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公開番号2024039288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143735
出願日2022-09-09
発明の名称残厚測定装置、残厚測定方法、およびガラス製造方法
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 5/027 20060101AFI20240314BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】溶融ガラスの通電加熱を停止することなく、溶解槽の壁の残厚を測定する、技術を提供する。
【解決手段】残厚測定装置は、通電加熱される溶融ガラスを貯留する溶解槽の壁の残厚を測定する。前記残厚測定装置は、前記壁の貫通孔に差し込まれる金属製のスケールと、前記壁の外側において前記スケールの外周面の少なくとも一部を被覆する絶縁性のカバーと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
通電加熱される溶融ガラスを貯留する溶解槽の壁の残厚を測定する残厚測定装置であって、
前記壁の貫通孔に差し込まれる金属製のスケールと、
前記壁の外側において前記スケールの外周面の少なくとも一部を被覆する絶縁性のカバーと、
を備える、残厚測定装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記スケールは、板状または棒状である、請求項1に記載の残厚測定装置。
【請求項3】
前記スケールと前記カバーの間に、前記スケールから前記カバーへの熱の移動を制限する制限部材を備える、請求項1又は2に記載の残厚測定装置。
【請求項4】
前記壁に対して外側から当接し、前記スケールに対して相対的にスライドするカーソルを備える、請求項1又は2に記載の残厚測定装置。
【請求項5】
前記スケールは、前記溶融ガラスに当接する先端面と、前記先端面とは反対向きの基端面と、前記外周面と、を有し、
前記カバーは、前記スケールの前記外周面の少なくとも一部を被覆する被覆部と、前記スケールの前記基端面に対向する対向部と、を有し、
前記被覆部と前記対向部とが一体化されている、請求項1又は2に記載の残厚測定装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の残厚測定装置を用いて前記残厚を測定することを有する、残厚測定方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の残厚測定装置を用いて前記残厚を測定することを有する、ガラス製造方法であって、
前記溶融ガラスを通電加熱することを有する、ガラス製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、残厚測定装置、残厚測定方法、およびガラス製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
溶解槽は、ガラス原料を溶解してなる溶融ガラスを貯留する。溶解槽の壁は、溶融ガラスに接触しており、時間の経過とともに徐々に浸食される。従って、壁の厚みは、徐々に減少していく。壁の厚みが閾値よりも小さくなると、延命のための修理が行われたり、寿命が尽きたとして溶解槽の操業が停止されたりする。
【0003】
特許文献1には、溶解槽の側壁を構成するレンガ同士の目地に、金属製のスケールを挿入することで、溶解槽の側壁の残厚を測定することが記載されている(特許文献1の段落[0006]参照)。
【0004】
特許文献2、3及び4には、溶融ガラスを通電加熱する技術開示されている。溶融ガラスは、溶解槽の内部において複数本の電極棒によって通電加熱される。溶融ガラスに電圧を印加して溶融ガラスに電流を流すことで、ジュール熱が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-13512号公報
特開2018-193268号公報
特公昭61-21170号公報
特開平4-342425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
金属製のスケールを使用して、通電加熱用の溶解槽の壁の残厚を測定する場合、残厚測定の際に作業者の感電を防止すべく、溶融ガラスの通電加熱を一時的に停止することになる。
【0007】
溶融ガラスの通電加熱を一時的に停止すると、溶融ガラスの温度が変動し、製品ガラスの品質が変動し得る。特に、壁の浸食が進行し、残厚が少なくなると、残厚の測定頻度が増えるため、通電加熱を一時的に停止することのリスクが高くなる。
【0008】
本開示の一態様は、溶融ガラスの通電加熱を停止することなく、溶解槽の壁の残厚を測定する、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る残厚測定装置は、通電加熱される溶融ガラスを貯留する溶解槽の壁の残厚を測定する。前記残厚測定装置は、前記壁の貫通孔に差し込まれる金属製のスケールと、前記壁の外側において前記スケールの外周面の少なくとも一部を被覆する絶縁性のカバーと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様によれば、絶縁性のカバーによってスケールの外周面の少なくとも一部を被覆するので作業者の感電を抑制でき、溶融ガラスの通電加熱を停止することなく、溶解槽の壁の残厚を測定できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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