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公開番号2024058437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165791
出願日2022-10-14
発明の名称ディスプレイ用ガラス
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C03B 33/02 20060101AFI20240418BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】製造ラインを汚染することなく、またガラス板に対して識別コードを別途付与せずとも、個体の識別が可能なディスプレイ用ガラスの提供を目的とする。
【解決手段】平面視において矩形状であり、相互に対向する第1の主面及び第2の主面と、前記第1の主面及び前記第2の主面を接続する4つの端面とを有するディスプレイ用ガラスであって、前記端面のうち少なくとも1面におけるリブマークの厚さのばらつきが、標準偏差をσとしたときに、3σで1μm以上10μm未満であるディスプレイ用ガラスである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
平面視において矩形状であり、相互に対向する第1の主面及び第2の主面と、前記第1の主面及び前記第2の主面を接続する4つの端面とを有するディスプレイ用ガラスであって、
前記端面のうち少なくとも1面におけるリブマークの厚さのばらつきが、標準偏差をσとしたときに、3σで1μm以上10μm未満であるディスプレイ用ガラス。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記3σは、前記端面の幅方向の両端部、及び前記端面を幅方向に(K-1)等分する(K-2)箇所で測定したリブマークの厚さに基づいて算出する、請求項1に記載のディスプレイ用ガラス。Kは3以上の自然数を表す。
【請求項3】
前記Kは100である、請求項2に記載のディスプレイ用ガラス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ用ガラスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
FPD(Flat Panel Display)用ガラス板、特に液晶用ガラスに用いられるガラス板の製造方法として、特許文献1に記載されたフロート法と称される製法が知られている。このフロート法は、溶融錫浴内の錫上に溶融ガラスを流し込み、溶融ガラスを錫上で広げてガラスリボンをつくり、最終的に所定の板厚に成形する製法である。溶融錫浴で成形されたガラスリボンは、溶融錫浴の下流側に設置された徐冷部に引き出され、所定の温度まで冷却された後、ローラコンベア等の搬送手段により切断装置に連続搬送されて所望サイズのガラス板に切断される。ここで、切断後の各ガラス板は、品種、品質等の管理のために識別可能であることが求められる。
特許文献2には、切断工程後のガラス板に対して、耐熱性材料を用いて識別コードを付与し、ガラス板を識別する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-277131号公報
特開2009-132572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2に記載の方法は、ガラス板の製造プロセス中に識別コードを付与する工程を要する。しかしながら、生産性の観点からは当該工程を経ずとも、切断後の各ガラス板が、識別可能であることが望ましい。さらに、識別コードとして用いられる耐熱性材料に起因する製造ラインの汚染によって、ディスプレイ用ガラスの品質の劣化が懸念される。
【0005】
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであって、製造ラインを汚染することなく、またガラス板に対して識別コードを別途付与せずとも、個体の識別が可能なディスプレイ用ガラスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態(以降、単に「一実施形態」とも称する。)に係るディスプレイ用ガラスは、平面視において矩形状であり、相互に対向する第1の主面及び第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面を接続する4つの端面とを有し、前記端面のうち少なくとも1面におけるリブマークの厚さのばらつきが、標準偏差をσとしたときに、3σで1μm以上10μm未満であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、製造ラインを汚染することなく、またガラス板に対して識別コードを別途付与せずとも、個体の識別が可能なディスプレイ用ガラスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は本発明の一実施形態に係るディスプレイ用ガラスの平面図である。
図2は本発明の一実施形態に係るディスプレイ用ガラスの端面を示す図である。
図3は端面のリブマークの画像から、識別に用いるデータセットを取得する方法を示す図である。
図4は3σを測定する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施できる。
【0010】
(ディスプレイ用ガラス)
図1は本発明の一実施形態に係るディスプレイ用ガラスの平面図である。ディスプレイ用ガラス100は平面視で矩形状であり、第1の主面111及び当該第1の主面111に対向する第2の主面112と、第1の主面及び第2の主面を接続する4つの端面121を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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