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公開番号2024034104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138129
出願日2022-08-31
発明の名称合わせガラス
出願人セントラル硝子株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C03C 27/12 20060101AFI20240306BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】機能性シートが合わせガラスの全面ではなく一部に設けられており、かつ、耐衝撃性試験におけるガラス破片の崩落が生じにくい合わせガラスを提供すること。
【解決手段】第一主面及び第二主面を備える第一ガラス板と、第三主面と第四主面を備える第二ガラス板と、前記第二主面と前記第三主面の間に設けられた機能性シートとを備える合わせガラスであって、前記機能性シートは、前記第二主面又は前記第三主面と接着される接着層と、前記接着層上の機能層と、を備え、前記機能性シートは、前記第二主面又は第三主面の一部に設けられており、前記機能層の厚さが10μm以下である、合わせガラス。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
第一主面及び第二主面を備える第一ガラス板と、第三主面と第四主面を備える第二ガラス板と、前記第二主面と前記第三主面の間に設けられた機能性シートとを備える合わせガラスであって、
前記機能性シートは、前記第二主面又は前記第三主面と接着される接着層と、前記接着層上の機能層と、を備え、
前記機能性シートは、前記第二主面又は第三主面の一部に設けられており、
前記機能層の厚さが10μm以下である、合わせガラス。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記接着層の厚さが100μm以下である、請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項3】
前記接着層が熱可塑性樹脂層、熱硬化性樹脂層、UV硬化性樹脂層、可視光硬化性樹脂層又は湿気硬化性樹脂層である請求項1又は2に記載の合わせガラス。
【請求項4】
前記接着層が、さらにシランカップリング剤を含む、請求項3に記載の合わせガラス。
【請求項5】
前記接着層が粘着剤層である請求項1又は2に記載の合わせガラス。
【請求項6】
前記接着層がポリビニルブチラールを含む、請求項1又は2に記載の合わせガラス。
【請求項7】
前記機能層上にシランカップリング剤系のプライマーを含むプライマー層が設けられている請求項1又は2に記載の合わせガラス。
【請求項8】
前記機能層の突刺試験による貫通荷重が0.3N以下である、請求項1又は2に記載の合わせガラス。
【請求項9】
前記合わせガラスに対する-20℃での耐衝撃性試験でのガラス崩落量が15g以下である、請求項1又は2に記載の合わせガラス。
【請求項10】
前記合わせガラスは移動体に搭載される合わせガラスであり、
前記第一ガラス板の前記第一主面が、移動体の室外側に露出される面であり、前記第一主面が凸面、かつ、前記第二主面が凹面の湾曲形状であり、
前記第二ガラス板の前記第四主面が、移動体の室内側に露出される面であり、前記第四主面が凹面、かつ、前記第三主面が凸面の湾曲形状である、請求項1又は2に記載の合わせガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、合わせガラスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車に対しヘッドアップディスプレイ(以下HUDと記載)機能を搭載する開発が行われている。HUDとは、自動車のウィンドシールドやコンバイナーといった透明板に映像を投影し、透明板に形成される虚像を運転手が認識することによって、運転手が運転中に視線をあまり動かさずに自動車の情報を取得することができる技術である。
現在は透明板を楔型にしたタイプと、透明板に偏光映像を投影するタイプに大別される。偏光映像を投影するタイプでは、透明板内に偏光の挙動を操作する機能層が設けられることが多い。
【0003】
特許文献1には、ウインドシールドガラス及びヘッドアップディスプレイシステムが開示されている。特許文献1のウインドシールドガラスには、第一の曲面ガラス板と、中間膜と、直線偏光反射板と、ヒートシール層と、第二の曲面ガラス板とが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/200697号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたヘッドアップディスプレイシステムでは、投影光を照射するプロジェクターからP偏光を含む投影光が照射され、直線偏光反射板がP偏光を反射する。すなわち、直線偏光反射板はウインドシールドガラスに対して投影光が照射される領域に設けられる必要がある。
【0006】
特許文献1の図1に記載されたウインドシールドガラスでは、第一の曲面ガラス板、中間膜、直線偏光反射板、ヒートシール層、第二の曲面ガラス板の大きさはすべて同じである。すなわち、直線偏光反射板はウインドシールドガラスの全面に渡って設けられているといえる。
しかしながら、上述したように直線偏光反射板は投影光が照射される領域に設けられる必要があるものの、投影光が照射される領域以外の領域には設けられていなくてもよい。
直線偏光反射板は高価な部材であるので、投影光が照射される領域以外の領域には直線偏光反射板を設けないようにすることで、ヘッドアップディスプレイシステムに使用するウインドシールドガラスのコストを低減することができると考えられた。
【0007】
そこで、本発明者らは、直線偏光反射板を合わせガラスの一部の、投影光が照射される部位のみに設けるようにして合わせガラスを製造した。そして、合わせガラスとして必要な各種試験を実施したところ、直線偏光反射板が合わせガラスの全面に設けられていた場合と比較して、落球試験(耐衝撃性試験)においてガラス破片の崩落、すなわち合わせガラスからの割れたガラスの脱落が生じやすくなることが判明した。
【0008】
また、直線偏光反射板とは異なる機能を有するシート状の部材をガラス板の間に挟んだ合わせガラスにおいて、シート状の部材を合わせガラスの全面ではなく一部に設けた場合においても、耐衝撃性試験においてガラス破片の崩落が生じやすくなることが判明した。
【0009】
本開示は、上記の問題に対応するためになされたものであり、直線偏光反射板や、直線偏光反射板とは異なる機能を有するシート状の部材(以下、直線偏光反射板及びその他のシート状の部材をまとめて機能性シートという)が合わせガラスの全面ではなく一部に設けられており、かつ、耐衝撃性試験におけるガラス破片の崩落が生じにくい合わせガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は次のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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