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公開番号2024037411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142264
出願日2022-09-07
発明の名称ガラス物品の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 23/023 20060101AFI20240312BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス物品の変形部の形状を容易に安定させることのできるガラス物品の製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス物品の製造方法は、ガラス母材を加熱成形することで変形部13を有するガラス物品を得る。ガラス物品の製造方法は、第1変形工程と第2変形工程とを備える。第1変形工程では、過熱蒸気HS1を用いてガラス母材を部分的に加熱成形することで第1変形部13aを有する第1成形体G1を得る。第2変形工程では、過熱蒸気を用いて第1成形体G1を部分的に加熱成形することで第2変形部を有する第2成形体を得る。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス母材を加熱成形することで変形部を有するガラス物品を得るガラス物品の製造方法であって、
過熱蒸気を用いて前記ガラス母材を部分的に加熱成形することで第1変形部を有する第1成形体を得る第1変形工程と、
過熱蒸気を用いて前記第1成形体を部分的に加熱成形することで第2変形部を有する第2成形体を得る第2変形工程と、を備える、ガラス物品の製造方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第2変形工程の前工程として前記第1変形部を降温させる後加熱工程をさらに備える、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項3】
前記第1成形体において前記第2変形工程で変形させる予定の変形予定部を、前記第2変形工程で用いる過熱蒸気よりも低温の過熱蒸気を用いて予備加熱する予備加熱工程をさらに備える、請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項4】
前記予備加熱工程は、前記後加熱工程に連続して行われる、請求項3に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項5】
前記第1成形体と、過熱蒸気発生装置において前記過熱蒸気を噴射する噴射口とを近づけることで、前記予備加熱工程から前記第2変形工程に移行させる、請求項3に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項6】
前記予備加熱工程では、前記ガラス母材の軟化点をT[℃]とした場合、T-30[℃]以上、T+90[℃]以下の範囲内の加熱温度で前記第1成形体の前記変形予定部を加熱する、請求項3に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項7】
前記後加熱工程は、前記第1変形工程で用いる過熱蒸気よりも低温の過熱蒸気を用いて前記第1変形部を降温させる工程を含む、請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項8】
前記第1成形体と、過熱蒸気発生装置において前記過熱蒸気を噴射する噴射口とを遠ざけることで、前記第1変形工程から、前記低温の過熱蒸気を用いる前記後加熱工程に移行させる、請求項7に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項9】
前記ガラス母材は、板ガラスであり、前記板ガラスの主面の面積は、過熱蒸気発生装置において前記過熱蒸気を噴射する噴射口の面積よりも大きい、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項10】
前記第1変形部及び前記第2変形部は、それぞれ凸部である、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、ガラス板を加熱炉内で加熱して軟化させた後に、その軟化したガラス板を上型及び下型により挟んでプレス加工することで、変形部を有するガラス物品を製造する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-141320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように変形部を有するガラス物品を製造する際のガラス母材の加熱には、例えば熱風が用いられている。ここで、ガラス母材を加熱する熱源として、熱風よりも伝熱性に優れる過熱蒸気を用いることで、例えば、ガラス物品の製造効率を高める効果が期待できる。ところが、過熱蒸気を噴射できる範囲よりも、ガラス母材が大きい場合、ガラス母材において加熱により変形させる部分の温度が不均一となり易い。このため、得られるガラス物品において変形部の形状が不安定となるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、ガラス物品の変形部の形状を容易に安定させることのできるガラス物品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するガラス物品の製造方法の各態様について説明する。
態様1のガラス物品の製造方法は、ガラス母材を加熱成形することで変形部を有するガラス物品を得るガラス物品の製造方法であって、過熱蒸気を用いて前記ガラス母材を部分的に加熱成形することで第1変形部を有する第1成形体を得る第1変形工程と、過熱蒸気を用いて前記第1成形体を部分的に加熱成形することで第2変形部を有する第2成形体を得る第2変形工程と、を備える。
【0007】
この方法によれば、第1変形工程と第2変形工程とにより、第1変形部の加熱成形と第2変形部の加熱成形とを段階的に行うことで、ガラス物品の第1変形部及び第2変形部の形状を容易に安定させることができる。
【0008】
態様2のガラス物品の製造方法では、態様1において、前記第2変形工程の前工程として前記第1変形部を降温させる後加熱工程をさらに備えてもよい。この方法によれば、第1変形工程で加熱成形した第1変形部が、第2変形工程中に過剰に変形することを抑えることができる。また、上記の後加熱工程では、第1変形部を加熱せずに第1変形部を降温させる場合よりも、第1成形体の全体の温度が下がり過ぎることを抑えることができる。これにより、例えば、第2変形工程を円滑に行うことができる。
【0009】
態様3のガラス物品の製造方法では、態様1又は態様2において、前記第1成形体において前記第2変形工程で変形させる予定の変形予定部を、前記第2変形工程で用いる過熱蒸気よりも低温の過熱蒸気を用いて予備加熱する予備加熱工程をさらに備えてもよい。
【0010】
この方法によれば、予備加熱工程により、第1成形体における変形予定部の温度を均一化させることができる。これにより、第2変形工程において、第1成形体に加熱成形される第2変形部の形状を安定させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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