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公開番号2024020823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-15
出願番号2022123298
出願日2022-08-02
発明の名称車両用窓ガラス
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人
主分類C03C 27/12 20060101AFI20240207BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】2枚のガラス板の合わせ目と、給電線と車両用窓ガラス側の給電端子との接続部とにおける十分な封止を効率的に形成可能な車両用窓ガラスを提供する。
【解決手段】車両用窓ガラスは、第1ガラス板と、第2ガラス板と、第2及び第3主面の間に設けられる中間膜とを有し、車体の開口部に設けられる合わせガラスと、第2及び第3主面の間に設けられる第1基板部と、車体側から電力が供給される給電線が接続される給電端子を備え、第1基板部と一体的に形成されるとともに第2側面及び第4主面にわたって設けられる第2基板部とを有するフレキシブル基板と、第2主面及び第3主面の間に設けられ、フレキシブル基板の第1基板部を介して電力が供給される機能性部材と、第1側面と、第2側面と、第4主面とにおいて第2基板部を囲む枠部を有する封止容器と、第1側面と、第2側面と、第4主面と、枠部とによって囲まれる空間を封止する封止部材とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面、第2主面、及び第1側面を有する第1ガラス板と、第3主面、第4主面、及び第2側面を有する第2ガラス板と、前記第2主面及び前記第3主面の間に設けられる中間膜とを有し、車体の開口部に設けられる合わせガラスと、
前記第2主面及び前記第3主面の間に設けられる第1基板部と、前記車体側から電力を供給する給電線が接続される給電端子を備え、前記第1基板部と一体的に形成されるとともに、前記第2側面及び前記第4主面にわたって設けられる第2基板部とを有するフレキシブル基板と、
前記第2主面及び前記第3主面の間に設けられ、前記フレキシブル基板の前記第1基板部を介して電力が供給される機能性部材と、
前記第1側面と、前記第2側面と、前記第4主面とにおいて前記第2基板部を囲む枠部を有する封止容器と、
前記第1側面と、前記第2側面と、前記第4主面と、前記枠部とによって囲まれる空間を封止する封止部材と
を含む、車両用窓ガラス。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第4主面は、前記車体の室内側に向けられる、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項3】
前記給電端子は、前記第2基板部のうちの前記第4主面と重なる部分の少なくとも一部に設けられており、
前記枠部は、前記枠部の前記合わせガラスに近い第1側に位置する第1開口部と、前記枠部の前記合わせガラスから遠い第2側に位置する第2開口部とを有し、
前記第2開口部は、前記合わせガラスの平面視において前記給電端子を囲む、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項4】
前記給電端子は、前記第2基板部のうちの前記第4主面と重なる部分の少なくとも一部に設けられており、
前記枠部は、前記枠部の前記合わせガラスに近い第1側に位置する第1開口部と、前記枠部の前記合わせガラスから遠い第2側に位置する第2開口部とを有し、
前記第2開口部は、前記合わせガラスの平面視において前記第2基板部を囲む、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項5】
前記枠部は、前記第1ガラス板、前記中間膜、及び前記第2ガラス板が重ねられる方向における前記第2開口部よりも前記第1開口部側に設けられ、前記合わせガラスの平面視において、前記枠部の内壁よりも内側に突出する突出部を有する、請求項3又は4に記載の車両用窓ガラス。
【請求項6】
前記第1開口部は、前記第1側面と、前記第2側面と、前記第4主面とにわたって設けられる、請求項3又は4に記載の車両用窓ガラス。
【請求項7】
前記枠部は、
前記第4主面に沿って設けられる基部と、
前記基部のうちの前記第2側面側の端部から、前記第2側面及び前記第1側面に沿って延在する延在部と
を有する、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項8】
前記枠部は、前記延在部を貫通する孔部をさらに有する、請求項7に記載の車両用窓ガラス。
【請求項9】
前記枠部は、
前記第4主面に沿って設けられる基部と、
前記基部の前記第2側面側から、前記第2側面及び前記第1側面に沿って延在する延在部と、
前記延在部の前記第1主面側の端部から前記第1主面に沿って延在し、前記第1主面と重複する重複部と
を有する、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項10】
前記枠部は、前記延在部と、前記重複部とにわたって設けられ、前記延在部及び前記重複部を貫通する孔部を有する、請求項9に記載の車両用窓ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用窓ガラスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、電気的機能および接続要素を備える積層窓ガラスがある。積層窓ガラスは、少なくとも1つの熱可塑性中間層に面的に接続された、少なくとも2つの窓ガラスと、窓ガラスの間に配置された少なくとも1つの電気的機能層とを含む。積層窓ガラスは、さらに、電気的機能層に導電的に接続された、少なくとも1つの箔導体であって、箔導体は積層窓ガラスから引き出され、箔導体は積層窓ガラスの少なくとも1つの外側に固定され、箔導体は、積層窓ガラスの外側に、電気的接触するための接続箇所を有する、箔導体を含む。積層窓ガラスは、さらに、少なくとも1つの電力供給線および少なくとも1つの電線接続を備える少なくとも1つの筐体であって、筐体は窓ガラスのうちの少なくとも1つの外側に接着接合またはクランプ締めされ、筐体の電線接続は箔導体の接続箇所と電気的に接触している、筐体を含む。少なくとも1つの窓ガラスはアンダーカットを有し、箔導体はアンダーカット窓ガラスの側縁の周りで張り出しを伴わずに広がっている。筐体の内部が、封止手段、好ましくはアクリルまたはポリウレタンベースの接着剤によって、気体、水、または水分から封止されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2013-530916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の積層窓ガラス(車両用窓ガラス)では、筐体の内部が封止手段(封止部材)によって封止されているが、2つの窓ガラスの境界(2枚のガラス板の合わせ目)と、車体側から電力を供給する給電線が接続される接続部(給電線と車両用窓ガラス側の給電端子との接続部)とが直接的に封止されていないため、2つの窓ガラスの境界の封止が不十分である。そして、箔導体は厚みを有するため、2つの窓ガラスを熱可塑性中間層に面的に接続していたとしても、箔導体の厚みにより熱可塑性中間層と箔導体の側面に隙間が形成されてしまう。そのため、2つの窓ガラスの合わせ目の気密性及び水密性が損なわれる可能性がある。
【0005】
また、2枚のガラス板の合わせ目を封止部材で直接的に封止する工程と、給電線と車両用窓ガラス側の給電端子との接続部を封止部材で直接的に封止する工程とが別々に行われると、効率的に封止することができない。
【0006】
そこで、2枚のガラス板の合わせ目と、給電線と車両用窓ガラス側の給電端子との接続部とにおける十分な封止を効率的に形成可能な車両用窓ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態の車両用窓ガラスは、第1主面、第2主面、及び第1側面を有する第1ガラス板と、第3主面、第4主面、及び第2側面を有する第2ガラス板と、前記第2主面及び前記第3主面の間に設けられる中間膜とを有し、車体の開口部に設けられる合わせガラスと、前記第2主面及び前記第3主面の間に設けられる第1基板部と、前記車体側から電力を供給する給電線が接続される給電端子を備え、前記第1基板部と一体的に形成されるとともに、前記第2側面及び前記第4主面にわたって設けられる第2基板部とを有するフレキシブル基板と、前記第2主面及び前記第3主面の間に設けられ、前記フレキシブル基板の前記第1基板部を介して電力が供給される機能性部材と、前記第1側面と、前記第2側面と、前記第4主面とにおいて前記第2基板部を囲む枠部を有する封止容器と、前記第1側面と、前記第2側面と、前記第4主面と、前記枠部とによって囲まれる空間を封止する封止部材とを含む。
【発明の効果】
【0008】
2枚のガラス板の合わせ目と、給電線と車両用窓ガラス側の給電端子との接続部とにおける十分な封止を効率的に形成可能な車両用窓ガラスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態の車両用窓ガラスを搭載した車両の一例を示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの合わせガラスの一部を拡大した状態の一例を示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスのFPCを合わせガラスに実装した状態の一例を示す図である。
図2におけるA-A矢視断面の構成の一例を示す図である。
図3におけるB-B矢視断面の構成の一例を示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの封止ボックスを-Z軸方向側から示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの封止ボックスを-Z軸方向側から示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの封止ボックスを-Z軸方向側から示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの封止ボックスを+Z軸方向側から示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの封止ボックスを+Z軸方向側から示す図である。
実施形態の車両用窓ガラスの封止ボックスを+Z軸方向側から示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
以下、本開示の車両用窓ガラスを適用した実施形態について説明する。以下では、同一の要素に同一の号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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