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公開番号2024088520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203750
出願日2022-12-20
発明の名称中継コネクタおよびノイズフィルタ
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H03H 7/09 20060101AFI20240625BHJP(基本電子回路)
要約【課題】コモンモードノイズを低減できる中継コネクタを提供する。
【解決手段】第1CMCCは、第1コイルと第2コイルとを含む。第2CMCCは、第3コイルと第4コイルとを含む。第1コイルの一端と第3コイルの一端とが電気的に直列に接続され、第2コイルの一端と第4コイルの一端とが電気的に直列に接続され、第1コイルの他端に電気的に接続された第1外部端子と、第2コイルの他端に電気的に接続された第2外部端子と、第3コイルの他端に電気的に接続された第3外部端子と、第4コイルの他端に電気的に接続された第4外部端子と、第1コイルと第3コイルとの接続点部に電気的に接続された第1分岐端子と、第2コイルと第4コイルとの接続点部に電気的に接続された第2分岐端子と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1コモンモードチョークコイルと第2コモンモードチョークコイルとを含む中継コネクタであって、
前記第1コモンモードチョークコイルは、第1コイルと第2コイルとを含み、
前記第2コモンモードチョークコイルは、第3コイルと第4コイルとを含み、
前記第1コイルの一端と前記第3コイルの一端とが電気的に直列に接続され、
前記第2コイルの一端と前記第4コイルの一端とが電気的に直列に接続され、
さらに、
前記第1コイルの他端に電気的に接続された第1外部端子と、
前記第2コイルの他端に電気的に接続された第2外部端子と、
前記第3コイルの他端に電気的に接続された第3外部端子と、
前記第4コイルの他端に電気的に接続された第4外部端子と、
前記第1コイルと前記第3コイルとの接続点部に電気的に接続された第1分岐端子と、
前記第2コイルと前記第4コイルとの接続点部に電気的に接続された第2分岐端子と、
を含む中継コネクタ。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1コイルの巻線と、
前記第2コイルの巻線と、
前記第3コイルの巻線と、
前記第4コイルの巻線と、
が、共通の巻き芯に巻かれ、前記第1コモンモードチョークコイルと前記第2コモンモードチョークコイルとの少なくとも一部同士が重ねて巻かれている
請求項1に記載の中継コネクタ。
【請求項3】
前記第1コイルの巻線と、前記第2コイルの巻線とが、共通の巻き芯に巻かれ、
前記第3コイルの巻線と、前記第4コイルの巻線とが、前記共通の巻き芯に巻かれており、
前記第1コイルおよび前記第2コイルの巻線が巻かれている部分と、前記第3コイルおよび前記第4コイルの巻線が巻かれている部分との間に、巻線が巻かれていない部分を有する
請求項1に記載の中継コネクタ。
【請求項4】
前記第1コイルの巻線と、前記第2コイルの巻線とが、第1の巻き芯に巻かれており、
前記第3コイルの巻線と、前記第4コイルの巻線とが、第2の巻き芯に巻かれている
請求項1に記載の中継コネクタ。
【請求項5】
前記第1コモンモードチョークコイルによるノイズ除去周波数帯域は、前記第2コモンモードチョークコイルによるノイズ除去周波数帯域とは異なる
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の中継コネクタ。
【請求項6】
前記第1外部端子と前記第3外部端子との間の配線長と、
前記第2外部端子と前記第4外部端子との間の配線長とが等しく、
かつ、
前記第1外部端子と前記第1分岐端子との間の配線長と、
前記第2外部端子と前記第2分岐端子との間の配線長とが等しい、
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の中継コネクタ。
【請求項7】
差動線路の途中に分岐線路を接続する分岐用の中継コネクタに内蔵されるノイズフィルタであって、
前記ノイズフィルタは、第1コモンモードチョークコイルと第2コモンモードチョークコイルとを含み、
前記第1コモンモードチョークコイルは、第1コイルと、第2コイルと、前記第1コイルおよび前記第2コイルを巻き付ける巻き芯とを含み、
前記第2コモンモードチョークコイルは、第3コイルと、第4コイルと、前記第3コイルおよび前記第4コイルを、前記第1コイルおよび前記第2コイルに重ねて巻き付ける前記巻き芯とを含み、
前記第1コイルの一端と前記第3コイルの一端とが電気的に直列に接続され、
前記第2コイルの一端と前記第4コイルの一端とが電気的に直列に接続され、
前記第1コイルの他端は、一方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第1外部端子に電気的に接続され、
前記第2コイルの他端は、一方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第2外部端子に電気的に接続され、
前記第3コイルの他端は、他方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第3外部端子に電気的に接続され、
前記第4コイルの他端は、他方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第4外部端子に電気的に接続され、
前記第1コイルと前記第3コイルとの接続点部は、前記分岐線路に接続するための前記中継コネクタの第1分岐端子に電気的に接続され、
前記第2コイルと前記第4コイルとの接続点部は、前記分岐線路に接続するための前記中継コネクタの第2分岐端子に電気的に接続される、ノイズフィルタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中継コネクタおよびノイズフィルタに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コモンモードチョークコイルを有するコネクタが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されているコネクタを差動線路に挿入することにより、コモンモードノイズを低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-45618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
差動線路の途中に分岐線路を設けることがある。特に、マルチドロップと呼ばれる、複数の分岐線路が接続される差動線路においては、モード変換が生じ、ノイズが発生することがある。すなわち、ノーマル信号がコモンモード信号に変換されるモード変換が生じると、コモンモードノイズを発生させることがある。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、コモンモードノイズを低減する機能を有する中継コネクタおよびノイズフィルタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のある態様による中継コネクタは、第1コモンモードチョークコイルと第2コモンモードチョークコイルとを含む中継コネクタであって、前記第1コモンモードチョークコイルは、第1コイルと第2コイルとを含み、前記第2コモンモードチョークコイルは、第3コイルと第4コイルとを含み、前記第1コイルの一端と前記第3コイルの一端とが電気的に直列に接続され、前記第2コイルの一端と前記第4コイルの一端とが電気的に直列に接続され、さらに、前記第1コイルの他端に電気的に接続された第1外部端子と、前記第2コイルの他端に電気的に接続された第2外部端子と、前記第3コイルの他端に電気的に接続された第3外部端子と、前記第4コイルの他端に電気的に接続された第4外部端子と、前記第1コイルと前記第3コイルとの接続点部に電気的に接続された第1分岐端子と、前記第2コイルと前記第4コイルとの接続点部に電気的に接続された第2分岐端子と、を含む。
【0007】
また、本開示のある態様によるノイズフィルタは、差動線路の途中に分岐線路を接続する分岐用の中継コネクタに内蔵されるノイズフィルタであって、前記ノイズフィルタは、第1コモンモードチョークコイルと第2コモンモードチョークコイルとを含み、前記第1コモンモードチョークコイルは、第1コイルと、第2コイルと、前記第1コイルおよび前記第2コイルを巻き付ける巻き芯とを含み、前記第2コモンモードチョークコイルは、第3コイルと、第4コイルと、前記第3コイルおよび前記第4コイルを、前記第1コイルおよび前記第2コイルに重ねて巻き付ける前記巻き芯とを含み、前記第1コイルの一端と前記第3コイルの一端とが電気的に直列に接続され、前記第2コイルの一端と前記第4コイルの一端とが電気的に直列に接続され、前記第1コイルの他端は、一方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第1外部端子に電気的に接続され、前記第2コイルの他端は、一方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第2外部端子に電気的に接続され、前記第3コイルの他端は、他方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第3外部端子に電気的に接続され、前記第4コイルの他端は、他方の前記差動線路に接続するための前記中継コネクタの第4外部端子に電気的に接続され、前記第1コイルと前記第3コイルとの接続点部は、前記分岐線路に接続するための前記中継コネクタの第1分岐端子に電気的に接続され、前記第2コイルと前記第4コイルとの接続点部は、前記分岐線路に接続するための前記中継コネクタの第2分岐端子に電気的に接続される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の中継コネクタおよびノイズフィルタによれば、コモンモードノイズを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の前提技術を説明するための図である。
図2は、第1実施形態による中継コネクタの電気的構成を示す回路図である。
図3は、第1実施形態による中継コネクタの構造の例を示す図である。
図4は、本実施形態のコネクタの動作を説明する図である。
図5は、第2実施形態による中継コネクタの構造の例を示す図である。
図6は、第2実施形態による中継コネクタの製造工程を説明する図である。
図7は、第2実施形態による中継コネクタの製造工程を説明する図である。
図8は、図7中のCMCCパッケージの外観を示す図である。
図9は、図7中のCMCCパッケージの外観を示す図である。
図10は、第2実施形態の中継コネクタに用いるCMCCパッケージの例を示す図である。
図11は、第3実施形態による中継コネクタの構造の例を示す図である。
図12は、第4実施形態による中継コネクタの構造の例を示す図である。
図13は、第5実施形態による中継コネクタの構造の例を示す図である。
図14は、第5実施形態による中継コネクタの製造工程を説明する図である。
図15は、第5実施形態による中継コネクタの製造工程を説明する図である。
図16は、第6実施形態による中継コネクタの電気的構成を示す回路図である。
図17は、本実施形態による中継コネクタの周波数特性の例を示す図である。
図18は、図16の中継コネクタの変形例の中継コネクタの電気的構成を示す回路図である。
図19は、中継コネクタについての周波数特性の測定の例を説明する図である。
図20は、図19に示す接続状態に相当する回路図である。
図21は、測定した周波数特性の例を示す図である。
図22は、ケーブルの接続状態を変更した後の状態に相当する回路図である。
図23は、測定した周波数特性の例を示す図である。
図24は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
図25は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
図26は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
図27は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
図28は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
図29は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
図30は、本開示の中継コネクタによって得られる効果を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換又は変更を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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