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公開番号2024056400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163246
出願日2022-10-11
発明の名称光学ガラスおよび光学素子
出願人HOYA株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C03C 3/247 20060101AFI20240416BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】 異常部分分散性および再加熱時の安定性を有する光学ガラスおよび光学素子を提供すること。
【解決手段】 Fの含有量が20~45モル%であり、Alの含有量が1~13モル%であり、Pの含有量が1~13モル%であり、Liの含有量が5モル%以下であり、Baの含有量が1~10モル%であり、Oの含有量とPの含有量とのモル比[O/P]が3.30~4.20であり、Fの含有量とAlの含有量とのモル比[F/Al]が3.70~5.50であり、Pの含有量とAlの含有量とのモル比[P/Al]が0.90~1.20であり、Baの含有量とPの含有量とのモル比[Ba/P]が0.55~1.00であり、Baの含有量と、Mg、Ca、Sr、およびBaの合計含有量とのモル比[Ba/(Mg+Ca+Sr+Ba)]が0.65以下であり、Fの含有量と、O、F、およびClの合計含有量とのモル比[F/(O+F+Cl)]が0.45以上である、光学ガラス。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
Fの含有量が20~45モル%であり、
Alの含有量が1~13モル%であり、
Pの含有量が1~13モル%であり、
Liの含有量が5モル%以下であり、
Baの含有量が1~10モル%であり、
Oの含有量とPの含有量とのモル比[O/P]が3.30~4.20であり、
Fの含有量とAlの含有量とのモル比[F/Al]が3.70~5.50であり、
Pの含有量とAlの含有量とのモル比[P/Al]が0.90~1.20であり、
Baの含有量とPの含有量とのモル比[Ba/P]が0.55~1.00であり、
Baの含有量と、Mg、Ca、Sr、およびBaの合計含有量とのモル比[Ba/(Mg+Ca+Sr+Ba)]が0.65以下であり、
Fの含有量と、O、F、およびClの合計含有量とのモル比[F/(O+F+Cl)]が0.45以上である、光学ガラス。
続きを表示(約 93 文字)【請求項2】
アッベ数νdが70.0~85.0である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
請求項1または2に記載の光学ガラスからなる、光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび光学素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低屈折・異常部分分散性のガラスからなるレンズは、生産性の向上にともない価格が低下し、デジタルカメラのみならず監視カメラなどの大量生産されるカメラにも多数搭載されるようになっている。そのため、今後も、このようなレンズに用いるガラスには、低コストで大量生産できることが求められる。
【0003】
従来、低屈折・異常部分分散性のレンズの材料として広く用いられるフツリン酸ガラスは、ガラス成分の揮発により組成が変動しやすいために脈理が発生しやすい。さらに、屈折率を高めようとすると希土類を含有させるため高価となり、また割れやすいなどの問題があった。例えば脈理の問題に対しては、従来では、揮発しやすいガラス成分の配合量を低減することで対応していたが、このようなガラスでは再加熱時の安定性が低いという問題があった。特に、F(フッ素)は揮発によって組成変動を起こしやすい成分であり、脈理の発生要因となる。そこで、Fの配合量を低減することを検討したところ、Fの配合量が少なく、より高屈折であるフツリン酸ガラスでは、再加熱時の安定性が顕著に低下する傾向にあった。
【0004】
特許文献1では、低分散であり、異常部分分散性を有するフツリン酸ガラスが提案されている。しかし、特許文献1のガラスでは、再加熱時の安定性に劣るという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2014/196523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者が鋭意検討した結果、Fの含有量とAlの含有量とのモル比[F/Al]、Pの含有量とAlの含有量とのモル比[P/Al]を適切な範囲に調整することで再加熱時の安定性が改善されることがわかった。
【0007】
そこで、本発明では、異常部分分散性および再加熱時の安定性を有する光学ガラスおよび光学素子を提供することを目的とする。かかる目的のもと、異常部分分散性を維持しながら、再加熱時の安定性を向上できるガラスを探索した結果、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)Fの含有量が20~45モル%であり、
Alの含有量が1~13モル%であり、
Pの含有量が1~13モル%であり、
Liの含有量が5モル%以下であり、
Baの含有量が1~10モル%であり、
Oの含有量とPの含有量とのモル比[O/P]が3.30~4.20であり、
Fの含有量とAlの含有量とのモル比[F/Al]が3.70~5.50であり、
Pの含有量とAlの含有量とのモル比[P/Al]が0.90~1.20であり、
Baの含有量とPの含有量とのモル比[Ba/P]が0.55~1.00であり、
Baの含有量と、Mg、Ca、Sr、およびBaの合計含有量とのモル比[Ba/(Mg+Ca+Sr+Ba)]が0.65以下であり、
Fの含有量と、O、F、およびClの合計含有量とのモル比[F/(O+F+Cl)]が0.45以上である、光学ガラス。
【0009】
(2)アッベ数νdが70.0~85.0である、(1)に記載の光学ガラス。
【0010】
(3)上記(1)または(2)に記載の光学ガラスからなる、光学素子。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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