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公開番号2024039850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144524
出願日2022-09-12
発明の名称ガラス成形装置
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 17/06 20060101AFI20240315BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】本発明では、流動する溶融ガラスに対する流れ方向に垂直な方向の濡れ性を有意に改善することが可能なガラス成形装置を提供することを目的とする。
【解決手段】溶融ガラスの成形に使用されるガラス成形装置であって、流動する溶融ガラスと接する表面を有する構成部材と、前記構成部材の前記表面の少なくとも一部に形成された溝構造と、を有し、前記溝構造は、前記溶融ガラスの流れ方向に対して略垂直な第1の方向に延在する1または2以上の溝を有する、ガラス成形装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶融ガラスの成形に使用されるガラス成形装置であって、
流動する溶融ガラスと接する表面を有する構成部材と、
前記構成部材の前記表面の少なくとも一部に形成された溝構造と、
を有し、
前記溝構造は、前記溶融ガラスの流れ方向に対して略垂直な第1の方向に延在する1または2以上の溝を有する、ガラス成形装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記溝は、複数存在する、請求項1に記載のガラス成形装置。
【請求項3】
隣接する溝同士のピッチPの最小値は、0.1mm~8.0mmの範囲である、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項4】
各溝は、幅Wおよび深さdを有し、
前記幅Wは、0.1mm~5.0mmの範囲であり、前記深さdは、0.1mm~5.0mmの範囲である、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項5】
各溝の底部は、平面状または曲面状である、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項6】
各溝の側壁は、深さ方向に平行な垂直面または非垂直面である、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項7】
隣接する溝同士は、平坦面で仕切られている、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項8】
前記構成部材は、相互に対向する両端部を有し、
各溝は、少なくとも前記両端部に形成されている、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項9】
各溝は、前記第1の方向に沿って、直線状に延在する、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
【請求項10】
前記構成部材の前記表面は、白金または白金合金で構成されている、請求項1または2に記載のガラス成形装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス成形装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス板を連続的に製造する方法として、例えば、フュージョン法が知られている。
【0003】
フュージョン法では、ガラス原料を溶解することにより得られた溶融ガラスが、成形装置の上部に供給される。成形装置は、断面が下向きに尖った略くさび状となっており、溶融ガラスは、この成形装置の対向する2つの側面に沿って流下される。両側面に沿って流下する溶融ガラスは、成形装置の下側端部で合流、一体化され、ガラスリボンが成形される。その後、このガラスリボンは、ローラなどの牽引部材により、徐冷されながら下向きに牽引され、所定の寸法で切断される(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-028005号公報
特表2015-523953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フュージョン法において、成形装置の両側面に沿って流下する溶融ガラスの挙動は、成形装置の側面を構成する部材(以下、そのような流動する溶融ガラスと接触する表面を有する部材をまとめて「構成部材」と称する)の影響を受ける。例えば、構成部材の溶融ガラスに対する濡れ性が良好ではない場合、溶融ガラスは、構成部材に対して濡れ広がり難くなる。その結果、下流側ほど、溶融ガラスおよびガラスリボンの幅(流れ方向に垂直な方向の長さ)が減少する現象が生じ得る。
【0006】
そのような溶融ガラスおよびガラスリボンの幅の縮小は、成形されるガラスリボンの厚さの不均一化につながり、また製造されるガラス板の品質が低下し得るため、好ましくない。
【0007】
特に、白金材料は、溶融ガラスに対して耐性を有するため、現在のガラス成形装置の様々な箇所で使用されている。しかしながら、白金材料は、溶融ガラスに対する濡れ性があまり良好ではなく、構成部材に白金材料を使用した場合、前述の問題がより顕著となり得る。
【0008】
このような問題に対処するため、構成部材としてスズを含む白金合金を使用し、構成部材の溶融ガラスに対する濡れ性を改善することが報告されている(特許文献2)。
【0009】
しかしながら、白金合金中に含まれるスズは、ガラスリボンを汚染する原因となり得る。このように、流動する溶融ガラスに対する流れ方向に垂直な方向の濡れ性を高める方策については、現在もなおニーズがある。
【0010】
なお、上記の問題は、フュージョン法に特有の問題ではない。すなわち、溶融ガラスの成形に使用されるガラス成形装置には、流動する溶融ガラスと接触する構成部材が必ず存在する。このため、上記の問題は、各種ガラス成形装置において等しく生じ得る。
(【0011】以降は省略されています)

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