TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024030361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133205
出願日2022-08-24
発明の名称ガラス母材の製造方法
出願人株式会社フジクラ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03B 8/04 20060101AFI20240229BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ドーパントの添加に要する時間を低減できるガラス母材の製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス母材の製造方法においては、ガラス粒子を堆積させて第1多孔質ガラス層を形成し、前記第1多孔質ガラス層に含まれるガラス粒子よりも大きい粒子径を有しかつ前記第1多孔質ガラス層に含まれるガラス粒子と同じ化学組成を有するガラス粒子を前記第1多孔質ガラス層の外周面に堆積させて第2多孔質ガラス層を形成することで、多孔質ガラス母材を得て、前記第1多孔質ガラス層および前記第2多孔質ガラス層に同時にドーパントを添加し、前記ドーパントが添加された前記多孔質ガラス母材を焼結して、少なくとも前記第1多孔質ガラス層および前記第2多孔質ガラス層に跨った部分の屈折率を径方向において略一定にする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス粒子を堆積させて第1多孔質ガラス層を形成し、
前記第1多孔質ガラス層に含まれるガラス粒子よりも大きい粒子径を有しかつ前記第1多孔質ガラス層に含まれるガラス粒子と同じ化学組成を有するガラス粒子を前記第1多孔質ガラス層の外周面に堆積させて第2多孔質ガラス層を形成することで、多孔質ガラス母材を得て、
前記第1多孔質ガラス層および前記第2多孔質ガラス層に同時にドーパントを添加し、
前記ドーパントが添加された前記多孔質ガラス母材を焼結して、少なくとも前記第1多孔質ガラス層および前記第2多孔質ガラス層に跨った部分の屈折率を径方向において略一定にする、ガラス母材の製造方法。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記第1多孔質ガラス層を形成する第1バーナの構造は、前記第2多孔質ガラス層を形成する第2バーナの構造と異なる、請求項1に記載のガラス母材の製造方法。
【請求項3】
前記第1多孔質ガラス層を形成する第1バーナの外径は、前記第2多孔質ガラス層を形成する第2バーナの外径よりも小さい、請求項1または2に記載のガラス母材の製造方法。
【請求項4】
前記第1多孔質ガラス層は、径方向における前記多孔質ガラス母材の中心に位置する、請求項1または2に記載のガラス母材の製造方法。
【請求項5】
前記多孔質ガラス母材の外径は、100mm以上である、請求項1または2に記載のガラス母材の製造方法。
【請求項6】
前記第1多孔質ガラス層の屈折率を径方向において略一定にする、請求項1または2に記載のガラス母材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、径方向に均一な嵩密度分布を持つ多孔質ガラス母材を形成する、光ファイバ母材の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-300747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
径方向に均一な嵩密度分布を有する多孔質ガラス母材にドーパントを添加する場合、多孔質ガラス母材の内側部分におけるドーパントの拡散速度は、多孔質ガラス母材の外側部分におけるドーパントの拡散速度よりも遅くなる。このため、ドーパント添加後の多孔質ガラス母材において径方向に均一な屈折率分布を得ようとすると、上記内側部分においてドーパントが十分に拡散するのを待つ必要があり、ドーパントの添加に要する時間が長くなってしまう。この課題は、多孔質ガラス母材の外径を大きくするほど顕著となる。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされ、ドーパントの添加に要する時間を低減できるガラス母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の態様1は、ガラス粒子を堆積させて第1多孔質ガラス層を形成し、前記第1多孔質ガラス層に含まれるガラス粒子よりも大きい粒子径を有しかつ前記第1多孔質ガラス層に含まれるガラス粒子と同じ化学組成を有するガラス粒子を前記第1多孔質ガラス層の外周面に堆積させて第2多孔質ガラス層を形成することで、多孔質ガラス母材を得て、前記第1多孔質ガラス層および前記第2多孔質ガラス層に同時にドーパントを添加し、前記ドーパントが添加された前記多孔質ガラス母材を焼結して、少なくとも前記第1多孔質ガラス層および前記第2多孔質ガラス層に跨った部分の屈折率を径方向において略一定にする、ガラス母材の製造方法である。
【0007】
また、本発明の態様2は、態様1のガラス母材の製造方法において、前記第1多孔質ガラス層を形成する第1バーナの構造は、前記第2多孔質ガラス層を形成する第2バーナの構造と異なる、ガラス母材の製造方法である。
【0008】
また、本発明の態様3は、態様1又は態様2のガラス母材の製造方法において、前記第1多孔質ガラス層を形成する第1バーナの外径は、前記第2多孔質ガラス層を形成する第2バーナの外径よりも小さい、ガラス母材の製造方法である。
【0009】
また、本発明の態様4は、態様1から態様3のいずれか一つのガラス母材の製造方法において、前記第1多孔質ガラス層は、径方向における前記多孔質ガラス母材の中心に位置する、ガラス母材の製造方法である。
【0010】
また、本発明の態様5は、態様1から態様4のいずれか一つのガラス母材の製造方法において、前記多孔質ガラス母材の外径は、100mm以上である、ガラス母材の製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本電気硝子株式会社
封着材料
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス
22日前
日本電気硝子株式会社
無アルカリガラス板
1か月前
AGC株式会社
ガラス成形装置
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
21日前
株式会社フジクラ
光ファイバの製造装置
1か月前
日本山村硝子株式会社
導体添加用ガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
結晶性ガラス粉末及び焼結体
1か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
1日前
HOYA株式会社
フツリン酸ガラス及び光学素子
1か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
1日前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
1か月前
日本山村硝子株式会社
ガラス、及びガラスの製造方法
1か月前
住友電気工業株式会社
樹脂塗布装置
29日前
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材とその製造方法
29日前
株式会社ジーシー
ガラス組成物及び歯科用組成物
29日前
株式会社オハラ
結晶化ガラス
28日前
AGC株式会社
ディスプレイ用ガラス
6日前
旭ファイバーグラス株式会社
グラスウール組成物
29日前
AGC株式会社
ガラス溶解装置、およびガラス製造方法
23日前
住友電気工業株式会社
ガラス母材の延伸方法
1か月前
セントラル硝子株式会社
合わせガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
抗ウイルス性ガラス及びこれを用いた樹脂成形品
1か月前
日本電気硝子株式会社
ビスマス系ガラス粉末及びこれを用いた複合粉末
1か月前
フクビ化学工業株式会社
反射防止ガラス
21日前
AGC株式会社
ガラス溶解方法およびガラス物品の製造方法
23日前
AGC株式会社
化学強化ガラス及びその製造方法
20日前
AGC株式会社
マイクロ流路デバイス
28日前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造装置及び製造方法
1日前
日本電気硝子株式会社
結晶化ガラス、誘電体材料及び高周波誘電体デバイス
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス
29日前
HOYA株式会社
光学ガラスおよび光学素子
8日前
日本電気硝子株式会社
ガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造装置及び製造方法
1か月前
東洋ガラス株式会社
ブローアンドブロー成形装置
20日前
続きを見る