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公開番号2024086248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201275
出願日2022-12-16
発明の名称光ファイバ用ガラス母材の製造方法及び光ファイバの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03B 37/012 20060101AFI20240620BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】光ファイバを効率良く製造することができる光ファイバ用ガラス母材の製造方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ用ガラス母材の製造方法は、長手方向に延在する出発石英管の周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス微粒子堆積体を作製する工程と、ガラス微粒子堆積体を焼結して透明ガラス管材を作製する工程と、透明ガラス管材の内部をエッチングすることにより、透明ガラス管材の内部から出発石英管を含む領域を除去する工程と、出発石英管が除去された透明ガラス管材にガラスロッドを挿入する工程と、透明ガラス管材を加熱することにより、透明ガラス管材とガラスロッドとを一体化する工程と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延在する出発石英管の周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス微粒子堆積体を作製する工程と、
前記ガラス微粒子堆積体を焼結して透明ガラス管材を作製する工程と、
前記透明ガラス管材の内部をエッチングすることにより、前記透明ガラス管材の内部から前記出発石英管を含む領域を除去する工程と、
前記出発石英管が除去された前記透明ガラス管材にガラスロッドを挿入する工程と、
前記透明ガラス管材を加熱することにより、前記透明ガラス管材と前記ガラスロッドとを一体化する工程と、
を備える、光ファイバ用ガラス母材の製造方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記出発石英管の断面二次モーメントを前記長手方向における前記出発石英管の長さで除した値が2.08mm

以上11.33mm

以下である、
請求項1に記載の光ファイバ用ガラス母材の製造方法。
【請求項3】
前記出発石英管は、純石英ガラスである、
請求項1に記載の光ファイバ用ガラス母材の製造方法。
【請求項4】
前記長手方向における前記出発石英管の長さは、800mm以上3000mm以下である、
請求項1に記載の光ファイバ用ガラス母材の製造方法。
【請求項5】
前記ガラス微粒子堆積体を作製する工程において、前記ガラス微粒子堆積体の嵩密度が0.20g/cm

以上0.61g/cm

以下となるように、前記ガラス微粒子堆積体を作製する、
請求項1に記載の光ファイバ用ガラス母材の製造方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光ファイバ用ガラス母材の製造方法によって製造される光ファイバ用ガラス母材を準備する工程と、
前記光ファイバ用ガラス母材を線引きして前記光ファイバを製造する工程と、
を備える、光ファイバの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバ用ガラス母材の製造方法及び光ファイバの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光ファイバにおけるコアとなるコアガラスの製造方法が開示されている。この製造方法では、出発石英管の周囲にガラス微粒子堆積体を堆積させて焼結することにより、透明ガラス管材が製造される。そして、透明ガラス管材の内部にエッチング用ガスを導入して出発石英管を除去した後に、透明ガラス管材を中実化することで光ファイバ用コアガラス母材を製造する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009―161392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、長距離伝送用のガラス製光ファイバの価格下落に伴い、光ファイバを更に効率良く製造することが望まれている。具体的には、光ファイバにおけるコア及びクラッドとなる光ファイバ用ガラス母材を更に効率良く製造することが望まれている。
【0005】
本開示は、光ファイバを効率良く製造することができる、光ファイバ用ガラス母材の製造方法及び光ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る光ファイバ用ガラス母材の製造方法は、長手方向に延在する出発石英管の周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス微粒子堆積体を作製する工程と、ガラス微粒子堆積体を焼結して透明ガラス管材を作製する工程と、透明ガラス管材の内部をエッチングすることにより、透明ガラス管材から出発石英管を含む領域を除去する工程と、出発石英管が除去された透明ガラス管材にガラスロッドを挿入する工程と、透明ガラス管材を加熱することにより、透明ガラス管材とガラスロッドとを一体化する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、光ファイバを効率良く製造することできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る光ファイバ用ガラス母材の例示的な断面図である。
図2は、光ファイバ用ガラス母材の製造方法を含む光ファイバの製造方法を説明するためのフローチャートである。
図3は、ガラス微粒子堆積体を作製する工程を説明するための模式図である。
図4は、ガラス微粒子堆積体を焼結してクラッド用の透明ガラス管材を作製する工程を説明するための模式図である。
図5は、透明ガラス管材の内部から出発石英管を含む領域を除去する工程を説明するための模式図である。
図6は、透明ガラス管材にコア用のガラスロッドを挿入する工程を説明するための模式図である。
図7は、透明ガラス管材とガラスロッドとを一体化する工程を説明するための模式図である。
図8は、実験例について説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態に係る光ファイバ用ガラス母材の製造方法は、長手方向に延在する出発石英管の周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス微粒子堆積体を作製する工程と、ガラス微粒子堆積体を焼結して透明ガラス管材を作製する工程と、透明ガラス管材の内部をエッチングすることにより、透明ガラス管材から出発石英管を含む領域を除去する工程と、出発石英管が除去された透明ガラス管材にガラスロッドを挿入する工程と、透明ガラス管材を加熱することにより、透明ガラス管材とガラスロッドとを一体化する工程と、を備える。
【0010】
この光ファイバ用ガラス母材の製造方法では、出発石英管の周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス微粒子堆積体が製造される。かかる構成によれば、ガラス微粒子を堆積させる対象物である出発石英管が中空であり、対象物に孔を開ける必要が無いため、例えば当該対象物が中実である場合と比較して、光ファイバ用ガラス母材を効率良く製造することができる。その結果、光ファイバを効率良く製造することが可能となる。また、特許文献1のように、出発石英管を除去した後にコラプスする方法では、コア中心部の屈折率分布の制御が難しい。これに対して、この光ファイバ用ガラス母材の製造方法では、コア用のガラスロッドを挿入するので、制御された屈折率分布の光ファイバを効率よく製造できる。
(【0011】以降は省略されています)

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