TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024035956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140612
出願日2022-09-05
発明の名称ガラス移送装置及びガラス物品の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03B 5/187 20060101AFI20240308BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】撹拌槽に設けられるフランジ部の酸化及び揮発を低減する。
【解決手段】ガラス移送装置は、溶融ガラスGMを撹拌する撹拌槽3と、撹拌槽3を保持する耐火物10と、を備える。撹拌槽3は、筒状の本体部7と、本体部7の下部に設けられた下フランジ部12とを備える。耐火物10は、本体部7の外周面7aと、下フランジ部12の上面12aと、下フランジ部12の下面12bと、下フランジ部12の外周面12cと、を覆っている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶融ガラスを撹拌する撹拌槽と、前記撹拌槽を保持する耐火物と、を備えるガラス移送装置において、
前記撹拌槽は、筒状の本体部と、前記本体部の下部に設けられた下フランジ部とを備え、
前記耐火物は、前記本体部の外周面と、前記下フランジ部の上面と、前記下フランジ部の下面と、前記下フランジ部の外周面と、を覆うことを特徴とするガラス移送装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記撹拌槽は、前記本体部の上部に設けられた上フランジ部を備え、
前記耐火物は、前記上フランジ部の下面と、前記上フランジ部の外周面と、を覆う請求項1に記載のガラス移送装置。
【請求項3】
前記本体部は、上方に開口する開口部を有し、
前記上フランジ部の上面と、前記本体部の前記開口部と、を覆う蓋部材を備える請求項2に記載のガラス移送装置。
【請求項4】
前記耐火物は、前記下フランジ部の前記上面と、前記下フランジ部の前記下面と、前記下フランジ部の前記外周面と、を覆う不定形耐火物層を備える請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス移送装置。
【請求項5】
前記耐火物は、前記不定形耐火物層の外側に配置される耐火煉瓦層を備える請求項4に記載のガラス移送装置。
【請求項6】
前記下フランジ部は、前記下フランジ部を冷却する冷却機構を備える請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス移送装置。
【請求項7】
前記上フランジ部は、前記上フランジ部を冷却する冷却機構を備える請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス移送装置。
【請求項8】
請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス移送装置を用いて溶融ガラスを移送する移送工程を備えることを特徴とするガラス物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融ガラスを撹拌しつつ移送する装置及びその装置を用いるガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
周知のように、ガラス板やガラス管などのガラス物品を製造する際には、溶融炉から流出させた溶融ガラスを移送装置によって移送することが行われる。この移送装置には、下端に底壁部を有する筒状の撹拌槽を配設する場合がある。
【0003】
例えば特許文献1に開示されるガラス板の製造装置は、溶融ガラスを移送するガラス移装置の中途部に撹拌槽を備える。撹拌槽は、溶融ガラスをその内部空間に流通させる貴金属管を備える。貴金属管は、例えば白金又は白金合金により構成され、上下方向に沿って配置されている。この貴金属管の周囲は、耐火物によって覆われている(同文献の段落0031及び図2参照)。
【0004】
貴金属管は、内部を流通する溶融ガラスを加熱するための電極を備える。電極は、貴金属管の上端部及び下端部に設けられている。また、電極は、貴金属管の外径よりも大きな直径を有するフランジ部(鍔状の部分)を備えている。(同文献の段落0034及び図2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-101970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来の撹拌槽において、貴金属管の電極におけるフランジ部の一部は、耐火物によって覆われずに露出している(同文献の図2参照)。この状態において、フランジ部が白金又は白金合金により構成されていると、貴金属管が溶融ガラスを移送している間に、露出したフランジ部の一部が酸化及び揮発するおそれがあった。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、撹拌槽に設けられるフランジ部の酸化及び揮発を低減することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明は上記の課題を解決するためのものであり、溶融ガラスを撹拌する撹拌槽と、前記撹拌槽を保持する耐火物と、を備えるガラス移送装置において、前記撹拌槽は、筒状の本体部と、前記本体部の下部に設けられた下フランジ部とを備え、前記耐火物は、前記本体部の外周面と、前記下フランジ部の上面と、前記下フランジ部の下面と、前記下フランジ部の外周面と、を覆うことを特徴とする。
【0009】
かかる構成によれば、撹拌槽の本体部の外周面、下フランジ部の上面、下面及び外周面を耐火物によって覆うことで、本体部及び下フランジ部が空気に触れることを低減できる。これにより、下フランジ部の酸化及び揮発を効果的に低減できる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載の構成において、前記撹拌槽は、前記本体部の上部に設けられた上フランジ部を備え、前記耐火物は、前記上フランジ部の下面と、前記上フランジ部の外周面と、を覆ってもよい。これにより、上フランジ部の酸化及び揮発を低減することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本電気硝子株式会社
封着材料
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
無アルカリガラス板
1か月前
AGC株式会社
ガラス成形装置
1か月前
日本山村硝子株式会社
導体添加用ガラス
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
1か月前
日本電気硝子株式会社
結晶性ガラス粉末及び焼結体
2か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
21日前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
21日前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
8日前
HOYA株式会社
フツリン酸ガラス及び光学素子
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
2か月前
住友電気工業株式会社
樹脂塗布装置
1か月前
日本山村硝子株式会社
ガラス、及びガラスの製造方法
2か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材とその製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法
1日前
株式会社オハラ
結晶化ガラス
1か月前
AGC株式会社
ディスプレイ用ガラス
26日前
株式会社ジーシー
ガラス組成物及び歯科用組成物
1か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ用ガラス母材の製造方法
7日前
ヘラクレスガラス技研株式会社
電波透過型遮熱複層ガラス
4日前
AGC株式会社
ガラス溶解装置、およびガラス製造方法
1か月前
旭ファイバーグラス株式会社
グラスウール組成物
1か月前
セントラル硝子株式会社
合わせガラス
2か月前
日本電気硝子株式会社
多孔質ガラス材の製造方法及び多孔質ガラス材
19日前
住友電気工業株式会社
ガラス母材の延伸方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
ビスマス系ガラス粉末及びこれを用いた複合粉末
1か月前
日本電気硝子株式会社
抗ウイルス性ガラス及びこれを用いた樹脂成形品
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス及びその製造方法
1か月前
フクビ化学工業株式会社
反射防止ガラス
1か月前
AGC株式会社
ガラス溶解方法およびガラス物品の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
結晶化ガラス、誘電体材料及び高周波誘電体デバイス
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造装置及び製造方法
21日前
AGC株式会社
マイクロ流路デバイス
1か月前
HOYA株式会社
光学ガラスおよび光学素子
28日前
東洋ガラス株式会社
ブローアンドブロー成形装置
1か月前
続きを見る