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公開番号2024086284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201335
出願日2022-12-16
発明の名称アナログスイッチ回路
出願人コーデンシ株式会社
代理人個人
主分類H03K 17/00 20060101AFI20240620BHJP(基本電子回路)
要約【課題】制御信号の値(電圧)が急激に変化した場合であっても、メイントランジスタのON状態とOFF状態の切替りに起因するノイズを十分に低減可能なアナログスイッチ回路を提供する。
【解決手段】アナログスイッチ回路は、スイッチ本体回路と、制御回路3と、を備える。制御回路3は、第1論理ゲート31と、第2論理ゲート32と、第1帰還回路3aと、第2帰還回路3bと、を備える。第1論理ゲート31及び第2論理ゲート32には、制御入力信号が入力される。第1帰還回路3aは、第1論理ゲート31の出力を分岐した信号を第2論理ゲート32に入力する。第2帰還回路3bは、第2論理ゲート32の出力を分岐した信号を第1論理ゲート31に入力する。制御入力信号のHi/Loが反転した際に、第1帰還回路3aと第2帰還回路3bに起因して、第1タイミング信号のHi/Loと第2タイミング信号は、Hi/Loの反転タイミングが異なる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1反転信号と第1非反転信号を含む第1タイミング信号と、第2反転信号と第2非反転信号を含む第2タイミング信号がタイミング信号として入力され、当該タイミング信号に基づいてON状態とOFF状態を切り替えるスイッチ本体回路と、
前記タイミング信号を出力する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、
制御入力信号が入力される第1論理ゲートと、
前記制御入力信号が入力される第2論理ゲートと、
前記第1論理ゲートの出力を分岐した信号を前記第2論理ゲートに入力する第1帰還回路と、
前記第2論理ゲートの出力を分岐した信号を前記第1論理ゲートに入力する第2帰還回路と、
を備え、
前記第1論理ゲートの出力を分岐して反転した信号が前記第1反転信号であり、
前記第1論理ゲートの出力を分岐して非反転した信号が前記第1非反転信号であり、
前記第2論理ゲートの出力を分岐して反転した信号が前記第2反転信号であり、
前記第2論理ゲートの出力を分岐して非反転した信号が前記第2非反転信号であり、
前記制御入力信号のHi/Loが反転した際に、前記第1帰還回路と前記第2帰還回路に起因して、前記第1タイミング信号のHi/Loの反転タイミングと、前記第2タイミング信号のHi/Loの反転タイミングと、が異なることを特徴とするアナログスイッチ回路。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記制御回路は、
前記第1論理ゲートの出力を遅延させる第1遅延回路と、
前記第2論理ゲートの出力を遅延させる第2遅延回路と、
を備えることを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項3】
請求項2に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1遅延回路及び前記第2遅延回路は、それぞれ、偶数個のインバータを含むことを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項4】
請求項2に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1遅延回路及び前記第2遅延回路は、それぞれ、ローパスフィルタ回路を含むことを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項5】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1論理ゲートの出力を分岐して1つのインバータを介して反転した信号が前記第1反転信号であり、
前記第1論理ゲートの出力を分岐して前記インバータを介さない信号が前記第1非反転信号であり、
前記第2論理ゲートの出力を分岐して1つの前記インバータを介して反転した信号が前記第2反転信号であり、
前記第2論理ゲートの出力を分岐して前記インバータを介さない信号が前記第2非反転信号であることを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項6】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1論理ゲートの出力を分岐して奇数個のインバータを介して反転した信号が前記第1反転信号であり、
前記第1論理ゲートの出力を分岐して偶数個の前記インバータを介した信号が前記第1非反転信号であり、
前記第2論理ゲートの出力を分岐して奇数個の前記インバータを介して反転した信号が前記第2反転信号であり、
前記第2論理ゲートの出力を分岐して偶数個の前記インバータを介した信号が前記第2非反転信号であることを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項7】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1論理ゲートが第1NANDゲートであり、
前記第2論理ゲートが第2NANDゲートであり、
前記第1NANDゲートに入力される前記制御入力信号は非反転であり、
前記第2NANDゲートに入力される前記制御入力信号はインバータにより反転されることを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項8】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1論理ゲートが第1NORゲートであり、
前記第2論理ゲートが第2NORゲートであり、
前記第1NORゲートに入力される前記制御入力信号は非反転であり、
前記第2NORゲートに入力される前記制御入力信号はインバータにより反転されることを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項9】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記第1論理ゲートがANDゲートであり、
前記第2論理ゲートがORゲートであり、
前記ANDゲートに入力される前記制御入力信号は非反転であり、
前記ORゲートに入力される前記制御入力信号は非反転であることを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項10】
請求項1に記載のアナログスイッチ回路であって、
前記スイッチ本体回路は、
当該スイッチ本体回路のON状態とOFF状態を切り替えるスイッチとして機能し、第1非反転信号が入力される第1メイントランジスタと、
当該スイッチ本体回路のON状態とOFF状態を切り替えるスイッチとして機能し、第1反転信号が入力される第2メイントランジスタと、
前記第1メイントランジスタの出力側に接続されており、前記第1メイントランジスタとバックゲート同士が接続されており、前記第1反転信号が入力される第1ダミートランジスタと、
前記第2メイントランジスタの出力側に接続されており、前記第2メイントランジスタとバックゲート同士が接続されており、前記第1非反転信号が入力される第2ダミートランジスタと、
を備えることを特徴とするアナログスイッチ回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ本体回路と制御回路を備えるアナログスイッチ回路に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタを並列に配置して構成されるアナログスイッチ本体回路と、アナログスイッチ本体回路を動作させる制御回路と、を開示する。制御回路には複数のインバータが配置されており、PMOSトランジスタのゲートとNMOSトランジスタのゲートに互いに逆相の制御電圧を供給することにより、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタがONの状態と、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタがOFFの状態と、を切り替えることができる。
【0003】
更に、特許文献1のアナログスイッチ本体回路は、上述したメイントランジスタ(PMOSトランジスタとNMOSトランジスタ)に加え、複数のサブトランジスタを備える。サブトランジスタは、メイントランジスタのバックゲートをソースに接続する状態と、メイントランジスタのバックゲートを所定の電位(PMOSトランジスタの場合は高電位、NMOSトランジスタの場合は低電位)に接続する状態と、を切り替える。特許文献1では、閾値が異なる複数のインバータを配置し、傾斜特性を有する制御信号を入力することにより、メイントランジスタの動作タイミングと、サブトランジスタの動作タイミングと、に時間差を設けている。これにより、メイントランジスタのON状態とOFF状態の切り替わりに起因するノイズを低減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-19075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の回路構成では、制御信号の値(電圧)が急激に変化した場合、メイントランジスタの動作タイミングと、サブトランジスタの動作タイミングと、の時間差が短くなる。その結果、メイントランジスタのON状態とOFF状態の切替りに起因するノイズを十分に低減できない可能性がある。
【0006】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、制御信号の値(電圧)が急激に変化した場合であっても、メイントランジスタのON状態とOFF状態の切替りに起因するノイズを十分に低減可能なアナログスイッチ回路を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0008】
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のアナログスイッチ回路が提供される。即ち、アナログスイッチ回路は、スイッチ本体回路と、制御回路と、を備える。前記スイッチ本体回路には、第1反転信号と第1非反転信号を含む第1タイミング信号と、第2反転信号と第2非反転信号を含む第2タイミング信号と、がタイミング信号として入力される。前記スイッチ本体回路は、前記タイミング信号に基づいてON状態とOFF状態を切り替える。前記制御回路は、前記タイミング信号を出力する。前記制御回路は、第1論理ゲートと、第2論理ゲートと、第1帰還回路と、第2帰還回路と、を備える。前記第1論理ゲートには、制御入力信号が入力される。前記第2論理ゲートには、前記制御入力信号が入力される。前記第1帰還回路は、前記第1論理ゲートの出力を分岐した信号を前記第2論理ゲートに入力する。前記第2帰還回路は、前記第2論理ゲートの出力を分岐した信号を前記第1論理ゲートに入力する。前記第1論理ゲートの出力を分岐して反転した信号が前記第1反転信号である。前記第1論理ゲートの出力を分岐して非反転した信号が前記第1非反転信号である。前記第2論理ゲートの出力を分岐して反転した信号が前記第2反転信号である。前記第2論理ゲートの出力を分岐して非反転した信号が前記第2非反転信号である。前記制御入力信号のHi/Loが反転した際に、前記第1帰還回路と前記第2帰還回路に起因して、前記第1タイミング信号のHi/Loの反転タイミングと、前記第2タイミング信号のHi/Loの反転タイミングと、が異なる。
【0009】
制御入力信号の値(電圧)が急激に変化しても、第1タイミング信号と第2タイミング信号のHi/Loの反転タイミングを異ならせることができる。また、論理ゲートを用いた単純な構成で両者のHi/Loの反転タイミングを異ならせることができる。その結果、制御入力信号の値が急激に変化しても、スイッチ本体回路のON状態とOFF状態の切替りに起因するノイズを十分に低減できる。
【0010】
前記のアナログスイッチ回路においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記制御回路は、第1遅延回路と、第2遅延回路と、を備える。前記第1遅延回路は、前記第1論理ゲートの出力を遅延させる。前記第2遅延回路は、前記第2論理ゲートの出力を遅延させる。
(【0011】以降は省略されています)

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