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公開番号2024037179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2023143999
出願日2023-09-05
発明の名称ガラス、及びガラスの製造方法
出願人日本山村硝子株式会社
代理人個人
主分類C03C 3/087 20060101AFI20240311BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス以外の材料から再生された再生材料を活用したガラス、及び当該ガラスの製造方法の提供を目的とした。
【解決手段】本発明のガラスは、ガラス以外の材料から再生されるガラス成形用再生材料を用いて形成されたものであり、前記ガラス成形用再生材料として、貝殻又は貝殻を用いた成形品に由来する貝殻由来再生材料をカルシウム成分として含むものが用いられること、を特徴とするものである。当該ガラスは、ガラス以外の材料から再生される再生材料を一部又は全部として含むガラス成形用再生材料を用い、前記ガラス成形用再生材料として、貝殻又は貝殻を用いた成形品に由来する貝殻由来再生材料をガラス成形のためのカルシウム成分の一部又は全部として準備する工程を含む一又は複数の工程からなる製造方法により製造される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス以外の材料から再生されるガラス成形用再生材料を用いて形成されたものであって、
前記ガラス成形用再生材料が、貝殻又は貝殻を用いた成形品に由来する貝殻由来再生材料をカルシウム成分として含むものを構成材料として形成されたものであること、
を特徴とするガラス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
ガラス以外の材料から再生されるガラス成形用再生材料を用いて形成されたガラスであって、
前記ガラス成形用再生材料が、カルサイト、及びアラゴナイトのいずれか一方又は双方を含むものに由来するものを構成材料として形成されたものであること、
を特徴とするガラス。
【請求項3】
前記ガラス成形用再生材料の一部又は全部に由来する蛍光特性を有すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項4】
前記ガラス成形用再生材料の一部又は全部に由来する蛍光特性を有するものであり、
前記蛍光特性を発現する前記ガラス成形用再生材料が、カルサイトを含むものであること、
を特徴とする請求項3に記載のガラス。
【請求項5】
前記蛍光特性を発現する前記ガラス成形用再生材料が、空気雰囲気下において20[℃/min]の昇温速度により50℃以上600℃以下の範囲内で昇温し、基準試料としてアルミナを用い、水洗により洗浄した試料を乾燥させた後に粉砕した状態の条件下おけるTG-DTA分析結果において、4.0[%]以上10.0[%]以下の重量減少を示す材料を前記構成材料として含むものであること、を特徴とする請求項3又は4に記載のガラス。
【請求項6】
前記構成材料が、真珠貝、及び棘皮動物のいずれか一方又は双方に由来するものであること、
を特徴とする請求項3又は4に記載のガラス。
【請求項7】
前記真珠貝が、アコヤガイ、シロチョウガイ、及びクロチョウガイの少なくともいずれかであり、
前記棘皮動物が、ウニであること、
を特徴とする請求項6に記載のガラス。
【請求項8】
ガラス以外の材料から再生される再生材料を一部又は全部として含むガラス成形用再生材料を用いたガラスの製造方法であって、
前記ガラス成形用再生材料として、貝殻又は貝殻を用いた成形品に由来する貝殻由来再生材料をガラス成形のためのカルシウム成分の一部又は全部をなす構成材料として準備する工程を含むこと、
を特徴とするガラスの製造方法。
【請求項9】
ガラス以外の材料から再生される再生材料を一部又は全部として含むガラス成形用再生材料を用いたガラスの製造方法であって、
前記ガラス成形用再生材料をなす構成材料として、カルサイト、及びアラゴナイトのいずれか一方又は双方を含むものに由来するものを準備する工程を含むこと、
を特徴とするガラスの製造方法。
【請求項10】
前記構成材料が、カルサイト、及びアラゴナイトのいずれか一方又は双方を含むものに由来するものであり、所定温度未満の温度雰囲気下において準備されたものであること、を特徴とする請求項8又は9に記載のガラスの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス、及びガラスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記非特許文献1や非特許文献2に開示されているように、ガラスびんは、リユースやリサイクルの形態により再活用されてきた。具体的には、ガラスびんは、非特許文献1に開示されているように、回収した使用済みのびんに洗浄等を施して繰り返し使用する、リユースと呼ばれる形態で再活用することができる。また、ガラスびんは、非特許文献2に開示されているように、使用済みのびんを細かく砕くことによって得られたカレットを、新しいびんなどのガラス製品を作るために活用する、リサイクルと呼ばれる形態でも再活用することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
ガラスびん3R推進協議会ウェブサイト(https://www.glass-3r.jp/learn/reuse.html)
ガラスびん3R推進協議会ウェブサイト(https://www.glass-3r.jp/learn/recycle.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述したように、ガラスびんを砕いてカレットの形態にして、ガラス製品を形成するための資源として再活用する等の形態においては、新しいガラス容器のガラス製品を作成するために使用済みのガラスを活用することができる。しかしながら、限りある資源の有効活用を図ることを鑑みれば、使用済みのガラスだけでなく、ガラス以外の材料もガラスを製造するための材料として活用できるようにすることが好ましい。
【0005】
そこで本発明は、ガラス以外の材料から再生されたガラス成形用再生材料を用いて形成されたガラス、及び当該ガラスの製造方法の提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した知見に基づいて本発明者らが鋭意検討したところ、貝殻そのものや、貝殻を用いて作られたボタン等の物品については、ガラス原料を構成するカルシウム成分の一部又は全部として好適に利用できるとの知見に至った。
【0007】
(1)かかる知見に基づいて提供される本発明のガラスは、ガラス以外の材料から再生されるガラス成形用再生材料を用いて形成されたものであって、前記ガラス成形用再生材料が、貝殻又は貝殻を用いた成形品に由来する貝殻由来再生材料をカルシウム成分として含むものを構成材料として形成されたものであること、を特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、貝殻又は貝殻を用いた成形品に由来する貝殻由来再生材料をカルシウム成分として含んだガラス成形用再生材料を用いて作ったガラスを提供できる。従って、本発明は、使用済みのガラスやガラスびんを用いた従来型のリユースやリサイクルとは一線を画した方法で資源の有効利用を図ったガラスを提供できる。
【0009】
(2)本発明のガラスは、ガラス以外の材料から再生されるガラス成形用再生材料を用いて形成されたものであって、前記ガラス成形用再生材料が、カルサイト、及びアラゴナイトのいずれか一方又は双方を含むものに由来するものを構成材料として形成されたものであること、を特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、カルサイト、及びアラゴナイトのいずれか一方又は双方を含むものを由来として形成されたものを構成材料とし、当該構成材料が含まれたガラス成形用再生材料を用いて作ったガラスを提供できる。従って、本発明は、使用済みのガラスやガラスびんを用いた従来型のリユースやリサイクルとは一線を画した方法で資源の有効利用を図ったガラスを提供できる。
(【0011】以降は省略されています)

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