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公開番号2024037678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2023113449
出願日2023-07-11
発明の名称結晶性ガラス粉末及び焼結体
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類C03C 12/00 20060101AFI20240312BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】緻密であり、耐熱性にも優れる焼結体を得ることが可能な結晶性ガラス粉末を提供する。
【解決手段】熱処理後、BaO・2MgO・2SiO2、2MgO・B2O3及び2MgO・SiO2から選択される少なくとも一種の結晶を析出し、10μm以下の粒子割合(積算値)が20%以上、50μm以上の粒子割合(積算値)が20%以上であることを特徴とする結晶性ガラス粉末。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱処理後、BaO・2MgO・2SiO

、2MgO・B



及び2MgO・SiO

から選択される少なくとも一種の結晶を析出し、
10μm以下の粒子割合(積算値)が20%以上、50μm以上の粒子割合(積算値)が20%以上であることを特徴とする結晶性ガラス粉末。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
ガラス組成として、質量%で、SiO

10~20%、B



20~30%、MgO 40~50%、BaO 5~20%を含有することを特徴とする請求項1に記載の結晶性ガラス粉末。
【請求項3】
最大粒子径Dmaxが150μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の結晶性ガラス粉末。
【請求項4】
軟化点が650℃以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の結晶性ガラス粉末。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の結晶性ガラス粉末を焼結させた焼結体であって、
30~700℃の温度範囲における熱膨張係数が110×10
-7
/℃~130×10
-7
/℃であることを特徴とする焼結体。
【請求項6】
気孔率が10%以下であることを特徴とする請求項5に記載の焼結体。
【請求項7】
被覆用であることを特徴とする請求項5に記載の焼結体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、結晶性ガラス粉末及び焼結体に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、金属からなる基材にガラスを被覆する試みが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、排ガス処理装置において、金属製の排気管と、電気加熱触媒との間の絶縁性を確保するために、金属製の排気管の内表面にガラス粉末の焼結体を被覆することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5408341号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のガラス粉末は、緻密な焼結体が得られにくく、また耐熱性が低いという問題があった。
【0006】
以上に鑑み、本発明は、緻密であり、耐熱性にも優れる焼結体を得ることが可能な結晶性ガラス粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が種々の実験を行った結果、特定の結晶、粒度分布を有する結晶性ガラス粉末により上記課題を解決できることを見出した。以下、上記課題を解決する結晶性ガラス粉末、焼結体の各態様について説明する。
【0008】
態様1の結晶性ガラス粉末は、熱処理後、BaO・2MgO・2SiO

、2MgO・B



及び2MgO・SiO

から選択される少なくとも一種の結晶を析出し、10μm以下の粒子割合(積算値)が20%以上、50μm以上の粒子割合(積算値)が20%以上であることを特徴とする。熱処理時に、高膨張結晶であるBaO・2MgO・2SiO

、2MgO・B



及び2MgO・SiO

から選択される少なくとも一種の結晶を析出することにより、熱処理後、焼結体が高い熱膨張係数を有し、耐熱性も良好となるため、金属の被覆の用途に好適となる。さらに、粒子割合を上記の通り規制することにより、10μm以下の微粉が多くなり、焼結体の緻密性を高めることが出来る。また、50μm以上の粗粉を多くすることにより、熱処理時のガラスの収縮が小さくなりガラスが破損し難くなる。なお、本発明において、「結晶性ガラス粉末」とは、熱処理すると結晶を析出する性質を有するガラス組成物をいう。「熱処理する」とは、800℃以上の温度で10分間以上の条件で熱処理することを意味する。なお、「10μm以下の粒子割合(積算値)」、「50μm以上の粒子割合(積算値)」は、体積基準で測定した値であり、レーザー回折法で測定した値を指す。
【0009】
態様2の結晶性ガラス粉末は、態様1において、ガラス組成として、質量%で、SiO

10~20%、B



20~30%、MgO 40~50%、BaO 5~20%を含有することが好ましい。
【0010】
態様3の結晶性ガラス粉末は、態様1又は2において、最大粒子径Dmaxが150μm以下であることが好ましい。なお、「最大粒子径Dmax」は、体積基準で測定した値であり、レーザー回折法で測定した値を指す。
(【0011】以降は省略されています)

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