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公開番号2024039893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144612
出願日2022-09-12
発明の名称導体添加用ガラス
出願人日本山村硝子株式会社
代理人個人
主分類C03C 8/18 20060101AFI20240315BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】700~850℃の温度域で焼成でき、耐酸性に優れ、結晶の析出が効果的に抑制されたガラスを提供する。
【解決手段】導電性組成物に添加するためのガラスであって、(1)SiO2:5~18重量%、(2)B2O3:28~45重量%、(3)ZnO:38~58重量%、(4)Al2O3及びZrO2の少なくとも1種:合計1~15重量%、(5)Li2O、Na2O及びK2Oのうち少なくとも1種:合計0~7重量%を含有し、かつ、酸化鉛を実質的に含有しない、ことを特徴とする導体添加用ガラスに係る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
導電性組成物に添加するためのガラスであって、
(1)SiO

:5~18重量%
(2)B



:28~45重量%
(3)ZnO:38~58重量%
(4)Al



及びZrO

の少なくとも1種:合計1~15重量%
(5)Li

O、Na

O及びK

Oのうち少なくとも1種:合計0~7重量%
を含有し、かつ、酸化鉛を実質的に含有しない、
ことを特徴とする導体添加用ガラス。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
(1)SiO

:7~14重量%、(2)B



:33~40重量%、(3)ZnO:40~50重量%、(4)Al



及びZrO

の少なくとも1種:合計2~12重量%、(5)Li

O、Na

O及びK

Oのうち少なくとも1種:合計1~7重量%である、請求項1に記載の導体添加用ガラス。
【請求項3】
SiO

とB



との合計量が40重量%以上である、請求項1に記載の導体添加用ガラス。
【請求項4】
CuOを0~5重量%含有する、請求項1に記載の導体添加用ガラス。
【請求項5】
MgO、CaO、SrO及びBaOのうち少なくとも1種を合計0~10重量%含有する、請求項1に記載の導体添加用ガラス。
【請求項6】
示差熱分析(DTA)のDTA曲線において、900℃以下で結晶化ピーク温度(Tp)が認められない、請求項1に記載の導体添加用ガラス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品において、例えば銀、銅等の金属を含む電極等を形成するための導体ペーストに添加されるガラスに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、電子部品である電極を形成する場合、銀、銅等の金属粉末(導体粉末)とともに、それを密着させるガラス粉末、ビヒクル等を含有する導体ペーストを調製する。そして、導体ペーストをスクリーン印刷等の方法により塗布し、乾燥した後、焼成することによって電極を形成することができる。この場合、ガラス粉末は、電極を形成する温度(焼成温度)で粘度が低下し、金属粉末の間に濡れ拡がることが要求される。
【0003】
近年においては、上記金属粉末として、銀からニッケル、銅等に置き換わりつつあり、それに伴って焼成温度も700~850℃という従来よりも低い温度が採用されるようになっている。これまでの導体ペーストに添加されるガラスとしては、鉛ガラスが主流であったが、金属粉末として銅等が使用される場合は、不活性雰囲気又は還元性雰囲気での焼成が必要であるところ、鉛ガラスでは鉛成分が還元されるという問題が起こる。また、環境に有害な物質に対する規制から鉛ガラスに代わる材料が求められている。
【0004】
鉛ガラスに代わるガラスとしては、ホウ酸バリウム系ガラス、ホウ酸亜鉛系ガラス等が提案されている。
【0005】
ところが、ホウ酸バリウム系ガラスは、耐酸性が低いという問題がある。ホウ酸亜鉛系ガラスは、軟化点が高く、従って焼成温度が低くならないという問題がある。加えて、ホウ酸亜鉛系ガラスは、分相しやすく、結晶が析出しやすいため、接着強度が弱く、耐酸性が悪い。
【0006】
例えば、特許文献1ではホウ酸亜鉛系の結晶化ガラスが開示されているが、結晶化ガラスであることから、焼成時のガラスの流動性が悪く、金属粉末間に濡れ広がらず、密着性が十分ではない。また、アルカリ金属酸化物を多く含むため、耐酸性が低いという問題もある。
【0007】
また例えば、特許文献2では、ホウ酸亜鉛系ガラスにMnO

を必須成分として含有させたガラスが記載されているが、結晶化ガラスであることから、特許文献1と同様に、金属粉末間に濡れ広がらないという問題がある。また、ガラス溶融時に炉材と反応するため、炉材の消耗が激しくなるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-25637
特許第4300786号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の主な目的は、700~850℃の温度域で焼成でき、耐酸性に優れ、結晶の析出が効果的に抑制されたガラスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有するガラスが上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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