TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024052865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-12
出願番号2024028002,2023102884
出願日2024-02-28,2018-12-21
発明の名称板状ガラス
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類C03C 3/085 20060101AFI20240405BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】耐傷性が高い板状ガラスを創案する。
【解決手段】本発明の板状ガラスは、破壊靱性K1Cが0.9以上であることを特徴とし、表面にイオン交換による圧縮応力層を有することが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
破壊靱性K
1C
が0.9MPa・m
0.5
以上であることを特徴とする板状ガラス。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
ガラス組成中のMgOの含有量が10モル%より多いことを特徴とする請求項1に記載の板状ガラス。
【請求項3】
ガラス組成として、モル%で、SiO

30~70%、Al



5~30%、B



0~15%、Li

O 0~7%、Na

O 0~20%、K

O 0~10%、MgO 10超~50%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の板状ガラス。
【請求項4】
ガラス組成中のP



の含有量が1モル%以上であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の板状ガラス。
【請求項5】
[MgO]/[Al



]≧0.9の関係を満たすことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の板状ガラス。
【請求項6】
[MgO]/[Na

O]≧1.0の関係を満たすことを特徴とする請求項1~5の何れかに記載の板状ガラス。
【請求項7】
ガラス組成中のLi

Oの含有量が0.1モル%より多いことを特徴とする請求項1に記載の板状ガラス。
【請求項8】
ガラス組成として、モル%で、SiO

60~80%、Al



1~30%、B



0~15%、Li

O 0.1超~40%、Na

O 0~20%、K

O 0~10%、MgO 0~20%を含有することを特徴とする請求項7に記載の板状ガラス。
【請求項9】
ガラス組成中にY



を0.1モル%以上含むことを特徴とする請求項1~8の何れかに記載の板状ガラス。
【請求項10】
ヤング率が90GPa以上であることを特徴とする請求項1~9の何れかに記載の板状ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板状ガラスに関し、特に携帯電話、デジタルカメラ、PDA(携帯端末)等のタッチパネルディスプレイに好適なカバーガラスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、デジタルカメラ、PDA(携帯端末)等は、益々普及する傾向にある。これらの用途には、タッチパネルディスプレイのカバーガラスとして、イオン交換処理された強化ガラスが用いられている(特許文献1、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-83045号公報
特表2016-524581号公報
【非特許文献】
【0004】
泉谷徹郎等、「新しいガラスとその物性」、初版、株式会社経営システム研究所、1984年8月20日、p.451-498
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カバーガラス、特にスマートフォンに使用されるカバーガラスは、屋外で使用されることが多いため、ハードスクラッチ、つまり幅や深さが大きな引っ掻き傷が付き易い。結果として、その傷を起点として、カバーガラスが破損し易くなる。よって、カバーガラスの耐傷性を高めることが重要になる。
【0006】
耐傷性を高める方法として、カバーガラスの硬度を高めることが検討されている。詳述すると、従来のガラスは、地上に多く存在するシリカ(砂)よりも硬度が大幅に低いため、シリカに起因して表面傷が付き易いという性質を有している。よって、カバーガラスの硬度を高めると、表面に傷が付き難くなると考えられる。しかし、カバーガラスの硬度を高めようとすると、ガラスの高温粘度が上昇して、溶融性や成形性が大幅に低下する。更にガラス組成のバランスが崩れて、成形時に失透ブツが発生し易くなる。結果として、良品採取が困難になる。
【0007】
また、ガラス表面に硬質の薄膜を形成すると、カバーガラスの硬度が高くなることが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかし、ガラス表面に硬質の薄膜を形成すると、カバーガラスの透明性が低下したり、膜応力によってカバーガラスに反りが発生したりする虞がある。
【0008】
なお、サファイアは、硬度が高いため、カバー部材に好適であるように見える。しかし、サファイアは、大きな寸法の板状体を大量生産することが困難である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その技術的課題は、耐傷性が高い板状ガラスを創案することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等が種々の検討を行った結果、ガラスの破壊靱性K
1C
と傷の大きさが密接に関係していることを見出すと共に、板状ガラスの破壊靱性K
1C
を所定値よりも高めることにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。すなわち、本発明の板状ガラスは、破壊靱性K
1C
が0.9MPa・m
0.5
以上であることを特徴とする。ここで、「破壊靱性K
1C
」は、JIS R1607「ファインセラミックスの破壊靱性試験方法」に基づき、予き裂導入破壊試験法(SEPB法:Single-Edge-Precracked-Beam method)を用いて測定したものである。SEPB法は、予き裂導入試験片の3点曲げ破壊試験によって試験片が破壊するまでの最大荷重を測定し、最大荷重、予き裂長さ、試験片寸法及び曲げ支点間距離から平面歪み破壊靱性K
1C
を求める方法である。なお、各ガラスの破壊靱性K
1C
の測定値は測定5回の平均値とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本電気硝子株式会社
封着材料
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
無アルカリガラス板
1か月前
AGC株式会社
ガラス成形装置
1か月前
株式会社フジクラ
光ファイバの製造装置
2か月前
日本山村硝子株式会社
導体添加用ガラス
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
1か月前
日本電気硝子株式会社
結晶性ガラス粉末及び焼結体
2か月前
AGC株式会社
ガラス積層体とその製造方法
2か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
21日前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
8日前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
21日前
HOYA株式会社
フツリン酸ガラス及び光学素子
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
2か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
2か月前
日本山村硝子株式会社
ガラス、及びガラスの製造方法
2か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材とその製造方法
1か月前
住友電気工業株式会社
樹脂塗布装置
1か月前
株式会社オハラ
結晶化ガラス
1か月前
AGC株式会社
ディスプレイ用ガラス
26日前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法
1日前
株式会社ジーシー
ガラス組成物及び歯科用組成物
1か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ用ガラス母材の製造方法
7日前
ヘラクレスガラス技研株式会社
電波透過型遮熱複層ガラス
4日前
清水建設株式会社
ガラス支持構造
2か月前
株式会社フジクラ
ガラス母材の製造方法
2か月前
AGC株式会社
ガラス溶解装置、およびガラス製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
多孔質ガラス材の製造方法及び多孔質ガラス材
19日前
旭ファイバーグラス株式会社
グラスウール組成物
1か月前
セントラル硝子株式会社
合わせガラス
2か月前
住友電気工業株式会社
ガラス母材の延伸方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
ビスマス系ガラス粉末及びこれを用いた複合粉末
1か月前
AGC株式会社
車両用窓ガラス、及び車両用窓ガラスの製造方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
抗ウイルス性ガラス及びこれを用いた樹脂成形品
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス及びその製造方法
1か月前
AGC株式会社
ガラス溶解方法およびガラス物品の製造方法
1か月前
続きを見る