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公開番号2024031020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134298
出願日2022-08-25
発明の名称ガラス支持構造
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C03C 27/04 20060101AFI20240229BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】接着剤外縁部の接着面付近への応力集中を緩和することができるガラス支持構造を提供する。
【解決手段】ガラス10と、前記ガラス10の表面に対して所定厚さの接着剤12で固定された円形平板状の支持材14とを備えたガラス支持構造100であって、前記ガラス10の表面に対向する側における前記支持材14の外縁部16の少なくとも一部に、前記支持材14の中心部20の前記接着剤12の厚さdに比べて前記外縁部16の前記接着剤12の厚さd1を厚くするための断面欠損部22が形成されているようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラスと、前記ガラスの表面に対して所定厚さの接着剤で固定された円形平板状の支持材とを備えたガラス支持構造であって、
前記ガラスの表面に対向する側における前記支持材の外縁部の少なくとも一部に、前記支持材の中心部の前記接着剤の厚さに比べて前記外縁部の前記接着剤の厚さを厚くするための断面欠損部が形成されていることを特徴とするガラス支持構造。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記断面欠損部は、前記支持材の前記中心部の前記接着剤の厚さに比べて前記外縁部の前記接着剤の厚さが厚くなるように切り欠いた切り欠き部、または、前記外縁部側に行くほど前記接着剤の厚さが厚くなるように傾斜したテーパー部であることを特徴とする請求項1に記載のガラス支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス支持構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築外装におけるガラスの支持方法として、金属支持金物とガラスを接着剤で接合する点支持接着構法が知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。金属支持金物は、一般的に円形をしており、ガラスに対して直接接着剤で固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2009-541564号公報
特表2003-507320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の点支持接着構法に使用される接着剤の厚さは1~2mm程度と薄いため、ガラスに風荷重や地震慣性力が作用すると、接着剤外縁部の接着面付近に応力が集中してしまうという問題があった。特に地震慣性力は、接着面に対してせん断方向に作用するため、接着剤を引き剥がす力として作用し、強度設計上の弱点となることが多い。このため、接着剤外縁部の接着面付近への応力集中を緩和することができるガラス支持構造が求められていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接着剤外縁部の接着面付近への応力集中を緩和することができるガラス支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガラス支持構造は、ガラスと、前記ガラスの表面に対して所定厚さの接着剤で固定された円形平板状の支持材とを備えたガラス支持構造であって、前記ガラスの表面に対向する側における前記支持材の外縁部の少なくとも一部に、前記支持材の中心部の前記接着剤の厚さに比べて前記外縁部の前記接着剤の厚さを厚くするための断面欠損部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る他のガラス支持構造は、上述した発明において、前記断面欠損部は、前記支持材の前記中心部の前記接着剤の厚さに比べて前記外縁部の前記接着剤の厚さが厚くなるように切り欠いた切り欠き部、または、前記外縁部側に行くほど前記接着剤の厚さが厚くなるように傾斜したテーパー部であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るガラス支持構造によれば、ガラスと、前記ガラスの表面に対して所定厚さの接着剤で固定された円形平板状の支持材とを備えたガラス支持構造であって、前記ガラスの表面に対向する側における前記支持材の外縁部の少なくとも一部に、前記支持材の中心部の前記接着剤の厚さに比べて前記外縁部の前記接着剤の厚さを厚くするための断面欠損部が形成されているので、断面欠損部によって外縁部側の接着剤の厚さが厚くなる。これにより、外縁部の接着面付近への応力集中を緩和することができるという効果を奏する。
【0009】
また、本発明に係る他のガラス支持構造によれば、前記断面欠損部は、前記支持材の前記中心部の前記接着剤の厚さに比べて前記外縁部の前記接着剤の厚さが厚くなるように切り欠いた切り欠き部、または、前記外縁部側に行くほど前記接着剤の厚さが厚くなるように傾斜したテーパー部であるので、切り欠き部またはテーパー部によって外縁部側の接着剤の厚さが厚くなる。これにより、外縁部の接着面付近への応力集中を緩和することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明に係るガラス支持構造の実施の形態1を示す図であり、(1)は概略斜視図、(2)は断面斜視図である。
図2は、本発明に係るガラス支持構造の実施の形態2を示す図であり、(1)は概略斜視図、(2)は断面斜視図である。
図3は、解析の加力方向の説明図である。
図4は、本発明の実施例1の解析結果を示す図である。
図5は、本発明の実施例2の解析結果を示す図である。
図6は、比較例の解析結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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