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公開番号2024043490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2023136378
出願日2023-08-24
発明の名称光学ガラスおよび光学素子
出願人HOYA株式会社,豪雅光電科技(威海)有限公司
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C03C 3/068 20060101AFI20240322BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】 1.77~1.95の範囲の屈折率ndおよび42~48の範囲のアッベ数νdを有し、Ta2O5の含有量が低減され、原料コストが低減された光学ガラス、および上記光学ガラスからなる光学素子を提供すること。
【解決手段】 質量%表示で、SiO2の含有量が3~13%、B2O3の含有量が13~23%、B2O3の含有量に対するSiO2の含有量の質量比[SiO2/B2O3]が0.30~0.70、La2O3の含有量が50%以下、Gd2O3の含有量が30%以下、Y2O3の含有量が13%以下、La2O3、Gd2O3、およびY2O3の合計含有量[La2O3+Gd2O3+Y2O3]が53~75%、ZrO2の含有量が12%以下、Nb2O5の含有量が7%以下、ZrO2およびNb2O5の合計含有量[ZrO2+Nb2O5]が3.0~12.0%、ZnOの含有量が7.8%以下、TiO2の含有量が7.8%以下、WO3の含有量が7.8%以下、Nb2O5、ZnO、TiO2、およびWO3の合計含有量[Nb2O5+ZnO+TiO2+WO3]が7.8%以下、Ta2O5の含有量が4.9%以下、SiO2、Al2O3、およびB2O3の合計含有量[SiO2+Al2O3+B2O3]が24~32%、屈折率ndが1.77~1.95、アッベ数νdが42~48、比重が4.40~5.20である、光学ガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
質量%表示で、
SiO
2
の含有量が3~13%、

2

3
の含有量が13~23%、

2

3
の含有量に対するSiO
2
の含有量の質量比[SiO
2
/B
2

3
]が0.30~0.70、
La
2

3
の含有量が50%以下、
Gd
2

3
の含有量が30%以下、

2

3
の含有量が13%以下、
La
2

3
、Gd
2

3
、およびY
2

3
の合計含有量[La
2

3
+Gd
2

3
+Y
2

3
]が53~75%、
ZrO
2
の含有量が12%以下、
Nb
2

5
の含有量が7%以下、
ZrO
2
およびNb
2

5
の合計含有量[ZrO
2
+Nb
2

5
]が3.0~12.0%、
ZnOの含有量が7.8%以下、
TiO
2
の含有量が7.8%以下、
続きを表示(約 38 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光学ガラスからなる光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび光学素子に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
カメラ、車載用光学機器、モバイル機器等に搭載される撮像光学系、およびプロジェクタなどの投射光学系等を構成する光学素子材料として、1.77~1.95の範囲の屈折率ndおよび42~48の範囲のアッベ数νdを有する高屈折率・低分散の光学ガラスが使用されている。
【0003】
ガラス成分の中で、希土類酸化物は、分散を大きく高めることなく(アッベ数を大きく下げることなく)屈折率を高めることができるため、高屈折率・低分散の光学ガラスを作製するために有用な成分である。希土類酸化物の中でも特にTa
2

5
は、ガラスの着色を抑制しながら、ガラスに高屈折率・低分散特性を付与できる成分として知られている。しかしながら、Ta
2

5
は、ガラス成分の中でも原料が突出して高価な成分である。すなわち、Ta
2

5
の含有量によってガラスの原料コストが大幅に上昇するため、Ta
2

5
を含む高屈折率・低分散の光学ガラスにおいては、価格が高額となることが問題となっていた。
【0004】
特許文献1~3には、Ta
2

5
の含有量を低減した光学ガラスが開示されている。しかしながら、特許文献1、3には、1.77~1.95の範囲の屈折率ndおよび42~48の範囲のアッベ数νdを有する光学ガラスは開示されていない。具体的には、特許文献1の光学ガラスでは、屈折率ndが小さくアッベ数νdが高い。また、特許文献3の光学ガラスでは、屈折率ndが小さすぎる。よって、特許文献1、3では、本発明で所望する光学恒数、すなわち上記範囲の屈折率ndおよびアッベ数νdを有する光学ガラスは提案されていない。そして、特許文献2の光学ガラスでは、Ta
2

5
の含有量は低減されている一方、Ta
2

5
と同じ希土類酸化物であるGd
2

3
の含有量が多くなっている。Gd
2

3
は、Ta
2

5
と同様に、非常に高価な成分である。すなわち、特許文献2の光学ガラスでは、ガラスの原料コストの上昇を十分に抑制できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-106611号公報
特開2007-269584号公報
中国特許公報110835227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、1.77~1.95の範囲の屈折率ndおよび42~48の範囲のアッベ数νdを有し、Ta
2

5
の含有量が低減され、原料コストが低減された光学ガラス、および上記光学ガラスからなる光学素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)質量%表示で、
SiO
2
の含有量が3~13%、

2

3
の含有量が13~23%、

2

3
の含有量に対するSiO
2
の含有量の質量比[SiO
2
/B
2

3
]が0.30~0.70、
La
2

3
の含有量が50%以下、
Gd
2

3
の含有量が30%以下、

2

3
の含有量が13%以下、
La
2

3
、Gd
2

3
、およびY
2

3
の合計含有量[La
2

3
+Gd
2

3
+Y
2

3
]が53~75%、
ZrO
2
の含有量が12%以下、
Nb
2

5
の含有量が7%以下、
ZrO
2
およびNb
2

5
の合計含有量[ZrO
2
+Nb
2

5
]が3.0~12.0%、
ZnOの含有量が7.8%以下、
TiO
2
の含有量が7.8%以下、
【0008】
(2)上記(1)に記載の光学ガラスからなる光学素子。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、1.77~1.95の範囲の屈折率ndおよび42~48の範囲のアッベ数νdを有し、Ta
2

5
の含有量が低減され、原料コストが低減された光学ガラスを提供することができる。また、本発明の一態様によれば、上記光学ガラスからなる光学素子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明および本明細書において、光学ガラスのガラス組成は、特記しない限り、酸化物基準で表示する。ここで「酸化物基準のガラス組成」とは、ガラス原料が熔融時にすべて分解されて光学ガラス中で酸化物として存在するものとして換算することにより得られるガラス組成をいい、各ガラス成分の表記は慣習にならい、SiO
2
、TiO
2
などと記載する。ガラス成分の含有量および合計含有量は、特記しない限り質量基準であり、「%」は「質量%」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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