【解決手段】トピードカー11の炉体12の炉壁上部12aの円形ぜり時、炉体12内に仮設された作業床31に、台車13によって走行自在なトピードカーの煉瓦壁支持装置10を載置し、台車13に放射配置された複数のエアシリンダ15のロッド15aの先端部に設けた煉瓦支持部材21により、炉壁上部12aにアーチ状に内張りされた各耐火煉瓦18を内方から押圧支持する。これにより、モルタル固化前のアーチ配列された各耐火煉瓦18を、それぞれ短い作業時間で簡単かつ安全に支持できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間に仮設された作業床に載置される支持台と、
該支持台に、放射状に配設された複数本の支持シリンダとを備え、
該複数の支持シリンダのロッドの先端部には、前記炉体の炉壁上部にアーチ状に内張りされた複数の耐火煉瓦を、各々内方から押圧して支持する複数の煉瓦支持部材が配設された煉瓦壁支持装置。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記複数本の支持シリンダは、エアシリンダである請求項1に記載の煉瓦壁支持装置。
【請求項3】
前記複数本の支持シリンダは、油圧シリンダである請求項1に記載の煉瓦壁支持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部空間、たとえばトピードカーの炉体の炉壁上部に、耐火煉瓦を円形ぜりする際に利用される煉瓦壁支持装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
高炉から出銑された溶銑を転炉等の製鋼設備に搬送するトピードカー(混銑車)には、炉壁に耐火煉瓦が内張りされたタンク状の炉体が積載されている。
ところで、この耐火煉瓦は、急激な温度変化による熱衝撃や高比重の溶銑の流動による衝撃、さらには煉瓦内に浸透した酸化鉄による変質などにより損傷を受け易い。そのため、定期的に炉壁から耐火煉瓦を剥がして、新しい耐火煉瓦に張り替える補修作業が行われている。
【0003】
特に、炉体の前後側のコニカル部の炉壁上部に耐火煉瓦を内張りする際には、熟練した作業者の手作業により、複数の耐火煉瓦をアーチ状に積み上げる「円形ぜり」が行われている。
従来の円形ぜり時には、炉体内に仮設された作業床に乗った作業者が、モルタルで炉壁に内張りされた耐火煉瓦を、"円弧状のせり枠"や"棒状ジャッキ"を用いて支持していた(非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
「中小企業総合事業団情報・技術部編" 築炉技能マニュアル-基礎編",平成12年7月,中小企業総合事業団,インターネットURL<http://www.monozukuri.org/techno/technote022.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようにせり枠などを用いた作業者の手作業で、この炉壁上部に耐火煉瓦の円形ぜりを行えば、作業に熟練が必要で時間もかかった。それだけでなく、作業中にモルタル固化前の耐火煉瓦が炉壁から剥がれ落ち、作業者が怪我をするおそれもあり、安全性に課題があった。
【0006】
そこで、発明者らは鋭意研究の結果、この円形ぜり時、炉体内に仮設された作業床に、支持台(台車により走行可能な"トピードカーの煉瓦壁支持装置")を載置し、支持台に放射配置された複数本の支持シリンダのロッドの先端部に連結された複数の煉瓦支持部材によって、炉壁上部にアーチ状に内張りされたモルタル固化前の各耐火煉瓦を、それぞれ内方から支持するようにすれば、上述した課題はすべて解消されることを知見し、この発明を完成させた。
【0007】
すなわち、この発明は、内部空間、たとえば、トピードカーの炉体の炉壁上部に、アーチ状に内張りされたモルタル固化前の複数の耐火煉瓦を短い作業時間で、簡単かつ安全に支持できる煉瓦壁支持装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、閉鎖空間に仮設された作業床に載置される支持台と、該支持台に放射状に配設された複数本の支持シリンダとを備え、該複数の支持シリンダのロッドの先端部には、前記炉体の炉壁上部にアーチ状に内張りされた複数の耐火煉瓦を、各々内方から押圧して支持する複数の煉瓦支持部材が配設された煉瓦壁支持装置である。
【0009】
支持台の種類や大きさについては任意であるものの、支持シリンダの重量に耐えうるものである必要がある。なお、支持台は移動可能な台車であってもよい。台車は、各種の駆動部を有した自走式のものでも、手動式のものでもよい。
支持シリンダの種類は限定されない。例えば、エアシリンダ、電動シリンダ、水圧シリンダ、油圧シリンダなどを採用することができる。また、駆動源は空気式でシリンダ内を油とすることも可能であり、さらには、支持シリンダは、伸縮自在な棒材とボルトなどの固定治具を用いて手動で支持するものであってもよい。
支持シリンダの使用本数は、2本以上であれば任意である。ただし、炉体上部にアーチ状に内張りされた複数の耐火煉瓦を、炉体の周方向へ10°~30°ピッチで支持できるように、5本から17本とした方が好ましい。
【0010】
各支持シリンダのロッドの最大ストロークは内部空間、たとえば、トピードカーの炉体のサイズに応じて適宜変更される。例えば、1m~1.2mのストロークでもよい。
支持台(台車)における各支持シリンダの配設位置は任意である。ただし、台車の場合、台車の安定性を考慮すれば、荷台(上板)の中央部が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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