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公開番号2024033551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137189
出願日2022-08-30
発明の名称光ファイバの製造装置
出願人株式会社フジクラ
代理人個人
主分類C03C 25/104 20180101AFI20240306BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】 被覆層を安定して形成し得る光ファイバの製造装置を提供する。
【解決手段】 光ファイバ裸線1Nと、光ファイバ裸線1Nの外周面を被覆する被覆層20とを有する光ファイバの製造装置100は、光ファイバ裸線1Nに被覆層20となる液状樹脂LRを塗布し、塗布された液状樹脂LRを硬化して被覆層20を形成する被覆層形成部40と、液状樹脂LRを貯留するタンク62a,62bを有し被覆層形成部40にタンク62a,62bに貯留される液状樹脂LRを供給する供給部60と、液状樹脂LRを貯留する補給タンク71及び脱気部72を有し、脱気部72を介して、補給タンク71に貯留される液状樹脂LRをタンク62a,62bに供給する補給部70と、を備え、脱気部72は、上下方向に延在し液状樹脂LRが流れる流路FP、及び流路FPの上部と外部とを連通する排出路を有する本体部73と、流路を加熱する加熱部77とを有する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバ裸線と、前記光ファイバ裸線の外周面を被覆する被覆層とを有する光ファイバの製造装置であって、
前記光ファイバ裸線に前記被覆層となる液状樹脂を塗布し、塗布された前記液状樹脂を硬化して前記被覆層を形成する被覆層形成部と、
タンクを有し、前記タンクに貯留される前記液状樹脂を前記被覆層形成部に供給する供給部と、
前記液状樹脂を貯留する補給タンク及び脱気部を有し、前記脱気部を介して、前記補給タンクに貯留される前記液状樹脂を前記タンクに供給する補給部と、
を備え、
前記脱気部は、上下方向に延在し前記液状樹脂が流れる流路、及び前記流路の上部と外部とを連通する排出路を有する本体部と、前記流路を加熱する加熱部とを有する
ことを特徴とする光ファイバの製造装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記流路は前記タンクより上方に位置し、
前記補給タンクは前記流路より上方に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項3】
前記排出路に設けられるバルブと、前記排出路の前記バルブより前記流路側の区間または前記流路における前記液状樹脂の液面が所定位置より下方に位置するか否かを判定する液面判定部と、バルブ制御部と、を更に備え、
前記バルブ制御部は、前記液面判定部によって前記液状樹脂の液面が前記所定位置より下方に位置すると判定された場合に、前記バルブを開くように制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項4】
異常判定部を更に備え、
前記異常判定部は、前記バルブが開いてから所定期間経過後において前記液状樹脂の液面が前記所定位置より下方に位置すると前記液面判定部が判定する場合、所定の信号を出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項5】
供給制御部を更に備え、
前記供給制御部は、前記タンクに貯留される前記液状樹脂の重量に基づいて、前記補給部から前記タンクへ供給される前記液状樹脂の単位時間当たりの供給量が変化するように前記補給部を制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項6】
前記供給制御部は、前記タンクに貯留される前記液状樹脂の重量が第1閾値以下となる場合に、前記補給部から前記タンクへの前記液状樹脂の供給が開始されるように、前記補給部を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項7】
前記供給制御部は、前記タンクに貯留される前記液状樹脂の重量が前記第1閾値より重い第2閾値以上となる場合に、前記補給部から前記タンクへの前記液状樹脂の供給が停止されるように、前記補給部を制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の光ファイバの製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバの製造装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバ用母材から線引きされる光ファイバ裸線の外周面が被覆層によって被覆される光ファイバが知られており、下記特許文献1には、このような光ファイバの製造装置が開示されている。
【0003】
下記特許文献1の光ファイバの製造装置は、被覆層形成部と、供給部と、補給部と、を備えている。被覆層形成部は、光ファイバ用母材から線引きされる光ファイバ裸線の外周面に液状樹脂を塗布し、塗布した液状樹脂を硬化させて被覆層を形成する。供給部は、タンクに貯留される液状樹脂を被覆層形成部に供給し、補給部は、補給タンクに貯留される液状樹脂を供給部のタンクに供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-178031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような光ファイバの製造装置では、被覆層形成部に供給される液状樹脂に気泡が含まれていると、被覆層に気泡が形成される等の不良が生じて、被覆層を安定して形成できない場合がある。上記特許文献1では、タンクに液状樹脂が流入する際の気泡の発生については考慮されているが、液状樹脂に含まれる気泡の除去についてはされていない。このため、液状樹脂に含まれる気泡を除去して、被覆層を安定して形成したいとの要望がある。
【0006】
そこで、本発明は、被覆層を安定して形成し得る光ファイバの製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、光ファイバ裸線と、前記光ファイバ裸線の外周面を被覆する被覆層とを有する光ファイバの製造装置であって、前記光ファイバ裸線に前記被覆層となる液状樹脂を塗布し、塗布された前記液状樹脂を硬化して前記被覆層を形成する被覆層形成部と、タンクを有し、前記タンクに貯留される前記液状樹脂を前記被覆層形成部に供給する供給部と、補給タンク及び脱気部を有し、前記脱気部を介して、前記補給タンクに貯留される前記液状樹脂を前記タンクに供給する補給部と、を備え、前記脱気部は、上下方向に延在し前記液状樹脂が流れる流路、及び前記流路の上部と外部とを連通する排出路を有する本体部と、前記流路を加熱する加熱部とを有することを特徴とするものである。
【0008】
態様1によれば、補給タンクに貯留される液状樹脂が脱気部を介してタンクに供給される。上記のように、脱気部の本体部は、上下方向に延在し液状樹脂が流れる流路、及び流路の上部と外部とを連通する排出路を有し、本体部の流路が加熱部によって加熱される。このため、この流路における液状樹脂が加熱されて液状樹脂の粘性が低下し、液状樹脂に含まれる気泡が上昇し、当該気泡の空気を排出路から外部に排出し得る。従って、態様1によれば、液状樹脂に含まれる気泡を除去し得、被覆層を安定して形成し得る。
【0009】
本発明の態様2は、態様1の光ファイバの製造装置において、前記流路は前記タンクより上方に位置し、前記補給タンクは前記流路より上方に位置することを特徴とする。
【0010】
態様2によれば、液状樹脂を、当該液状樹脂の自重によって、補給タンクから脱気部を介してタンクに供給し得る。このため、ポンプ等が不要となる分、安価な光ファイバの製造装置を実現し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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