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公開番号2023142954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-06
出願番号2022050103
出願日2022-03-25
発明の名称金属溶解保持炉
出願人株式会社メイチュー
代理人個人,個人
主分類F27B 3/20 20060101AFI20230928BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】炉体の大型化を回避するとともに、適切な溶解材料の溶解及び溶湯の保温が可能でありながら、バーナーの燃費低減を図ることができる金属溶解保持炉を提供する。
【解決手段】上部に材料投入部21を有しかつ一側に開放部25を有し、材料投入部から投入された溶解材料M1が溶解されるとともに溶解された溶湯が開放部下部の溶湯流下部26を介して流下される溶解室20と、溶解室で溶解されて流下された溶湯M2が貯留される溶湯貯留部31を有する溶湯保持室30と、溶湯保持室に、溶解室の開放部と対向して配置された加熱バーナー40と、を備え、加熱バーナーは、溶解室内の溶解材料へ向けて溶湯貯留部を跨ぐようにバーナー炎を放射させて溶解材料を直接的に加熱して溶解させるとともに、バーナー炎により溶湯貯留部に貯留された溶湯を間接的に加熱して保温する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上部に材料投入部を有しかつ一側に開放部を有しており、前記材料投入部から投入された溶解材料が溶解されるとともに、溶解された溶湯が前記開放部下部の溶湯流下部を介して流下される溶解室と、
前記溶解室の前記開放部側に前記溶湯流下部を介して配置され、前記溶解室で溶解されて流下された溶湯が貯留される溶湯貯留部を有する溶湯保持室と、
前記溶湯保持室に、前記溶解室の前記開放部と対向して配置された加熱バーナーと、
を備え、
前記加熱バーナーは、前記溶解室内の前記溶解材料へ向けて前記溶湯貯留部を跨ぐようにバーナー炎を放射させて前記溶解材料を直接的に加熱して溶解させるとともに、前記バーナー炎により前記溶湯貯留部に貯留された溶湯を間接的に加熱して保温する
ことを特徴とする金属溶解保持炉。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記加熱バーナーが、前記溶解室の炉床部より高位に配置され、前記溶解材料の下部側へ向かって前記バーナー炎を水平方向へ放射させる請求項1に記載の金属溶解保持炉。
【請求項3】
前記溶湯保持室に、前記溶湯貯留部と連通されて前記溶湯を汲み出し可能に貯留する溶湯汲出部が並設されている請求項1又は2に記載の金属溶解保持炉。
【請求項4】
前記溶湯汲出部に溶湯保持室内及び溶湯汲出部内の溶湯を保温する補助ヒーターが配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の金属溶解保持炉。
【請求項5】
前記加熱バーナーの作動時に前記溶湯保持室内の溶湯が過昇温となった場合に前記加熱バーナーの作動を停止させるバーナー制御手段を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の金属溶解保持炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶解材料を溶解するとともに、溶解された溶湯を加熱保温する金属溶解保持炉に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
アルミニウム鋳造等に用いる溶解材料の溶解に際しては、例えば、図4,5に示すように、材料投入部121から投入された溶解材料を溶解する溶解バーナー125を有する溶解室120と、溶解された溶湯M10が貯留されるとともに該溶湯M10を加熱保温する保持バーナー135を有する溶湯保持室130とを備えた金属溶解保持炉100が用いられる(特許文献1参照)。
【0003】
図において、符号111は炉本体、140は溶解室120と溶湯保持室130との間に設けられて溶解室120から流下した溶湯を一旦貯留する溶湯処理室、150は溶湯保持室130と溶湯処理室140とを区画する隔壁部、155は隔壁部150の下部側に溶湯保持室130と溶湯処理室140とが連通するように設けられて溶湯処理室140内のクリーンな溶湯を溶湯保持室130側へ流入可能とする溶湯連通部、156は隔壁部150の上部側に設けられた排ガス流通路、160は溶湯保持室130に連設された溶湯汲出部である。
【0004】
この種の金属溶解保持炉では、近年、設置場所の省スペース化、作業性、燃焼効率等を改善する要望が高まっており、小型化を図る傾向が見られる。また、金属溶解保持炉では、材料の溶解や保温等で使用される各種バーナーの燃費が作業コストに多大な影響を及ぼすものであるから、燃費の低減が特に重要な課題として挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-332948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、炉体の大型化を回避するとともに、適切な溶解材料の溶解及び溶湯の保温が可能でありながら、バーナーの燃費低減を図ることができる金属溶解保持炉を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、請求項1の発明は、上部に材料投入部を有しかつ一側に開放部を有しており、前記材料投入部から投入された溶解材料が溶解されるとともに、溶解された溶湯が前記開放部下部の溶湯流下部を介して流下される溶解室と、前記溶解室の前記開放部側に前記溶湯流下部を介して配置され、前記溶解室で溶解されて流下された溶湯が貯留される溶湯貯留部を有する溶湯保持室と、前記溶湯保持室に、前記溶解室の前記開放部と対向して配置された加熱バーナーと、を備え、前記加熱バーナーは、前記溶解室内の前記溶解材料へ向けて前記溶湯貯留部を跨ぐようにバーナー炎を放射させて前記溶解材料を直接的に加熱して溶解させるとともに、前記バーナー炎により前記溶湯貯留部に貯留された溶湯を間接的に加熱して保温することを特徴とする金属溶解保持炉に係る。
【0008】
請求項2の発明は、前記加熱バーナーが、前記溶解室の炉床部より高位に配置され、前記溶解材料の下部側へ向かって前記バーナー炎を水平方向へ放射させる請求項1に記載の金属溶解保持炉に係る。
【0009】
請求項3の発明は、前記溶湯保持室に、前記溶湯貯留部と連通されて前記溶湯を汲み出し可能に貯留する溶湯汲出部が並設されている請求項1又は2に記載の金属溶解保持炉に係る。
【0010】
請求項4の発明は、前記溶湯汲出部に溶湯保持室内及び溶湯汲出部内の溶湯を保温する補助ヒーターが配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の金属溶解保持炉に係る。
(【0011】以降は省略されています)

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