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公開番号2024036035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140734
出願日2022-09-05
発明の名称ガラス母材の延伸方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 37/012 20060101AFI20240308BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス母材から複数の延伸母材を形成する場合に歩留まりの低下を抑制する。
【解決手段】ガラス母材を加熱しながら延伸することにより、複数の延伸母材が得られる延伸体を形成するガラス母材の延伸方法であって、前記ガラス母材の延伸中に、前記ガラス母材の外径を測定し、外径測定値が目標外径値と一致するよう制御するステップと、前記ガラス母材の延伸中に、前記目標外径値を、第一の外径を有する第一の延伸母材に対応する第一目標外径値から前記第一の外径とは異なる第二の外径を有する第二の延伸母材に対応する第二目標外径値に変更するステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス母材を加熱しながら延伸することにより、複数の延伸母材が得られる延伸体を形成するガラス母材の延伸方法であって、
前記ガラス母材の延伸中に、前記ガラス母材の外径を測定し、外径測定値が目標外径値と一致するよう制御するステップと、
前記ガラス母材の延伸中に、前記目標外径値を、第一の外径を有する第一の延伸母材に対応する第一目標外径値から前記第一の外径とは異なる第二の外径を有する第二の延伸母材に対応する第二目標外径値に変更するステップと、
を含む、ガラス母材の延伸方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記ガラス母材の延伸を開始する前に前記ガラス母材の状態を確認するステップを含み、
延伸前の前記ガラス母材に異常部が確認された場合、前記目標外径値を変更するステップにおいて、前記異常部の位置に基づいて前記目標外径値を変更する、請求項1に記載のガラス母材の延伸方法。
【請求項3】
前記目標外径値を変更するステップにおいて、前記ガラス母材から形成される延伸体の有効部から、第一の長さを有する前記第一の延伸母材と第二の長さを有する前記第二の延伸母材が得られるように、前記目標外径値を変更する、請求項2に記載のガラス母材の延伸方法。
【請求項4】
前記ガラス母材の延伸中に前記ガラス母材の状態を確認するステップを含み、
延伸中の前記ガラス母材に異常部が確認された場合、前記目標外径値を変更するステップにおいて、前記異常部の位置に基づいて前記目標外径値を変更する、請求項1に記載のガラス母材の延伸方法。
【請求項5】
前記目標外径値を変更するステップにおいて、延伸中の前記ガラス母材の前記異常部の後に形成される延伸体の有効部から、第一の長さを有する前記第一の延伸母材と第二の長さを有する前記第二の延伸母材が得られるように、前記目標外径値を変更する、請求項4に記載のガラス母材の延伸方法。
【請求項6】
複数の外径の異なる第二の延伸母材候補と、当該第二の延伸母材候補に対応する複数の第二目標外径値候補とが設定されており、
前記ガラス母材において異常部の後に延伸される残りの部分の体積に応じて、複数の前記第二目標外径値候補の中から前記第二目標外径値を選択するステップを含む、
請求項4または請求項5に記載のガラス母材の延伸方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス母材の延伸方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、光ファイバ用ガラス母材を加熱しながら延伸するガラス母材の延伸方法を開示している。ガラス母材を加熱しながら、ガラス母材の両端を把持する上部チャックと下部チャックを異なる速度で移動させることにより、ガラス母材の延伸体が形成される。形成された延伸体は、複数の延伸母材に分割される。
【0003】
特許文献2は、光ファイバ用ガラス母材を加熱しながら延伸するガラス母材の延伸方法を開示している。ガラス母材を加熱しながら、ガラス母材の引き下げ速度と延伸されたプリフォームの引き取り速度を制御することにより、ガラス母材の延伸体が形成される。形成された延伸体は、複数の延伸母材に分割される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-87338号公報
特開2006-193397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ガラス母材の製造ばらつきや、ガラス母材または延伸体において発生する異常部などにより、延伸体から得られる延伸母材が所定の長さよりも短くなったり、延伸体の余り部分が多くなったりして、歩留まりが低下する場合がある。
【0006】
本開示の目的は、ガラス母材から複数の延伸母材を形成する場合に歩留まりの低下を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のガラス母材の延伸方法は、
ガラス母材を加熱しながら延伸することにより、複数の延伸母材が得られる延伸体を形成するガラス母材の延伸方法であって、
前記ガラス母材の延伸中に、前記ガラス母材の外径を測定し、外径測定値が目標外径値と一致するよう制御するステップと、
前記ガラス母材の延伸中に、前記目標外径値を、第一の外径を有する第一の延伸母材に対応する第一目標外径値から前記第一の外径とは異なる第二の外径を有する第二の延伸母材に対応する第二目標外径値に変更するステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ガラス母材から複数の延伸母材を形成する場合に歩留まりの低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るガラス母材の延伸装置の構成を例示す図である。
図2は、図1の延伸装置により形成される延伸体と、延伸体から分割される延伸母材を説明するための図である。
図3は、一つの目標外径値に基づいて形成される延伸体と、延伸体から分割される延伸母材を説明するための図である。
図4は、第二の延伸母材候補のテーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
本開示のガラス母材の延伸方法は、
(1)ガラス母材を加熱しながら延伸することにより、複数の延伸母材が得られる延伸体を形成するガラス母材の延伸方法であって、
前記ガラス母材の延伸中に、前記ガラス母材の外径を測定し、外径測定値が目標外径値と一致するよう制御するステップと、
前記ガラス母材の延伸中に、前記目標外径値を、第一の外径を有する第一の延伸母材に対応する第一目標外径値から前記第一の外径とは異なる第二の外径を有する第二の延伸母材に対応する第二目標外径値に変更するステップと、
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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