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公開番号2024082305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196049
出願日2022-12-08
発明の名称受信回路及び光受信回路
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H03F 3/08 20060101AFI20240613BHJP(基本電子回路)
要約【課題】利得を変化させる際の周波数特性の変動を低減すること。
【解決手段】第1差動電流信号に応じて第2差動電流信号を生成する定電流回路と、前記第2差動電流信号から生成した第3差動電流信号を第1出力ノードおよび第2出力ノードから出力する電流分流回路と、第3入力ノードおよび第4入力ノードから入力される前記第3差動電流信号に応じて差動電圧信号を第1出力端子および第2出力端子から出力する差動TIA回路と、を備え、差動TIA回路は、第3入力ノードと第2出力端子との間に接続される第1帰還抵抗素子と、第4入力ノードと第1出力端子との間に接続される第2帰還抵抗素子と、を備え、前記第1出力ノード、前記第2出力ノード、前記第1出力端子および前記第2出力端子のそれぞれの平均電圧は、互いに等しくなるように設定されている、受信回路。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1差動電流信号が入力される第1入力ノードおよび第2入力ノードと、前記第1入力ノードに接続された第1電流源と、前記第2入力ノードに接続された第2電流源と、を備え、前記第1差動電流信号に応じて第2差動電流信号を生成する定電流回路と、
前記第2差動電流信号から第3差動電流信号を生成する電流分流回路であって、前記第3差動電流信号を出力する第1出力ノードおよび第2出力ノードを備え、第1制御電圧および第2制御電圧に応じて前記第2差動電流信号から分割された反転分流信号および非反転分流信号を互いに足し合わせて前記第3差動電流信号の振幅を前記第2差動電流信号の振幅より小さく設定する電流分流回路と、
第1負荷抵抗素子および第2負荷抵抗素子を備え、前記第1負荷抵抗素子は前記第1出力ノードに接続され、前記第2負荷抵抗素子は前記第2出力ノードに接続される、負荷回路と、
前記第3差動電流信号が入力される第3入力ノードおよび第4入力ノードと、差動電圧信号を出力する第1出力端子および第2出力端子と、第3入力ノードと第2出力端子との間に接続される第1帰還抵抗素子と、第4入力ノードと第1出力端子との間に接続される第2帰還抵抗素子と、を備え、前記第3差動電流信号に応じて前記差動電圧信号を生成する差動トランスインピーダンス増幅回路と、
を備え、
前記第1出力ノード、前記第2出力ノード、前記第1出力端子および前記第2出力端子のそれぞれの平均電圧は、互いに等しくなるように設定されている、
受信回路。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1電流源は、第1電流を供給し、
前記第2電流源は、第2電流を供給し、
前記第2電流は、前記第1電流の電流値と同じ電流値を有し、
前記第2負荷抵抗素子は、前記第1負荷抵抗素子の抵抗値と同じ抵抗値を有し、
前記差動トランスインピーダンス増幅回路は、第3電流源、第3負荷抵抗素子および第4負荷抵抗素子をさらに備え、
前記第3電流源は、第3電流を供給し、
前記第4負荷抵抗素子は、前記第3負荷抵抗素子の抵抗値と同じ抵抗値を有し、
前記第3電流は、前記第3負荷抵抗素子に流れる平均電流と前記第4負荷抵抗素子に流れる平均電流との和に等しい、
請求項1に記載の受信回路。
【請求項3】
前記差動トランスインピーダンス増幅回路は、第5負荷抵抗素子をさらに備え、
前記第5負荷抵抗素子は、一端が前記第3負荷抵抗素子と前記第4負荷抵抗素子に接続され、他端が電源配線に接続されている、請求項2に記載の受信回路。
【請求項4】
第1電流信号が入力される第1入力端子と、
第2電流信号が入力される第2入力端子と、
前記第1電流信号から第1直流電流を引き抜くとともに、前記第2電流信号から第2直流電流を引き抜くことで、前記第1差動電流信号を生成する電流引抜回路と、をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信回路。
【請求項5】
基準電圧を生成する基準電圧回路と、
前記第3入力ノードの電圧と前記第4入力ノードの電圧が前記基準電圧と同じになるように前記第1直流電流と前記第2直流電流の引き抜きを制御する帰還制御回路と、をさらに備える、請求項4に記載の受信回路。
【請求項6】
前記第1電流源は、第1電流を供給する第1トランジスタを含み、
前記第2電流源は、第2電流を供給する第2トランジスタを含み、
前記電流分流回路は、前記第1トランジスタのコレクタに接続される第4トランジスタと、前記第2トランジスタのコレクタに接続される第5トランジスタと、を含み、
前記基準電圧回路は、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの各ベースにベースが接続される第6トランジスタと、前記第6トランジスタのコレクタに接続される第7トランジスタと、を含む、請求項5に記載の受信回路。
【請求項7】
基準電流を生成する基準電流回路をさらに備え、
前記第1電流源は、第1電流を供給する第1トランジスタを含み、
前記第2電流源は、第2電流を供給する第2トランジスタを含み、
前記第3電流源は、第3電流を供給する第3トランジスタを含み、
前記基準電流回路は、前記第1電流、前記第2電流および前記第3電流の温度又は電源電圧に対する変化が前記基準電流の温度又は電源電圧に対する変化と等しくなるように前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタおよび前記第3トランジスタの各ベースに電流を供給する、請求項2又は請求項3に記載の受信回路。
【請求項8】
第1光信号に応じて第1電流信号を生成する第1受光素子と、
第2光信号に応じて第2電流信号を生成する第2受光素子と、
前記第1受光素子が接続される第1入力端子と、前記第2受光素子が接続される第2入力端子と、を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信回路と、
を備える、光受信回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、受信回路及び光受信回路に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、利得可変増幅回路として、ギルバート回路を用いた回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-224162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
長距離光通信に用いられるデジタルコヒーレント光伝送方式などでは、広い光入力パワー範囲において光信号を電気信号に変換して電気信号を歪み無く増幅する性能が求められる。多くの受信回路は、この要求に対応するため、利得可変機構を備える。
【0005】
しかしながら、利得を変化させる際、利得の周波数特性が変動する場合がある。周波数特性の変動は、電気信号の歪みの原因となり得る。
【0006】
本開示は、利得を変化させる際の周波数特性の変動を低減可能な受信回路及び光受信回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、
第1差動電流信号が入力される第1入力ノードおよび第2入力ノードと、前記第1入力ノードに接続された第1電流源と、前記第2入力ノードに接続された第2電流源と、を備え、前記第1差動電流信号に応じて第2差動電流信号を生成する定電流回路と、
前記第2差動電流信号から第3差動電流信号を生成する電流分流回路であって、前記第3差動電流信号を出力する第1出力ノードおよび第2出力ノードを備え、第1制御電圧および第2制御電圧に応じて前記第2差動電流信号から分割された反転分流信号および非反転分流信号を互いに足し合わせて前記第3差動電流信号の振幅を前記第2差動電流信号の振幅より小さく設定する電流分流回路と、
第1負荷抵抗素子および第2負荷抵抗素子を備え、前記第1負荷抵抗素子は前記第1出力ノードに接続され、前記第2負荷抵抗素子は前記第2出力ノードに接続される、負荷回路と、
前記第3差動電流信号が入力される第3入力ノードおよび第4入力ノードと、差動電圧信号を出力する第1出力端子および第2出力端子と、第3入力ノードと第2出力端子との間に接続される第1帰還抵抗素子と、第4入力ノードと第1出力端子との間に接続される第2帰還抵抗素子と、を備え、前記第3差動電流信号に応じて前記差動電圧信号を生成する差動トランスインピーダンス増幅回路と、
を備え、
前記第1出力ノード、前記第2出力ノード、前記第1出力端子および前記第2出力端子のそれぞれの平均電圧は、互いに等しくなるように設定されている、
受信回路を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、利得を変化させる際の周波数特性の変動を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る光受信回路の構成例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る受信回路の構成例を示す図である。
図3は、光受信回路のO/E応答の周波数特性を示す図である。
図4は、光受信回路のO/E応答の周波数特性を示す図である。
図5は、差動振幅調整回路の入出力特性を示すグラフである。
図6は、図5の各利得設定での利得制御電圧Vgcp-Vgcnを示す図である。
図7は、差動振幅調整回路10の利得を制御する制御回路を示す図である。
図8は、制御回路の構成例を示す図である。
図9は、第2実施形態に係る受信回路の構成例を示す図である。
図10は、第3実施形態に係る受信回路の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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