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公開番号
2024000793
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-09
出願番号
2022099704
出願日
2022-06-21
発明の名称
電気ヒータ
出願人
三建産業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F27B
3/20 20060101AFI20231226BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】高出力で断線を抑え、しかも効率よく溶湯に熱量を伝える。
【解決手段】溶解炉200又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される溶湯Mを加熱する電気ヒータ100で、上下方向に延び下部が溶湯Mに浸漬され、内部に導電材40が挿入された縦型パイプ材10と、縦型パイプ材10の下端に連結され左右水平に延び、溶湯Mに完全に浸漬され、内部に導電材40から通電される発熱体50が設けられた連結パイプ材30とからなり、全体がL字状に形成され、連結パイプ材30の縦型パイプ材10側端には、左右に伸縮し発熱体50に電気的に接続されたバネ材61が設けられ、バネ材61に導電材40の下端に設けられた薄板片41が上方から押し付けられた状態で接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
溶解炉又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される溶湯を加熱する電気ヒータであって、
上下方向に延び下部が前記溶湯に浸漬され、内部に導電材が挿入された縦型パイプ材と、
前記縦型パイプ材の下端に連結され左右水平に延び、前記溶湯に完全に浸漬され、内部に前記導電材から通電される発熱体が設けられた連結パイプ材とからなり、全体がL字状に形成され、
前記連結パイプの前記縦型パイプ側端には、左右に伸縮し前記発熱体に電気的に接続されたバネ材が設けられ、
前記バネ材に前記導電材の下端に設けられた薄板片が上方から押し付けられた状態で接続されていることを特徴とする電気ヒータ。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記バネ材は、複数の皿バネが連結されたものであり、前記薄板片は隣接する皿バネ間に押し付けられ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
【請求項3】
前記縦型パイプ材には、上方から不活性ガスが封入されていることを特徴とする請求項1又は2つに記載の電気ヒータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶解または温度保持に使用される溶湯を加熱する電気ヒータに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、図4に示すように、発熱部7が設けられ溶湯内に浸漬される本体部6Aとそれを支持する支持部6Bを交差するように設けたL字型の電気ヒータ6が知られている(例えば、特許文献1)。
この電気ヒータ6は、本体部6Aと支持部6Bが接合管6CによってL字型に接合されたものであり、発熱部7は、本体部6A内において螺旋状に密に巻かれて円筒状となった1本のニクロム線で、支持部6B内に上方から挿入されたリード線8を接合管6C内で水平方向に折り曲げ、その先端を発熱部7に接続して発熱部7に電力が供給されている。
【0003】
これによれば、縦型の電気ヒータ1のように溶湯の深さを深くする必要がなく、溶湯の深さが浅かったとしても効率的に溶湯を加熱することができる。しかも、本体部6Aの重量は、溶湯中に浸漬された本体部6Aが溶湯から受ける浮力とつり合う重力を呈するものとされ、これにより本体部6Aと支持部6Bが接合管6CによってL字型に接合された屈曲部分における応力割れの発生を抑制することができるというものである。
【0004】
特許文献1によると、リード線8の先端は発熱部7の対応する端部に電気的に接続されていると記載されているが(段落番号(0010))、具体的に示されていない。これについては、リード線8が長期の累積使用時間等により断線した場合の対処方法が記載されていることから(段落番号(0023))、特殊な接続方法ではなく一般的な接続のものであると考えられる。一般的な接続な場合、溶湯内に浸漬された本体部6Aが熱膨張するので本体部6Aと支持部6Bの接続部に負荷がかかりリード線8が断線しやすいといった問題がある。
そして、リード線8が断線した場合には、本体部6A,支持部6B及び接合管6Cを分解してリード線8を外し新たなものを入れて組み立て、そのときにはフィラを、浸漬時の浮力とのつり合いを考慮した所定量だけ充填させる必要があるので緻密な作業が要求され交換作業に時間がかかり煩わしい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-30226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的とするところは、高出力で断線を抑え、しかも効率よく溶湯に熱量を伝えることのできる電気ヒータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の電気ヒータは、溶解炉(200)又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される溶湯(M)を加熱する電気ヒータ(100)であって、
上下方向に延び下部が前記溶湯(M)に浸漬され、内部に導電材(40)が挿入された縦型パイプ材(10)と、
前記縦型パイプ材(10)の下端に連結され左右水平に延び、前記溶湯(M)に完全に浸漬され、内部に前記導電材(40)から通電される発熱体(50)が設けられた連結パイプ材(30)とからなり、全体がL字状に形成され、
前記連結パイプ材(30)の前記縦型パイプ材(10)側端には、左右に伸縮し前記発熱体(50)に電気的に接続されたバネ材(61)が設けられ、
前記バネ材(61)に前記導電材(40)の下端に設けられた薄板片(41)が上方から押し付けられた状態で接続されていることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記バネ材(61)は、複数の皿バネ(63)が連結されたものであり、前記薄板片(41)は隣接する皿バネ(63,63)間に押し付けられ接続されることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記縦型パイプ材(10)には、上方から不活性ガスが封入されていることを特徴とする。
【0010】
なお、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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